研究テーマ

2008年 無選別 焼きカラフトししゃも

2008年 無選別 焼きカラフトししゃも

選り分けない

ししゃもには、北海道太平洋沿岸の一部でしか獲れない希少種の「本ししゃも」と、極北海域(ノルーウエイ、アイスランド、カナダ)を回遊し春から夏にかけて日本のオホーツク海域にも来遊する「カラフトししゃも」とがあります。日本で「ししゃも」の名前で売られているのは、ほとんどがカラフトししゃも。無印良品で使っているのも、このカラフトししゃもです。

一般的に、ししゃもは水揚げされた段階でオスとメスとに選別され、オスは弾かれることもあります。「子持ちししゃも」と呼ばれる、卵を抱いたメスが好まれるためです。その一方で、卵を抱いていない分、オスのほうが身に脂がのっていておいしいと言う人も。無印良品では、カラフトししゃものオスもメスも区別なく使い、じっくりと焼き上げました。

また、見た目よく仕上げるために、普通は大きさを揃えて使うのですが、無印良品ではその選別工程を省略。おいしさに変わりはないから、小さいものも曲がっているものも区別なく使っています。そして、トレーを省いて包装も簡略化。工程と包装を見直すことで、お求めやすい価格を実現しました。

日本酒に合う、柔らかくて素朴な味、クセになるおいしさ、カルシウムの補給に使っている、ご飯にも合う…などなど、お客さまからはたくさんの声が寄せられています。

※無選別焼きカラフトししゃもは、一時販売を中止していましたが、お客さまからのご要望が多く2013年に販売を再開しました。