研究テーマ

1983年 シャープ芯

ゴミを出さない。

このシャープ芯、中身は普通のものと変わりませんが、ケースを新たにつくりました。などと言ったら、無印良品をよくご存知の方からは「無印らしからぬ」と、お叱りを受けるかもしれません。

まとめて包めるものは一括包装に、共通で使えるものは共通デザインの容器に。無印良品は、「包装の簡略化」をものづくりの柱のひとつにしてきました。中身以外のものにかかるコストを抑えて、低価格を実現するためです。
このシャープ芯は、反対に、わざわざ新たに容器を作った例。でもそれは、無印良品のコンセプトに逆行するものではなく、大きな意味で包装の簡略化につなげるためでした。

シャープ芯は通常、折れないようにプラスチック製のハードケースに入れて売られています。鉛筆のように削りカスを出さないのがシャープペンシルの利点なのに、これでは、ケースそのものが燃えないゴミになってしまいます。
環境への視点から、私たちは新しいケースをつくることにしました。素材は再生紙。形は、芯を保護しやすい筒型。軽く丈夫で、もちろん使い終わった後は燃やせます。

無駄な包装を省くだけでなく、その一方で、別の視点から新たな包装の形態も考えていく。無印良品のそんな考え方を形にしたシャープ芯は、今も健在です。