研究テーマ

1982年 自転車(22型)

あとは、使う人で。

自転車は、乗るための道具です。乗る人がどう使うかで、形や必要なパーツは変わってきます。雨の日に乗らなければ「泥よけ」はいらないし、昼間しか乗らない人にはライトだって不要かもしれません。

それならと、自転車を「本体とパーツ」に分けて考えました。本体は、安全性や基本性能に徹して必要最低限の仕様に。パーツは別売りで用意して、乗る人の用途や好みに応じて組んでもらおう、という発想です。不要なパーツを取り付けなければ、コストダウンにもつながります。

その当時、自転車や学習机はパーツの多さが付加価値のように思われ、満艦飾のモノがあふれていた時代。素っ気ないほど軽装備のこの自転車は、ひとりひとりが自分の感覚に合わせてモノを選ぶ、という新しい生活スタイルの提案にもなりました。

一方では、高品質・低価格を追求するために、生産地の見直しも。車体は台湾、パーツの一部は韓国、ブレーキと組み立ては日本と、多国間の適材適所生産で、本体価格12,000円を実現できました。

22型タウンサイクルからはじまった無印良品の自転車。その後、子供用自転車、三輪車、アルミ自転車など同じコンセプトで仲間を広げ、現在に至っています。