研究テーマ

1984年 まんまの色 キャメル・アルパカ・カシミヤセーター

1984年 まんまの色 キャメル・アルパカ・カシミヤセーター

自然の色を生かす。

茶、こげ茶、赤茶、ベージュ、グレー、白、黒、混色...自然の中で生きる動物たちは、さまざまな色をしています。種類や環境によって、毛の色も特徴も微妙に異なります。そんな自然の恵みを生かしたい、という思いから、原毛の色そのままのセーターが生まれました。

原毛の色には独特の深みがあります。色ムラは、風雪に耐えたものだけがもつ味わいになります。混ぜれば、色の変化も楽しめます。染色工程を省くことで、コストダウンにもつながります。
それだけに、できあがりを左右する原毛の「質」にはこだわりました。
中国・青蔵高原からはカシミヤ(山羊)やキャメル(フタコブラクダ)を、南米ペルーからはアルパカ(ラクダ)を、トルコからはアンゴラ(山羊)モヘアを、イギリスからは伝統のシェットランドや古代種のジャコブの羊毛を。世界各地から良質の原毛を求め、それぞれの持ち味をもっとも生かせる方法で編み立てました。

「まんまの色」を合言葉に、生きものたちが持っているぬくもりと素敵な色を、そのまま分けてもらう。綿の生成りシリーズで評判を呼んだ染色しない衣料品は、こうしてセーターに広がっていったのです。

※キャメルセーターは1984年、アルパカセーターは1985年、カシミヤセーターは1986年発売です。