研究テーマ

1984年 ペルー綿ポロシャツ

1984年 ペルー綿ポロシャツ

持ち味を生かす。

綿は、自然が人間に与えてくれた素晴らしい贈り物です。その生まれ育った地域や風土によって、さまざまな持ち味を見せてくれます。

ペルー綿は、高温多雨のアンデス山脈の低地で、インディオの手によって大切に育てられてきました。
繊維が太く短いこの綿は、コシが強く弾力性に富み、抜群の吸水・発散性をもち、洗濯をしても傷みにくいのが特長。スポーツウエアやポロシャツにはもってこいの素材なのに、なぜか靴下くらいにしか利用されていませんでした。

そこで誕生したのが、このポロシャツです。
軽く、ハリ・コシがあり、ふくらみ感のある着心地。素材の持ち味を生かしたシンプルなデザイン。自然な色合いもあいまって、人気商品になりました。

それぞれの素材が持つチカラを、それにもっとも適した商品で生かしたい。無印良品の素材探しは、そんな思いから出発しています。
「いい素材がある」と聞けば、すぐに現地へ飛び、見て、触って、確かめる。こうしてつくられた「素材と生産のネットワーク」は、その後、世界40ヵ国以上に広がっていきます。その基になったのが、このペルー綿ポロシャツです。