研究テーマ

2006年 足なり直角靴下

世界の知恵に学ぶ。

靴下の絵を描きなさいと言われたら、たいていの人は、かかとから足首にかけて直角に描くでしょう。特に意識していなくても、人間の足がそういう形だと知っているからです。ところが、一般に売られている靴下の角度は、約120度。機械で編むときの効率を優先した結果で、人間の足に合わせたものではありません。

そんなことがあたりまえになってしまった中で、あるとき、チェコのおばあちゃんが手編みしたという「直角」の靴下に出会いました。はきやすさ、ずれにくさを考えて、あるおばあちゃんが工夫して編み上げた形だとか。はいてみると、かかとの据わりがよく、これまで感じたことのない心地よさです。

このはき心地を、日本の靴下でも実現したい──手編みで形作った直角を、機械編みで再現するための試行錯誤が始まりました。
非効率的なことをしようとするのですから、工場を探すだけでも簡単ではありません。ようやく直角の形にできても、フィット感が足りなければ、またやり直し。試作とテストを繰り返してデビューしたのが、この靴下です。

はき心地のよさが評判を呼んで、「足なり直角靴下」はヒット商品になりました。わずか3アイテムでスタートしましたが、お客さまのご要望に応えて、2010年現在ではすべての靴下が直角に。その間も、常に素材や仕様を見直し、より快適なはき心地のために改良を続けています。