研究テーマ

1994年 パイン材ユニット棚

間伐材を活かす。

ヒントは、ヨーロッパの家具ショーにありました。無印良品は、よい素材を求めて常に世界に目を向けていますが、その一連として毎年ドイツ・ケルンで行われている家具ショーへ。そこで見つけたのが、パインの間伐材でつくられた家具。その当時、デンマークでは既に、間伐材を有効活用する仕組みができていました。

ただ、デンマークでつくったものをそのまま持ち帰っても、高額な商品になってしまいます。間伐材を活用しながら、日本の暮らしの中で気軽に使える家具にするには、どうしたらいいだろう? まず、モジュールを統一し、必要サイズを考えながらカットすることで、木材のロスを最小限に抑えました。また、パイン材は節のせいで弾かれるものも多いのですが、ある程度までは「節も味わい」ととらえることに。

加工度の低いつくり方に徹したことも、低価格につながりました。お客さまに組み立てていただくために、女性でも簡単に組み立てられる構造に。必要なものを好きなだけ組み合わせていけるように基準寸法を決め、しかも、つなげるたびに、より安定感が増すつくりに。仕上げは、無着色・無塗装で。さらに梱包も、買ってそのまま持ち帰れるフラットパッケージにしました。

北欧の木の温もりで好評を得たパイン材シリーズは、その後さらに自由度を高め、いまではテーブルやキャビネット、チェストにまで仲間が広がっています。