研究テーマ

1980年 黒糖かりんとう

過剰に加えない。

昔ながらの懐かしい味わいで人気を博した黒糖かりんとうは、1980年、無印良品創業時のスターティングメンバーです。

「わけあって安い」その理由のひとつは、甘みを控えたこと。「砂糖の使用量が国の文化のバロメーター」と言われた一時代前の影響か、その頃は、消費者の求める以上に甘い商品が全盛でした。コクのある黒糖は、多量に使わなくてもほどよい甘みを出せるはずです。また、蜂蜜やミルクを加えず黒糖の甘みだけにしたことで、黒糖の風味がいっそう引き立ちました。

一方で、工程の点検も。それまで、製造の途中でかりんとう同士がくっついてしまったものは、選別して取り除かれていました。味は変わらないのに、もったいない。少しくらいくっついたものが含まれていても、おいしさに影響はないと考えて、選別の工程をはずすことにしたのです。

ほどよい甘み・黒糖の風味・低価格で人気商品になった黒糖かりんとうに続き、翌'81年には、生のりの選別を省き無添加・低塩で仕上げた「無添加のりの浅炊き」も登場。マイナスすることで、素材のよさを引き出し、コストダウンにもつなげる"ものづくり"が進んでいきました。

かりんとうは、現在も味にこだわり、「ねぎ味噌かりんとう」「きんぴらごぼうかりんとう」など、ユニークで楽しい商品に広がっています。