研究テーマ

2009年 首のチクチクを抑えたタートルネックセーター

心地よいものを。

寒いときは、首をおおうだけで、衣服を1枚足したほどの保温効果があるといわれます。肌寒くなるとタートルネックのセーターが恋しくなるのは、そんな理由からなのでしょう。その一方で、タートルネックは首がチクチクするからいやだという人もいます。ウール素材にはキューティクルと呼ばれる繊維のウロコがあるため、肌が敏感で汗をかきやすい首まわりに不快感を持つこともあるのです。

タートルネックの暖かさはそのままに、首まわりのチクチク感を抑えることはできないだろうか。そんな思いから、このセーターの開発が始まりました。

ウール以外の素材にしてしまえばコトは簡単なのですが、そうはしたくありません。そこでたどり着いたのが、首の部分と身頃部分の素材を変える方法です。

最初は、身頃をウールで、首の部分を綿素材で試作しましたが、1枚のセーターとして見たとき、どうも違和感があります。そこで、首部分の綿素材に通気性のよい機能糸を加えながら、何十回も試作を繰り返して混率を決定。また、素材が異なっても仕上がりの色に差が出ないよう、色ブレの調整にも時間をかけて、やっと納得のいくものができました。

一見なんの変哲もないベーシックなセーターですが、その名のとおり「首がチクチクしない」快適さが支持されて、ヒット商品に。2年目の今年は、サイズや細かな仕様を見直して、さらに着心地よく丈夫に仕上げています。