研究テーマ

2004年 無印良品の家「木の家」

自由度を高める。

無印良品で欲しい商品やサービスは何ですか?ネット上でお客様に問いかけたところ、思いがけない答が返ってきました。「無印良品の家があったら」──この声をきっかけに、2002年、無印良品の家づくりが始まります。

まずは、多くの方にヒヤリングして、家のあり方を考えるところからスタート。集まった声の中から、「家族の成長に合わせて自由な間取りができる」「ミニマムで後から自分でつくり足していける」「家具で仕切れる」「価格が明快」といったキーワードが見えてきました。

そして、「家族の成長に合わせて、住む人自身が後から自由に間取りをつくっていく家」というコンセプトのもと、3つのプロトタイプを開発。最終的に決まったのが、この「木の家」です。木造でありながら強い構造で、間仕切りのない大空間を持つそれは、○LDKと呼ばれる画一的な間取りへのアンチテーゼでもありました。中央の大きな吹き抜けが家の奥まで自然光を取り入れて冬は暖かく、逆に夏は大きく張り出した庇が太陽の日差しを遮って、快適な住環境を実現します。モデルができあがったのは、開発を始めて2年後の春でした。

2004年10月には、無印良品・有楽町の店舗の中にモデルを建てて発売を開始。その後、全国20以上の地域に実際のモデルハウスも設置し、無印良品の提案する暮らし方を伝え続けてきました。2010年現在、「木の家」の販売戸数は累計で420棟に。暮らしをつつみ込む器として、住む人とともに生きています。