研究テーマ

1992年 シャフトドライブ自転車

1992年 シャフトドライブ自転車

隠れた技術の発見

自転車にはライトも泥除けも付いているもの──そんな常識をくつがえして、無印良品が「本体とパーツ」に分けた軽装備の自転車を提案したのが1982年。その10年後、オートバイの構造を応用して、チェーンを使わない自転車が生まれました。

ギヤとドライブシャフトによってペダルの回転をロスなく後輪に伝えるので、伝導率が99%と高く、緩みやガタツキもなく、長時間快適に乗れるのが特長。一部の自転車専門メーカーが既に販売していましたが、高額なこともあって、普及はしていませんでした。

チェーンがないということは、錆びの心配がないということです。衣服が巻き込まれたり、裾が汚れたりすることもありません。この特長を生かして、誰でも気軽に乗れるタウンサイクルをつくりたいと考えました。
そしてできあがったのが、余分なデザインを削ぎ落とした、ごくシンプルなタウンサイクルです。初めて見る自転車──お客さまには、そんな感覚で迎え入れられました。

多くの方に支持されて、翌年には折りたたみ式のシャフトドライブ自転車も登場。また、MUJIロンドン店では新聞に載るほどの話題になり、いまもロンドンのアートミュージアムに永久展示品として展示されています。

この自転車、しばらく販売をお休みしていましたが、お客さまのご要望に応え、無印良品30周年企画として、2011年春頃に復刻版が販売されることになりました。

(訂正とお知らせ)
復刻版の発売予定を、2010年11月とお伝えしましたが、発売が延期となりました。
今後の発売につきましては、「再考・再販」ページにてお知らせいたします。