研究テーマ

ナチュラルクリーニング ―そうじを楽しく―

重曹、クエン酸、石けんなど、安全な洗浄剤を使って、体にも地球にもやさしく暮らそうというナチュラルクリーニングが注目されています。
先般行ったそうじのアンケート(総数9,247件)でも、ナチュラルクリーニングを始めた人は回答者の6割にも達しました。ナチュラルクリーニングにすると、洗剤がシンプルになり、子どもに使わせても安心、ペットにも安心、という安全面での満足感が人気の大きな理由です。

洗剤は、何種類も必要?

住まいの汚れには、チリやホコリをはじめ、お風呂の湯アカ、食べたお皿の汚れ、台所の油汚れなど、いろいろあります。子どもが小さかったり、ペットがいたりすると、突発の汚れも多くなります。
お店には用途別の洗剤や消臭剤などがいっぱい並んでいますが、台所用とお風呂用では本当に洗剤を替えなければいけないのでしょうか? 頑固な汚れには強力なアルカリ洗剤がたしかに便利ですが、肌荒れや環境汚染への不安もよぎります。実際、洗剤類を含めて私たちが出す生活廃水が川や海を汚染し、そこに棲む生き物に影響が出ているのは周知の事実です。その点、ナチュラルクリーニングは、いたってシンプル。使うのは重曹、クエン酸(酢)、石けんだけで、家の中のほとんどの汚れに対応できるのですから。

私たちの体内にもある重曹

重層に石鹸水を加えてペースト状にして使うと便利です

ナチュラルクリーニングのベースになる重曹は、ベーキングソーダとも呼ばれ、昔から山菜のアク抜きやふくらし粉として使われてきました。正式な化学名称は、炭酸水素ナトリウム。塩化ナトリウム(塩)と二酸化炭素と水が反応してできる弱アルカリ性の物質で、温泉の天然成分としても知られます。その成分は、ある種の鉱石や海水、湖、地下水など自然界のさまざまな場所にあり、私たちの体の中にも含まれているのだとか。体内では、血液や体液のPHバランスを弱アルカリに保ったり、胃液の酸を中和したり、唾液の中に含まれて口の中を自然に浄化したり。海などでは、流れ込んだ汚れを中和する働きをしているといわれます。

汚れを中和して落とす

重曹は弱アルカリ性。家の中の汚れのほとんどは酸性ですから、重曹で中和して落とそうというのが、ナチュラルクリーニングの考え方です。汚れが落ちる仕組みがなんとなく理解できると、「お仕着せのそうじ」から「自分で考えるそうじ」に変化してくるので、面白くなってきます。また、安全なものでそうじするので、使う人や環境へのストレスもぐんと減ってきます。

家のケアをするつもりで

お風呂で体を洗いながら疲れを癒したり、胃が疲れたら食事を控えたり。カラダをケアしながら、私たちは、日々を気持ちよく暮らしています。それと同じように、そうじも家の中をケアしてあげることだと考えみたら、汚れへの見方が変わってくるのではないでしょうか? 家の中で汚れているところは、体でいえば、疲れていたり、調子の悪かったりするところ。汚れを溜めずに、早め早めにケアしてあげる。台所でもお風呂でも、使い終わったらすぐにケアするのが、もっとも楽で効果的な方法のようです。

続けるために必要なものは?

一方、「ナチュラルクリーニングって、いまひとつ効果がわからない。面倒」という声も聞こえてきます。アンケートでも、ナチュラルクリーニングを始めた人の約半数が、長続きせずに止めてしまっていました。
なにをするにしても、経験してみて満足感が得られないと、なかなか長続きしないもの。続けるためには、使いこなすための道具や使い方のレシピなども必要でしょう。そして何より、無理せず、少しずつ、できることから始めていくのがよさそうです。

くらしの良品研究所から、ナチュラルクリーニングのお掃除カードができました。
ダウンロードして、お掃除の時にお使いください。
ナチュラルクリーニングカード(PDF:170KB)

研究テーマ
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