連載ブログ 音をたずねて
無印良品は、創業当初から独自の店内音楽を制作しています。テーマは暮らしの中から生まれ、親から子へ、ベテランの演奏家から若い演奏家へと受け継がれてきた音楽です。伝統音楽とは図書館に収蔵される資料ではなく、さらなる進化を遂げるLiving Tradition(今を生き続ける伝統)だと思います。伝統音楽は時代に左右されない「安心」であり、無印良品の「思い」とも通じます。世界各地に私たちと同じような思いで生活している仲間達がいることを音楽と共にお伝えできたらと思います。レコーディングの合間に見た、現地の風景や生活をBlogとして書いていきます。

自分の手で作る丁寧な生活

2013年05月22日

呼び声で外に出てみてびっくり。庭中がカラフルなパッチワークと民族衣装で飾られていました。

我々が家の中を拝見させていただいている間に、コーディネーターのやすこさんとアリシアさんが民族衣装と奥様の手作りのパッチワークを我々に見せる用意をしてくださっていました。

どれも手の込んだパッチワークです。洗濯物のロープにソックスと一緒にかかっているのがなんとも最高でした。作品を少しご紹介します。

自然をモチーフにしたものが多いです。

とても洗練された色使いでモダンな感じを受けました。

パッチワークのデザインからも北欧デザインの印象を受けることがとても興味深いことでした。

美しい民族衣装

こちらは民族衣装です。難しい色の組み合わせがとても美しく映えています。

赤、黒、金のマント。江戸時代の日本にもありそうな組み合わせです。

白、赤、青フランスの国旗の配色ですが、まったく違って見えるのがとても面白く感じました。緯度が高いこともあり紫外線の量が日本よりかなり多いとカメラマンの藤岡さんから聞きました。各色がしまって見えるのも北欧ならではかもしれません。日本に持って帰ればまた違った印象になるように思えました。

伝統の中で練られた美しさですね。我々が見入っていると今度は後ろから声がしました。

ものを大切にする生活

玄関であった可愛いお孫さんが木の籠に入った羊毛で遊んでいました。この羊毛はなにかと奥様に聞いたところ、にこにこしながらふたたび部屋の中に案内してくださいました。

案内された場所にあった糸つむぎ機です。古い木製のものを直して使われているようでした。

紡がれた毛糸です。いやはやここまでされるとは思いませんでしたので驚いていましたら、機織りもなさるとのことでした。

これが機織り機です。手作りの丁寧な生活がスウェーデンの生活であってもここまでされる方は少ないのではないかとアリシアさんにうかがったところ、やはり奥様はこの辺りではハンドメイドで有名な方だそうです。ただここまでされないまでも自分の手で様々なものを作りながらものを大切に暮らすのがスウェーデンの生活だとうかがいました。

ちょうどご主人が帰ってこられたのでご挨拶をしてお暇することにしました。我々が帰る準備をして表に出るとお孫さんとご夫妻が花のリースを頭にのせ、遊んでおられる最中でした。どこにも力の入っていない生活。なんともうらやましい思いのする取材でした。次回はノルテリエから北西にあるダーナラ地方に足を伸ばしてみたいと思います。どうぞお楽しみに。

  • プロフィール くらしの良品研究所所員
    Y.Iさん

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