各国・各地で Flower MUJI

スカビオサへの愛情たっぷり。産地を訪ねてきました

2012年04月16日

4月限定でご紹介している、長崎県雲仙市のスカビオサ。

先日、産地を訪ねてきました。

切花の産地、というと、お花が咲き誇ったハウスを想像しますが、
実は、そんな場面に遭遇することはほとんどありません。

お伺いする時間帯には、
きれいに咲いたお花は出荷のためにすでに採花が終わっており、
つぼみばかりが並んでいる状態です。

ここの産地も同じで、3月までは産地を訪ねても
つぼみしか見ることができないのですが、
4月に入ると、種を採るために一部のお花を咲かせたままにしているそう。

そんなわけで、ラッキーなことにかわいいスカビオサを
いろいろ見せていただきながら、
お話を聞かせていただくことができました。

なぜ種を採るかというと、こちらの生産者の方は
育種をしているから。

かわいくて、しかも保ちのいい品種を増やすために
いろいろな配合をしてみたり、
たまたま咲いた変わり花を増やしてみたり。

花が満開になったら、花びらを落とすと、
ぷちぷちとした緑色の集合体が現れます。

花びらを落としたものも、市場に流通しているくらい、
かわいい物体です。

そんなぷちぷちすべてから種が採れるわけではなく、
ちょっと飛び出している部分にだけ種が入っているそうです。

花びらの大きさや咲き方、ほんとうにたくさんの種類があります。

せっかく育てても、首が折れやすかったり、保ちが悪い品種は捨てて、
スカビオサの楚々とした姿と丈夫さをあわせもった品種だけを
残していきます。

たまには、お花の中から、さらにつぼみが生えてくるような変り種も。
出荷はむずかしいですが、そんな変わったものが欲しい人に
届けられたら楽しいですね。

とても大変そうなお仕事ですが、
とっても楽しそうにお話をされているのが印象的でした。

私自身もともと大好きなお花ですが、さらに好きになりました。
そして、もっとたくさんの方に好きになってほしい、と感じました。

"スカビオサは数年のうちにもっとメジャーな花になるよ。"
と力強い言葉。

Flower MUJI もそのお手伝いができたら、うれしいです。

愛情たっぷりに育てられた、
つぼみまでかわいいスカビオサを飾ってみませんか。

Flower MUJI スタッフ M

  • プロフィール Flower MUJI スタッフ

最新の記事一覧

カテゴリー一覧