MUJIキャラバン

富山市の取り組み

2012年05月15日

富める山の国、富山。

山に囲まれた風景は、まさにその名を実感させます。

総務省統計局「社会・人口統計体系」(2012)調べによると、
富山県の持ち家率は77.5%で、秋田に次ぐ全国2位、
また、持ち家1住宅当たり延べ面積は全国1位だそう。

旅路で出会った富山県民の女性にはこんな話も聞きました。

「昔、お見合いの話が来た時は、顔よりも何よりも
"あの人大きな家持っているわよ~"
って、親から目を輝かせて言われたもんよ」

富山県民には、どうやら自分の家を持って一人前という風潮があるようです。

そんな富山では、富山市にある、
富山ファボーレの無印良品に行ってきました。

すると、お店の入り口付近で目に入ったのが家具のセット。

スタッフに聞いてみると、やっぱり持ち家率の高い富山では
家具類が人気商品なんだそう!

お家ができる前に家具を一式買っていく方も多いんだとか。

新しく建つ自分のお家に「これ置こうか、いやこっちがいいかな!」
なんて想像を巡らせながら、家具を選ぶのは楽しそうですよね♪

富山ファボーレ店では、「インテリア相談会」も行っていて、
図面を持ってきて、家具やインテリアの相談をされるお客様もいるそうですよ。

さて、富山市では車を置いて、自転車で市内を散策してきました!

富山城を目指して、サイクリングを始めると
市街には発見がたくさん!

まず、自転車に乗っていて気づいたのが、

道路がしっかりと、歩道路と自転車路に分かれているんです。

これは自転車大国のベルギーやオランダでは
当たり前のように見られた光景
です。

でも、日本ではこうしてきちんと分かれているのは珍しいですよね。
通常、自転車は車道を走ることに決まっていますが、
よく歩道を走っていて、歩行者としては危険な思いをすることもしばしば。

続いて、目にしたのがこちら。

LRT(Light Rail Transit)と呼ばれる新しい交通システムで、
富山市では、2006年に富山ライトレールが国内初のLRTとして開業しました。

LRTとは、環境や人にやさしいトラムを使った交通機関で、
「短い停留所の間隔や低床の車両など、高齢者を含めた誰もが利用しやすい」
「都市内の自動車交通がLRTに転換されることにより、道路交通が円滑になり、
かつ、CO2の削減にもなる」
という特徴があり、人を中心とした街づくりに欠かせない、
これからの交通システムとして注目されています。

また、こんなものも見かけました。

これは、「バイクシェアリングシステム」。

市内各所に設置されたステーションから、自由に自転車を利用して、
任意のステーションに自転車を返却できるシステムです。

これを見た瞬間、
「あ!イギリスのロンドンやフランス、スペインでよく見たやつだ!」
そう、ピンときました。

それもそのはず、富山市では2010年3月にパリのVerib(ヴェリブ)
というバイクシェアリングシステムを参考に、
ヨーロッパ以外で初めて、このシステムを導入したんだそう。

他にも、富山市では新しい文化の創出と地場産業育成の観点から、
「ガラスの街とやま」を目指して、早くから様々な取り組みがされているんです。

将来のガラス文化を担う優れた人材の育成の「富山ガラス造形研究所」、
地元ガラス作家の作品販売や異業種間交流を推進する「富山ガラス工房」、
道行く人々に気軽にガラスの魅力に触れてもらう
「ストリート・ミュージアム・プロジェクト」、

さらには今年の秋には、ガラスの制作体験などができる
「新ガラス工房」もできるそうですよ。

こうした取り組みが評価され、
富山市は今年1月に国が指定する「環境未来都市」に制定されました。

初めて知ることの多かった、富山市散策。
今後も富山市の取り組みに目が離せません!

  • プロフィール MUJIキャラバン隊
    長谷川浩史・梨紗
    世界一周の旅をした経験をもつ夫婦が、今度は日本一周の旅に出ました。
    www.cool-boom.jp
    kurashisa.co.jp

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