MUJIキャラバン

ほお葉祭り

2012年06月19日

「木曽谷では昔から"朴(ほお)の葉"を様々な形で生活に使ってきました。
6月に行われる『ほお葉祭り』に向けて準備中です。
よかったら遊びに来てください」

Twitterでキャラクターのほおちゃんからこんなメッセージをもらい、
ちょうど近くを通った私たちは、ほお葉祭り実行委員会を
訪ねることにしました。

これが朴の葉。

もともと、「ほお」は「ほう」(包)の意で、
大きな葉に食べ物を盛ったことからの命名だそう。
昔は葉っぱがアルミホイルの代わりでした。

長野県木曽地方と岐阜県飛騨地方周辺の郷土料理のひとつ、
「ほお葉寿司」もそうです。

昔から農業・林業を生業とする家庭が多く、
昼食を畑や山で採ることが多かった為、
携帯性が良く、殺菌効果で日持ちし、
さらに近隣との作業の助け合いで、お裾分けにも便利な
このほお葉寿司が広まったといいます。

また、柏の木が育たないこの地域では端午の節句に、かしわ餅の代わりに
「ほお葉巻き」(米の粉を練った餅にあんこを包んだ和菓子)
を食べてきたんだそう。

葉の香りで、中のお寿司も一段と味わい深くなるのも
先人の知恵ですよね。

「ほお葉巻きはたくさん作って、ご近所に配っていましたよ」
と実行委員の丸山さん。

ほお葉巻きが地域のコミュニケーションの
きっかけになっていたのかもしれませんね。

当時は、各家庭の庭に必ず朴の木が生えていたほど、
朴の葉は人々の生活に欠かせないものだったようです。

しかし、時代の移り変わりと共に、朴の葉の活用が減ってきており、
この文化を絶やしたくないと10年ほど前から、
上松(あげまつ)町を中心に始めたのが「ほお葉祭り」だそうです。

「ほお葉寿司」や「ほお葉巻き」の調理体験コーナーや、
ほおの葉を使ったグッズなどが販売されているようですよ。

「先人の知恵を絶やすことなく、私たちも学びながら
次の世代にも伝えていきたいと思います」

木曽の恵みを"ほおば"る、「ほお葉祭り」は
6月初旬〜7月頭まで、木曽町・上松町・大桑村・南木曽町・木祖村・王滝村の
道の駅他の会場で開催されているそうです。

ちなみに、この時期がちょうど朴の葉が採れる季節なのだそうですが、
これは毎年端午の節句に合わせての開催なんだとか。

そう聞いて、頭に「?」マークがつきました。
だって、5月5日はもう既に過ぎていますから…。

聞いてみると、この地域では昔から端午の節句は
6月5日に祝うんだそうです!

そういえば、道中、鯉のぼりが空を泳いでいるのを見て、
てっきりまだ片付けていないだけかと思っていたのですが、
そういうことだったのですね。

森の木々がより緑深くなる旧暦に合わせているのでしょうか。
どちらにしても、季節を味わう行事が根付いていることは
本当にステキなことだと再認識できました。

夏を楽しむコツ

無印良品では、元気に心地よく夏を過ごすために、
夏コツ100選」と題した、夏のコツをご紹介しています。

私たちが長野市で訪れた、無印良品MIDORI長野店では
こんな夏の人気商品を教えていただきました。

水出し飲料シリーズ

水の中にポンッと入れるだけで、
アイスティーやジュースが簡単に作れるティーバッグです。

夏の暑さ対策のひとつは、水分補給にあるっていいますものね!

またその種類が多いのがうれしいところ☆

スタッフさんのお薦めはそれぞれ、
水出し ブルーベリー&クランベリー」と「水出し 茉莉花茶
だそうです。

家庭で作る際には、私たちも自宅で愛用していた
アクリル冷水筒」を使うととっても簡単。
横に寝かせて冷蔵庫に収納できるのが便利なんです。

また、外出時にいいのが「組合せできる ステンレス保温保冷携帯マグ」。
キャラバン隊の旅のお供として大活躍中です!
運転中に片手でふたを開けられるのがいいんです。

この夏の私たちの目標のひとつは、水出し飲料シリーズを全制覇すること!

ちょっとした工夫で夏の暑さもワクワクに変わるかもしれませんね!?

  • プロフィール MUJIキャラバン隊
    長谷川浩史・梨紗
    世界一周の旅をした経験をもつ夫婦が、今度は日本一周の旅に出ました。
    www.cool-boom.jp
    kurashisa.co.jp

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