連載ブログ 富士山麓通信

野草茶、できました。

2011年09月14日

野草でのお茶作りにトライしようと、手始めに3種の野草を干したのが7月半ば。そのことはブログの第8回にも書きましたが、今回は、「その後」のご報告です。天日干し後の作業( と言うほど大したものではありませんが )の様子と、それなりに出来上がったお茶をご覧に入れます。

完成品の野草茶は、密閉瓶に詰めて保存しました。下は、それぞれが野に生えていたころの写真です。左から、よもぎ、どくだみ、おおばこ。

干し上がった野草がある程度たまったところで、空炒りしました。焙烙(ほうろく)は持ち合わせていないので、フライパンで代用。炒っているうちに、焙じ茶のような香ばしい香りが。パリパリに乾いてきたら、広げて熱をとりながら、手で揉んで小さくします。この作業は楽しくて、どこまでもやってしまいそう。でも、私はそのままヤカンで煮出したいので、早々に切り上げました。

左から、天日干し後、空炒り中、空炒り後の、おおばこ。

ヤカンに茶葉を入れて、数分間煮出してみました。なんとなく「おひさま」の香りがする、素朴なお茶の出来上がり。よもぎ茶は、煮出すと草餅のような「よもぎらしい香り」がします。名前に反して、味も香りもおとなしいのは、どくだみ茶。あるお店のドリンクバーでは、「デトックス・どくだみ茶」と書かれていました。

写真は、よもぎ茶。ホットでもアイスでも。よもぎだけで淹れると、よもぎの素朴な香りがストレートに味わえます。ドクダミやオオバコをブレンドすると、マイルドに。

夏の盛りには、「水出し」にもトライしてみました。そのままでは色も香りも出なかったので、お茶の葉を粉砕するミルを使って粉末に。その結果...よもぎは、まるで「もぐさ」のような団子状に。もぐさは、よもぎの葉の裏の綿毛で作ると聞いたことがありますが、これを見て納得です。

茶葉専用のミルで挽いてみました。もぐさのようになったよもぎをティーバッグに入れて、水を張ったポットに。おいしい水出し茶ができました。

家犬も野草が大好き。彼のお気に入りは、ヨメナの生の葉っぱです。

手間ヒマを考えると、「買ったほうが安いでしょう?」と言われそうな野草茶作り。でも、摘んだり、干したり、焙ったりと、途中経過をたっぷり楽しめました。時節柄、天日干しが気になる方は、電子レンジで乾燥させる方法もあるとか。野草に限らず、ハーブなどで試してみるのも楽しそうです。

  • プロフィール くらしの良品研究所所員
    M.Tさん

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