産地に行ってきました~南房総市のひまわり②~
土と水と肥料にこだわって、スパルタ方式で丈夫に育った
南房総市のひまわり。
今回は、収穫後の処理についてです。
保ちのよさが自慢のひまわりですが、
そのためには育て方ももちろんのこと、
収穫後の処理もとても大切。
収穫は朝の6時から始まります。
処理の仕方によって、その後の保ちが変わってきます。
ハウスから採ってきたら、すぐに冷蔵庫の中で水あげをします。
冷蔵庫の中で水あげをすると、シャキッとして
その後の処理の作業性もあがるそうです。
それでも冷蔵庫の中に入れっ放しもダメ。
冷蔵庫の中は湿度が高いため、花にシミができる原因になることもあるので
水あげが終わったら、冷蔵庫から出して、次の処理に移ります。
作業場は、とても風通しのよいところ。
それでも湿気が多くなってしまうときは、
扇風機をまわして、湿気を飛ばしています。
お店に並ぶひまわりは、葉は上の方しか付いていませんが、
収穫したばかりのひまわりは、新鮮そうな葉がたくさん。
葉を取ってしまうのはもったいない感じがしますが、
手作業で、すばやく落としていきます。
葉をきれいに整理したら、花同士がぶつかって
花びらが傷付かないように、ま~るく結束します。
この作業もすべて手作業で行われます。
職人技ですね。
もうひとつびっくりしたのが、意外とつぼみが固い状態で
収穫されていること。
咲かずに終わってしまうことはないのか、心配しましたが、
ちゃんときれいに開くそうです。
お客様の元にきれいな状態で届いて、なおかつ長く保つように
タイミングを計算して収穫されているんですね。
最後に、茎を切りそろえます。
茎を切りそろえる機械は「6号」くん。
見るからに新しく、切れ味よさそうです。
お花を切るときは、切れ味のよい道具でスパッと切ることが大切。
導管がつぶれないので、水をたくさん吸い上げることができて
保ちがよくなります。
お家で切るときも同じ。
切れ味のよいハサミやナイフを使ってください。
そして、最後に水の入った輸送用のバケツに入れます。
当たり前のことのようですが、
市場からお花屋さんまでは、水につけずに輸送する場合は
意外と多いのです。
市場への輸送を待つ間も、湿度が高くなりすぎないように
注意をして管理をしています。
愛情をもって厳しく育てて、愛情をもってていねいに出荷をしている産地さんです。
南房総市のひまわり、飾ってみませんか。
Flower MUJI スタッフ M
