連載ブログ 緑のシェード

これからでも間に合います ─緑のシェード実験 その8─

2011年06月08日

例年より早い梅雨の入りです。きゅうりは小さな実もつけていますが、あまり早く実をならしてしまうと弱ってしまうそうなので取ってしまいました。テラスライム、さつま芋、琉球朝顔はゆっくりと伸びていますが、西洋朝顔などはまだ小さな苗のまま。どれも梅雨が明けるとぐんぐんと伸び始めるはずです。

苗はこのように植えました。
1階の窓の前には6種類のツル植物の苗を60~70cm間隔で、2階にはプランターにゴーヤを4本植えました。

1階には、約10cm角のツルものネット(1.8m×2.7m)を4枚半使いました。ツルものネットはどこにでもある普及品で比較的安価です。2階の白いネットは、約2.5cm角のマルチネット(2m×4m)でやや高価なのですが、マンションの場合、階下に花柄や葉が散るのが困るという声がありましたので、この細かなネットでどうなるか試しています。

先達の教えを守りながら実験している訳ですが、これまでの経験や教わったことを現時点でまとめてみます。
植える時注意したこと。

種からより苗を買った方が良い結果が得られること聞き、すべてホームセンターで購入
園芸用土は植物に必要な窒素、リン酸、カリウムのバランスが取れているのでこれを使用。地植えの場合もこの土を混ぜ込んでから植えた。
プランター
葉を繁らせるためには根が十分に張れるようにプランターの場合は容量の大きなものを使うこと。30~40リットルのプランターに苗は1~2本の割合で植える感じで。
ネット
ネットは風であおられないようにぴんと張るように工夫すること。
  5月28日時点の苗の状態 経験や教わったことを現時点でまとめてみると 植えた時期
ゴーヤ 緑のシェード用として普及しており、ホームセンターや園芸店などで比較的長く扱っていて買いやすいです。巻ひげを伸ばしてネットに絡みつきどんどん上に伸びるので、ある程度の高さになったら親ヅルの先端を切ると、脇にも伸びてシェードになるそうです。大きめのプランターでも育てていますがよく育っています。 4月下旬
きゅうり 成長が早く、植えて1ケ月ほどで花が咲きましたが、株がまだ小さいうちに実をつけさせてしまうと弱ってしまうので5節目くらいまでの脇芽と花は摘み取った方がいいそうです。 5月上旬
テラスライム テラスライムは自分ではネットに絡みつくことができませんので、伸び始めたらビニタイや結束バンドなどでネットに誘引してやる必要があります。2階まで伸ばす場合は、はしごが必要ですが、1階部分で止める場合は脚立などがあるといいでしょう。伸びる力は旺盛ですので、60~90cm間隔で植えてください。 5月上旬
さつま芋 さつま芋とテラスライムは同じ種族ですので、誘引してやればシェードになるのではないかと期待しています。地植えの他に土のうでも育つということですので実験中です。今のところ土のうの方が地植えより育ちがいいです。テラスライムと違って葉の色は暗いですが、お芋が魅力です。 5月中旬
西洋朝顔 西洋朝顔は花の数が多く上へ上へと伸びる半面、下葉が枯れてしまうので、枝が下へも伸びる習性のある琉球朝顔を一緒に植えることで、西洋朝顔の枯れた部分も補って花を楽しみながら日陰を確保できるそうです。西洋朝顔と琉球朝顔の組み合わせが、緑のシェードの条件に一番適しているそうですので、これから植えてみようかという方にはお勧めです。お店に問い合わせましたが、朝顔の苗は6月になっても手に入るようです。 5月下旬
琉球朝顔

緑のシェードの準備はこれからでも間に合います。ご一緒にいかがですか。

  • プロフィール くらしの良品研究所所員
    H.Nさん

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