連載ブログ 緑のシェード

ネット・プランターの準備 ─緑のシェード実験 その1─

2011年04月13日

「どんな植物が緑のシェードに適しているのでしょうか。」と始まったこの実験プラン。今回は、緑のシェードの最初の準備として、植物をからませるネットと植物を育てるためのプランターの準備の様子をご紹介します。

ネットの準備

少しずつ暖かくなってきました。ご近所を歩くと、つるものネットを設置しているご家庭をちらほら見かけるようになりました。2階のベランダから吊るしていたり、園芸用の支柱を使って窓辺にネットを張ったりと、工夫しています。

今回、緑のシェード実験をするのは、築25年の木造の家です。日当たりはいいのですが、夏の暑さには閉口していました。緑のシェードが、電力の不足が予想されるこの夏を少しでも涼しくしてくれるのではないかと期待しています。
1階には、ゴーヤ、きゅうり、朝顔、イモ類など数種類のツル植物を植え、緑のシェードとしての適性を見たいと思っています。1階は地植えですが、2階はプランターで試してみます。こちらには「マンションなど階下に花や葉が散るので困る」という声がありましたので、ネットの目の細かなもので試してみたいと思っています。
実験プランの詳細はこちら

軒下にヒートンを付けて吊るしました。

まず、夏の日差しがもろに入る大きな1階の窓の前にネットを張りました。
つるものネット10cm角目1.8m×3.6mを2枚使い、真中をひもで止めました。これで、2間分。もう2間延長し、巾7メートルの緑のシェードになるようにします。
ネットをぴんと張るために、こんな押さえ金物を使いました。野菜のビニールハウス用に売っています。ネットに余裕がある場合にはお試しください。
ネットを吊るす「受け」が家の構造によっては悩ましいのですが、今回はこんなクリップを使ってみました。値段も安価です。風に吹かれたときにはずれにくいような気がしますし、秋になって緑のシェードを取り外す時にもよさそう。あくまでも実験です。
2階の南側の部屋にもネットを準備しました。こちらは25ミリ角目の白いネットです。つる植物にとってどんなネットがいいのか迷いながら吊るしてみました。こちらにはプランターで植物を育てます。

プランターの準備

2階用のプランターですが、先達に教わったように大きめのプランターを買いました。よく家庭で見かけるのは13リットルくらいのものではないでしょうか。それでも育たないことはないのですが、立派なカーテンをつくるには植物が十分に根を張ることができる土の量が必要だそうです。理想的には40リットルくらいのプランターに苗は2株くらい植える感じで。
プランターには排水性と通気性をよくするために鉢底石を敷くといいそうです。鉢底石としてホームセンターで売っているのですが、重いので躊躇していると「発泡スチロールでもいいですよ」と言われ、それならと古い発泡スチロールの箱を再利用することにしました。
土は園芸用の培養土を買いました。窒素、リン酸、カリウムのバランスが取れているようですからあまり肥料のことを気にせず使えるそうです。
あとは苗を買ってきて植えるだけ。苗は、4月下旬に出回ってくるようです。

発泡スチロールは鉢底石よりずっと軽いです。


ネット、クリップ、プランター、土は全てホームセンターで買い求めました。

[参考資料]
くらしの良品研究所 くらし中心 no.03「緑とともに」(PDF:6.2MB)
港区ポータルサイト「環境学習」 緑のカーテン講習会「緑のカーテン育成マニュアル(PDF)」

いかがでしたか。
今回は、ネットとプランターの準備の様子をご紹介しました。
実験は始まったばかりですが、今後も緑のシェードに関するいろいろな情報をご報告していきます。
次回も、どうぞ、お楽しみに。

  • プロフィール くらしの良品研究所所員
    H.Nさん

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