研究テーマ

「新・足なり直角靴下」誕生!─より良い履き心地を目指して

5 「新・足なり直角靴下」誕生!─より良い履き心地を目指して

「直角靴下は120度の靴下よりも心地良い」ということが、数値でも証明されました。
次のステップは、「心地良い靴下をより心地良く」していくこと。実験で得られたデータを使いながら、改善点を探していきました。

今ある「足なり直角靴下」も改良を重ねてきた良い商品、という思いもある中、それをさらに改良しようというのですから簡単ではありません。

また今回は、ひとつの工場だけでなく、海外を含めた他工場にも同じ基準を適用したい、という重要な目標もありました。

実験用のサンプルや改良品のモデルをつくったのは、奈良県にある技術力の高い靴下製造工場です。この工場でなら、「ズレ落ちない、締め付けないために、糸も編み方も変える」というスペシャルな商品をつくる方法はあります。しかしその方法を海外の工場がやるのは技術的に難しく、またコストも上がってしまいます。

一見すると普通の靴下なのに、履いてみるとすごくいい。そして、それがリーズナブルな価格で手に入る──無印良品が目指すのは、そんな靴下です。

着圧を弱めるためのゴムのテンションの調整、ずり落ちを減らすためのかかとの大きさの調整など、細かい改良点を見つけては、試作品を作成する。そして、それを奈良県工業技術センターで従来品と比較実験をして評価する。

このプロセスを繰り返し、ようやく新しい足なり直角靴下の基準ができあがりました。

さらに今度は、海外を含めた他工場でもその基準に沿って試作品を作り、基準通りになっているかどうかを確認します。
そんなやり取りが何度も繰り返されました。

そしてついに、プロジェクトスタートから約1年かけて改善を進めてきた「足なり直角靴下」が、9月30日にリニューアルします。

新しくなった「足なり直角靴下」をみなさんもぜひお試しください。