連載ブログ 私の好きなもの

「ひも、ロープ、結び」

2011年12月14日

一本のひもの力を大切に思っています。ちょうど、或いは予期せぬことで 再考させられたのが3月、震災直後の日々でした。 「いつものもしも」と名付けて、くらしの研究所では災害に対する日常の用意を考えてきました。非常時のために準備することは大切ですが、ただ 備品として置くのではなく、ふだんから重宝しつつイザというときに役立つものでありたい。その筆頭に紐を挙げたく思います。

一方、私は海が好き。時間をみつけては海に会いに行き、友人のヨットに乗せて もらい、洋上の風を満喫します。
ヨットの帆に無くてはならぬのがロープ、船上ではラインと呼んでいます。

ヨットのデッキにはたくさんのライン(ロープ)が出帆を待っています。

かけ声も高らかにラインが張られて、満帆の船。
セーリングはスロー・エナジーのスポーツです。

紐(ひも)を結ぶとなると、日常では荷物をくくったり、日本古来の「水引」を冠婚葬祭に使うなど、私たちに身近なものとなっています。そのひも結びはよくよく見ると美しいクラフトワークでもあります。
そこでこれをアクセサリーとして楽しめないかと考えました。

このロープ(紐)は、220kgの重さに耐えるという優れものですが、見た目に美しいので気に入りました。
災害に備えてロープを用意することは大切。でもふだんに楽しめるアクセサリーで持っているようにできたらいいですね。
この例では、10メーターでネックレス、ベルトなど。5メーターでブレスレットを作りました。

「ひも結び」を見ていただきましたが、このブログも10回目で結びと致します。つれずれに思うことを書いてきましたが、御覧頂き有り難うございました。

  • プロフィール くらしの良品研究所所員
    K.K.Fさん

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