MUJI×UR 団地リノベーションプロジェクト
トークイベント「住まいレポーターと確かめる団地の魅力」

※このレポートは、2019年1月14日に無印良品 グランフロント大阪 Open MUJIで行われたトークイベントの模様を採録しています。

パネリスト:

田宮 正太氏

UR都市機構西日本支社。事務職。
観月橋団地の民間連携リノベーションプロジェクト、MUJI×UR団地リノベーションプロジェクトの立ち上げメンバー。UR入社以来約20年間、管理や募集など団地に直接関わる業務に携わっている。

 

アーリー氏

団地ブログ「東京・神戸・団地暮らし」にて、大阪の新千里東町団地、神戸の落合団地にそれぞれ1年間住み、団地の魅力をレポート。

 

トーリー氏

団地ブログ「団地をDIYして暮らします。」にて神戸の落合団地で本格的なDIYを展開。その後、東京の光が丘団地の住まいレポーターとして活躍。

 

豊田 輝人氏

株式会社MUJI HOUSE「無印良品の家」商品開発担当。
無印良品のリノベーションを中心に、マンション・戸建分譲など、無印良品の住空間新プロジェクトにも携わる。

豊田
本日は、MUJI×URのトークイベントにお越しくださり、誠にありがとうございます。株式会社MUJI HOUSEの豊田です。「無印良品の家」の商品開発を担当し、MUJI×URでは設計を担当しておりました。よろしくお願いいたします。
無印良品とUR都市機構による「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト(以下、MUJI×UR)」は7年目に入り、全国各地さまざまな場所に広がっています。今回、「住まいレポーターと確かめる団地の魅力」というテーマのもと、MUJI×URの住戸に実際に住み「東京・神戸・団地暮らし」のコーナーをご担当いただいている住まいレポーターのお二人にお越しいただき、住み心地などをお聞かせいただきます。
アーリー
はじめまして。住まいレポーターのアーリーと申します。大阪府豊中市にある新千里東町団地に1年間と、兵庫県神戸市にある落合団地に1年間暮らしていました。
本日は、みなさんへ実際に住んでみた感覚を少しでもお届けできればと思っています。よろしくお願いいたします。
トーリー
はじめまして。住まいレポーターのトーリーです。僕も落合団地に住んでいました。現在は東京都にある光ヶ丘パークタウン・ゆりの木通り北団地に住んでいます。
本日は本音も交えながら、みなさんへ団地の魅力をお伝えしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
田宮
UR都市機構西日本支社の田宮と申します。MUJI×URの立ち上げメンバーの一人で、事務職を担っております。本日はお越しくださり、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
豊田
最初に「プロジェクト概要」をお伝えしたうえで、アーリーとトーリーから「住まいレポーターによる団地の間取紹介」についてお話いただきます。その後、もし時間がありましたら、MUJI×UR 共同開発商品やMUJI×URの今後の可能性などのお話もできればと思っております。


MUJI×URプロジェクトの概要
豊田
はじめに「プロジェクト概要」についてです。無印良品とUR都市機構が出会ったのは2012年のこと。7年目を迎える現在では、対象住戸数は700戸以上に及び、全国で展開しています。

MUJI×UR開始前、「団地について」のアンケートを実施し、2,200名以上に参加いただきました。
すると「今まで団地・公団に住んだことはありますか?」という質問に対し、「現在、団地に住んでいる」、「過去に団地に住んでいたことがある」という回答が51%。さらに「住んだことはないが訪問したり公園で遊んだことがある」と答えた方を含めると92%を占め、ほとんどの方々が何かしら団地に馴染みがあるという結果が得られました。
これらを可能性と捉え、団地の活性化を図ろうとプロジェクトを進めていきました。


いままで団地に住んだことはありますか?
豊田
また、「間取りを自由にできるとよい」という回答も多く得られたため、自分で改装できる部分を多く取り入れるなど、できる限り自由度の高い暮らしを心掛け、リノベーションを行っていきました。
豊田
日本人の暮らしのスタンダードを考えてきたURとMUJIが新たに提案する「新しいスタンダード」として、「古いものを大切にしながら、新しい価値を与えること」と「賃貸であっても、住む人が編集する余地を残すこと」を大事にし、このプロジェクトを実施しています。