小池一子(無印良品アドバイザー、クリエイティブディレクター)

総評

ファウンドという言葉のうけとめ方に応募者の無印良品への理解の深さを見ることができて嬉しく思った。
「見つける」ではなく「気づかせ」てくれる観察眼こそ今ほしいもの。
植物のマットでベッドメーキング、植物のパウダーで油汚れを洗うなどの提案はライフスタイルに直接結びつく。
釘フック、セカンドスキン、ホチキスのあたりなども今までなかった商品を構成するだろう。

金賞コメント

自然界にあって忘れさられていたものを連れ戻す。そんな迫力をストローの束が見せた。
あまりに当たり前だから恐ろしいほど考えさせられてしまう。
すべてのプロダクトにこの発想は通じないが、一目でFound MUJIの思想を体現している麦のストロー。
象徴的な存在であっていい。でも口にあてればやさしいし、色がいい。
多少の長短があっても許せるのがなお良い。

審査員コメント