今回お届けするジューシーフルーツは、昭和初期のころ熊本県河内町の民家で文旦から偶然に発生した品種です。黄色い外観で文旦らしい苦みと香りがありますが、柔らかな風味は和風グレープフルーツと呼ぶにぴったり。果汁たっぷりのジューシーな果肉が魅力です。

愛媛でジューシーフルーツが最初に普及したのは、県南部・太平洋に近い愛南町です。愛南町のジューシーフルーツ生産者の有志が、農薬を控えた無茶々園流の栽培に取り組み始めたのは2000年頃。今でも愛南町を中心に栽培しています。

樹勢が強く樹はよくできますが、一番の難点は冬季の生理落下。11月頃の気温変化により、年によっては果実がすべて落ちるほど激しいため、落下防止の化学農薬を使わざるを得ません。何とぞご理解ください。

今年のジューシーフルーツは、かなり豊作傾向。酸抜けもよく、非常に食べやすい風味に仕上がりました。外皮は厚手ですが比較的やわらかめなので手でざっくりと剥いて、内皮をとった上で食べてください。これからの汗ばむ季節、とっても美味しく感じる柑橘です。普通に食べるだけでなく、マーマレードに加工するのもおすすめですよ。