花見川住宅 #02

今回ご紹介する花見川団地があるのは、千葉県の花見川区。京成線の八千代台駅からバスで15分ほどの場所に位置しています。「花見川」の名のとおり、春には美しい桜をたくさん見ることができるそう。

また花見川団地の商店街は「MUJI×URまるごとリノベーション」によるリノベーションが進行中。スーパーや飲食店、医療施設など様々なテナントが並びます。無印良品の出張販売やワークショップの開催など、地域のコミュニティ形成を目的としたイベントも定期的に開催し、これからますます盛り上がる予定です。

このお部屋いちばんの特徴とも言えるのが、天井と壁の上部に貼られたシナ合板。床や壁は白がメインなので、シナ合板の木目とのコントラストを楽しむことができます。

収納やデスクとしても使える押入はそのままに、天袋の襖を外して天井のシナ合板を押入の中まで貼り伸ばしました。このコントラストと天井の広がりによって、実際の広さ以上に広々とした空間に感じられます。
また既存のリフォームでパッチワーク状になっていた天井をシナ合板で整えることで、お部屋全体に統一感が生まれています。

リビングダイニングのほかにある2つの個室は、どちらも「MUJI×UR」で共同開発した「麻畳」を敷きました。畳ならではの直接座ったり寝転べたりするあたたかみや柔らかさは残しつつ、まるでカーペットのようなすっきりとした見た目を両立。表面の強度が一般的ない草の畳よりもあるので、ローテーブルを置いてそのまま座っても、ベッドやソファを置いても様になります。

玄関近くに一カ所にまとめた水まわりの出入り口には小天井を設置しました。収納として使えるのはもちろん、カーテンをつけて空間をゆるやかに仕切ることができます。ユニットシェルフを組み合わせれば、下足入れや洗濯機の上に収納を増やすことも可能です。

既存の間取りや一部既存の素材を生かした、メリハリのある住まいとなっています。

千葉市の団地住替え支援事業

千葉市では、子育て世帯・新婚世帯・パートナーシップ宣誓をしたカップルが高経年住宅団地へ転居した場合に、住居費、引越費用、リフォーム費用を補助します。

間取り

個室を2部屋確保しても、十分な広さのリビングダイニングキッチンを確保することができます。 部屋同士の間仕切りはダンボール襖を使用しているので、襖の開け閉め具合で空間の繋がり方も調整ができます。

独立した個室を１部屋確保する場合は、北側のお部屋とダイニングキッチンの間の襖を開け放つことで、 大きな家族団らんの空間を用意することができます。