MUJI×UR 団地まるごとリノベーションプロジェクト 対談
地域社会とのつながり

資源の再活用という視点でMUJIとURの強みを生かす
中島
今度は、商店街の活性化に取り組んでいただいたり、外壁をやっていただいたり、あとは公園といいますか広場、そういう緑のデザインもお願いしたいですね。無印良品さんとご一緒してデザインの力を非常に感じてますので、そういうのをぜひお手伝いしていただきたいです。団地の活性化そのものを、あるいは他の地域でも、実はURは団地以外の色々なところで仕事してますので、そういったところでもご一緒できれば嬉しいかなと思います。地域の方も無印良品さんが来てくれると喜ばれると思うので、またそういう機会も作れたらと思います。
田鎖
松﨑さんどうですか。
松﨑
私共、会社を作ったときからですね、先ほど紹介しましたけれども、商いを通じて世界に貢献する、簡単に言ってしまえば、社会の役に立つということですね。役に立つということは目の前の課題を解決したいということで、そういう意味ではURさんの施設というのは非常に立派な、インフラ自体はものすごく立派で色々な施設がありますよね。今回の件で色々周らせていただいたんですけれども、運動場、公園、本当にありとあらゆる施設、もちろんテナントで病院も郵便局もインフラは基本的に備わってますよね。それをどう再活用するか、これは無印良品としてやりたいことですね。やっぱり資源の再活用、それを編集し、活性化させていくというのは、もともと我々がものを作るときからもそう、例えば割れたシイタケもスープに使うのであれば、割れたものでもいいんだと。そういうところからものづくりしてますので、資源の再活用は無印良品のものづくりの根幹でして、これがまた家でもできるということは、より規模も大きくなると思いますので、より貢献できるんではないかなと思っています。
田鎖
URさん、割れたしいたけではないので(笑)。一級品ばかりです。まあちょっと古いというか。
中島
確かにいいインフラは残っているので、これを生かしていくと、世界的にもモデルになると思うので、100年、200年続く地域を作っていくようにできればと思っています。
今後も「人の力」を生かして領域を広げていきたい
田鎖
最後にお二方から、まずは中島理事長の方から今後の意気込みをお願いします。
中島
我々の本来のミッションというのは、やっぱり地域社会の課題を解決するということであります、URは何をするかというのは課題によって変わってくるんだと会社の中でいつも話しています。その点、無印良品さんと非常に共通点を感じてまして、無印良品はものを売る会社だと思ってたんですけど、色んなことをやっておられるんですね。多角化というのも違う感じがします。無印良品の思想とか哲学とかがあって、それから見てやれることは全部やるみたいな、そんな会社のようにだんだん見えてきまして。力を合わせて、ぜひまた一緒にやっていきたいなと思っています。ありがとうございました。
松﨑
2012年から始めました、MUJI×URはおかげさまで1,000戸を超える規模になりました。素直にMUJI HOUSEの社長として嬉しく思っております。これを進める中でやはり我々がまだまだできることがある、社会的な課題に対して取り組める領域がかなりあると思っております。しかしながら、やはり我々もそんなに大きな会社ではありませんので、着実にひとつひとつをきちんと実行していくという形で、巻き込まれて取り組むという形で進めさせていただければなと。私は1,000戸超えましたけれども、次は2,000戸、今までかかった時間の半分くらいでやるとかですね、そういうこともどんどん進めていきたいと思いますので引き続きよろしくお願いしたいと思います。
中島
あと、団地は一番人が住んでいるところだと思っています。人がいる、人が集まって住んでいるというパワーを生かしてやっていけたらと。ご一緒いただいてわかったと思いますが、団地にはいろいろな方がいらっしゃるので、松﨑さん、巻き込まれてとおっしゃいましたが、そういった団地の方にお願いしていくというのがいいことだと思います。人のパワーみたいなことを大事にしていきたいなと思っています。
田鎖
代表お二人、あらためてありがとうございました。