無印良品の家では今年6月に施行されました「長期優良住宅促進法」に伴い、提供するすべての家を長期優良住宅仕様とするキャンペーンを実施中です。
長期優良住宅とは
「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が2008年12月に公布され、 2009年6月4日より施行されました。この「長期優良住宅」をひとことで言いますと「いいものをつくってきちんと手入れをして長期にわたって永く住みつなぐ家」ということです。
良質で長持ちする家が増えれば自然に建築サイクルが長くなることから環境保全にも役立ち、同時に資産価値が下がりにくく中古市場の活性化にもつながります。また「建てたものを古くなったら壊す」ことから「手入れをしながら永く使う」ことは生涯の生活設計の面からも大切なことになってきています。一定以上の性能を有する住宅を認定し、税制面などを含め優遇措置もとられています。
では、どうすれば長期優良住宅にできるのでしょうか。
地震に強く、断熱性能が高いこと。メンテナンスがしやすく、またその履歴がわかること。間取りの変更がしやすくバリアフリーにも考慮していること。さらに街並みなど景観にも配慮したものであること。
専門的な数値は省きましたが、簡単にいうと上記の要件を満たす建物を建てて認定を取ることです。ただし、コスト面を含め、技術的な面でも一般の住宅会社が長期優良住宅をつくるのは、ハードルが高いといわれています。
例えば、コストに関しましては国土交通省の試算によると、一般の住宅では坪10万円ほどのコストアップになるようです。
標準コスト
長期優良住宅にかかる標準的な性能強化費用
| 構造種別 |
1m² あたり単価 |
| 木造 |
床面積1m² につき33,000円 |
| 鉄骨鉄筋コンクリート造 |
床面積1m² につき36,300円 |
| 鉄筋コンクリート造 |
床面積1m² につき36,300円 |
| 鉄骨造 |
床面積1m² につき33,000円 |
木造、鉄骨鉄筋コンクリート造、
鉄筋コンクリート造、
及び鉄骨造以外の構造 |
床面積1m² につき33,000円 |
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単位当たりの金額に床面積を乗じた額が、性能強化費用
※国土交通省(告示第385号) |
しかしながら、無印良品の家は3商品とも、もともと高いスペックを有しており、要件の主要な部分を基本性能として満たしています。
長期優良住宅の認定基準の概要の中にある「可変性」は居住者のライフスタイルの変化に応じて間取りの変更が可能な措置が取られていること、とあります。
間取りや収納計画を暮らし方に応じて変えていけるように「永く使える、変えられる」をテーマにしてきた、無印良品の家のコンセプトとほぼ同一であり、時代が追い付いてきたことに関して大変嬉しく思います。
今なぜ長期優良住宅なのか
戦後の住宅不足の時代に、とにかく新しい家をつぎつぎに建てることが必要だった時代を経て、平成15年には4,700万世帯に対し、5,400万戸の住宅が国内には建っています(H15年住宅統計)。つまり単純計算では、すでに700万戸が余っています。
それに加えて地球環境、経済など時代背景も「たくさんつくる」から「よいものを残してゆく」ことへの転換を求めており、国策となってきたのです。したがって国は、長期優良住宅の認定を受けることによって、様々な税制優遇や補助金などの特典を打ち出しています。
同時にこの長期優良住宅制度では、「住宅経歴情報」といって維持保全にかかわる修繕履歴や定期点検などの記録を残すことも義務付けられています。住まいが「世代を超えて住み継がれる」ためには、入居者が住み替わるたびに過去の修繕情報が消えてしまっては困ります。どこの業者に工事を頼み、どんな内容で修繕したかなどのデータは大切な情報になります。
この家歴書は長期優良住宅の証しでもあり、またその家の価値をわかりやすくしようという狙いもあるのです。しっかりと建てられ、きちんと手入れされた家は、真に資産価値のある不動産として今後認められていく方向です。
「永く使える家づくり」キャンペーンとは
ただいま全国の無印良品の家では「永く使える家づくり」キャンペーンを実施中です(一部の寒冷地では、別途差額が生じる場合があります)。期間中にご契約いただいたお客様には、追加負担なしで長期優良住宅への仕様変更をいたします。通常は必要となります認定申請も、弊社の負担とします。また、全国の無印良品でお使いいただける、MUJI GIFT CARD 20万円分もプレゼントいたします。
長期優良住宅について長々とお伝えしてきましたが、今回のキャンペーンの期間を利用して「永くつかえる家づくり」を実現されてはいかがでしょう。
また11月・12月は、長期優良住宅について詳しく説明する「永く使える家づくりセミナー」相談会を全国のモデルハウスで開催しています。
皆様のご参加をお待ちしております。
■「永く使える家づくり」キャンペーンの詳細はこちら
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