約50年ものあいだ、いちごの収穫量全国一を誇る栃木県。その産地は県南に集中していますが、県北の矢板市でいち早くいちごの生産に乗り出したのが「澳原いちご農園」です。県南よりも気温が寒いエリアですが、だからこそ甘みをぎゅっと蓄えたいちごが育つといいます。

澳原いちご農園では、「IPM(Integrated Pest Management:総合的害虫管理)栽培」と呼ばれる栽培法でいちごをつくっています。化学農薬に依存せずに「病害虫」を予防・駆除する防除策をすべて実施する栽培法です。

やり方の基本は「圃場巡回」。自身の目で見て回り、万が一病害虫や要因を発見した場合は、天敵を使った駆除などを実施します。「薬剤の使用は最小限に」をこころがけ、微生物農薬や物理防除剤をなるべく使用しています。

こうした栽培法も、名古屋で働いていた澳原大介さんが戻ってきてから試すようになったといいます。父親が始めたいちご園で、大介さんが新しい栽培法を試しながら、親子二人三脚で歩み、今ではお父さんが「とちおとめ」、大介さんが「スカイベリー」の栃木を代表する2品種をつくっています。

市場を介して売買されるいちごは、店頭に並ぶ頃に赤くなるよう、まだ少し青い内に収穫され、甘さも乗り切る前のものが多いですが、澳原いちご農園では、日の出と同時に完熟を収穫し、その日のうちに出荷しています。新鮮で赤くて甘いいちごを是非、味わってみてください。