麹蓋での仕込みは手間と時間がかかる以上に道具の管理が大変。これらの道具を専門につくっている職人さんはすでにいないので、新調する場合には独自につくるか譲り受けるしかありません。

畑醸造の場合、各地で醤油や味噌づくりをやめるという話をきくたびに道具を譲り受けているそうです。だから、麹蓋の大きさもバラバラ。昔からの手づくりの醤油蔵が減る中で想いと一緒に麹蓋を受け継いでいます。

熟成した諸味を袋に入れて積み重ねていくとその重さで圧力がかかり、液体が染み出てきます。一週間この状態で自然に滴ってくるのを待ちます。

丸大豆で仕込んだ醤油には大豆の油分が含まれているので、強い圧力をかけてしまうと、油臭さも一緒に搾ってしまいます。少しでも美味しいお醤油を届けるためには、まだ搾れても我慢が必要です。

畑醸造は地元とのふれあいを大切にしています。醤油蔵では珍しい地元の野菜やこだわり商品を一緒に販売してます。お年寄りが多い地域で醤油を買うだけに来るのは大変という人々の為に店舗をつくりました。

地元の野菜を生産者の顔を知った上で紹介でき、地域の新しいコミュニティとしても小矢部では欠かせない存在になっています。