ふたりmemo

左:
和敬さん・32歳
絵描き/彫刻家
右:
陽子さん・33歳
版画家/エッセイスト
立地:
山の上の一軒家
(見晴らし抜群!)
ふたりの趣味:
つくることならなんでも
音楽
出会い:
友だちの展覧会

相方との何気ないコミュニケーションが、創作のインスピレーションになることもしばしば。

アーティストとして活躍する和敬さんと陽子さんの家にはリビングがない。「つくることがライフワークだから、思い切っていちばん広い部屋をアトリエにしたんです」最初に買ったのは、パレット型の作業台。まわりには、岡本太郎氏デザインのチェアが自由気ままに並んでいる。「このラフな感じが、私たちらしいかなって」どんどん増える画材や資料の収納には、無印良品のスタッキングシェルフ&チェストをフルに活用。家具自体を組み合わせて広げていけるところが「ありそうでない」と感じたという。そんなふたりの部屋づくりの根っこにあるのは、空間を“デザインする”という発想。「これからもどんどんカスタマイズしていきたいですね」

イメージしたのは、美術館のなかの休憩スペース。本を読んだり、お茶を飲んだり、くつろぎ方も自由な空間へ。

アトリエ横の空間は、通称「くつろぎラウンジ」ティータイムはここで過ごすことが多いそう。ソファに合わせたのはテーブルではなく、椅子にも台にもなる「コの字の家具」だ。空間や家具の役割を限定せず、気分に応じて変えられる「余白」を残すのがふたりのスタイルだとか。「夫婦はこうあるべき、というかたちにこだわらないのも、いつもベストの状態を追い求めたいからかも」と語る。ふたりの家も、人生も、ふたりらしい作品にしたい。そんな想いが詰まった空間は、いつだって自由な空気が満ちている。

めざしたのは、書斎にもリビングにもギャラリーにもなるフレキシブルなベッドルーム。

小さな階段を上がると、隣合わせにベッドがふたつ。ソファとしても使えるように、ヘッドボードをつけたベッドは、ふたりのお気に入りの場所。衣類等の収納はスタッキングキャビネットに任せて、壁際は作品を飾ることが多いそう。「ここでお互いの作品をゆっくり鑑賞したりするんですよ」アーティストのふたりらしくベッドルームというよりまるで「寝られるギャラリー」のような空間。LDKという枠組みを外すだけで、空間はこんなふうにどこまでも広がっていくものなのかもしれない。

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