収納家具の耐荷重の考え方

収納家具の耐荷重の考え方

耐荷重の数値は棚全体に均等に荷重がかかったときに耐えられる荷重のことです。載せかたによっては棚が反ったり、変形する場合があります。物を載せるときには十分にご注意ください。
たとえば、「棚板1枚の耐荷重30kg」の場合、棚板に載せられる重量は最大30kgということです。ただし、これは正しく載せた場合のことで、1ヶ所に重心がかかりすぎたり、上が重く下が軽い場合は、棚の反りや変形、または全体の安定性が悪くなり転倒の原因になります。
下図のよい例を参照して、正しい載せ方で余裕を持って物を載せましょう。

良い例

悪い例

①常に下段が重く、重心が低い。

→安定している。

②棚板全体に重みが分散している。

→1点に荷重が集中せず均等に負担がかかり、棚板の反りや変形が起こりにくい。

③耐荷重30kgに対して重量の余裕を持つ。

→30kgの重量を持つ物を 棚板に置く場合、少しでも落とすと瞬間的に30kg以上の荷重が棚板に加わり、棚板の破損や亀裂がはいる危険性があるため。

①上段が重く、下段が軽いので重心が高くなり転倒しやすい。

②30kgのもので接地面積が小さい物を置くと、棚板の一部に荷重が集中し、棚板が反ったり、変形する場合もある。

③それぞれの棚に最大荷重を載せると、剛性が弱くなる。(=変形しやすくなる)


使用上の注意
棚の上に立ったり、とんだり、踏み台代わりに使ったり、腰掛けたりしないでください。
引き出しの上に乗ったり、無理な力で引っ張ったりしないでください。
扉や引き出しを同時にいくつも開けたり、引き出したりしないでください。重心が前に移り転倒し、ケガをする恐れがあります。
取りはずしのできる棚は、棚受具を確実に取りつけてください。中途半端な取り付けでは棚板がはずれる恐れがあります。
可動部のある棚は、その操作で手を挟んだりしない様に十分注意してください。
電気製品等を収納する場合は、十分に隙間をあけて通気性をよくしてご注意してください。

置き方
棚は水平に保つように置いてください。棚の 変形やゆがみの原因になります。
床面がフ ローリングや畳やクッションフロアーの場合は、キズ防止用の敷物を敷いてくださ い。(キズ防止用フェルト(別売)あります。)

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