スチールのフライパン(鉄フライパン)の使用方法
スチールのフライパンは、フッ素樹脂などの表面加工フライパンに比べるとこびりつきやすいですが、使っていくうちに油がなじみ、使いやすくなっていきます。
また、一般的なアルミフライパンと比べて重く、使い方によってはサビが発生します。
しかし、スチールのフライパンは、蓄熱性が高いため熱が均等に回りやすく、焼いたり炒めたりする調理で、焼きムラが少なく仕上げることが出来ます。
お手入れをすることで、長い年月使えるスチールのフライパンの良さをお楽しみください。
スチールのフライパンの使用方法については、下記をご確認ください。
はじめてお使いになる前に
はじめてお使いになる前に、「油ならし」をおこなってください。
鉄製の調理器具は扱い方を間違えると、すぐにサビたり、こげついたりします。
「油ならし」の方法をしっかり守ってお使いいただければ、長くお使いいただけます。
2回目以降使用の際は「油ならし」は不要です。
- なぜ「油ならし」をするの?
- 油ならしの方法 ① 2~3分熱し、一旦火をとめます。
フライパンに油がなじむと、こげつきにくくサビにくくなります。
これはフライパン表面に小さな穴がたくさんあいていて、この穴に油が入り込むことでフライパンの表面に薄い油の膜がつくられるからです。
中火以下でじっくりと油を熱し、全体を均等に加熱させることが目的です。
※中火以下で底面から炎が出ないように注意してください。
※IH調理器の場合は、中火で加熱してください。
② 手で触れられる温度まで冷まします。
※変形するので加熱後は水で急冷しないでください。
③ 0.5~1カップ程度の油をまわし入れ、弱火で5分程加熱し、全体にまんべんなく油がなじんだら火をとめ、余分な脂をオイルポットへ戻します。
④ キッチンペーパーで内側をまんべんなく油なじむように拭いてください。キッチンペーパーが黒くなりますが、鉄分ですので安心してご使用ください。
※しばらく使わないときは、その外側も同様に軽く拭いて油をなじませてください。
調理前に
2回目以降使用される際、調理前に「油返し」をおこなってください。
鉄フライパンは、使い込んでいくうちに自然に油がなじみ、本体全体が真っ黒くなっていきます。
ただし、油がなじんで食材がこびりつかなくなるまでは「油返し」をおこなってください。
- なぜ「油返し」をするの?
- 油返しの方法 ① フライパンを火にかけて、2~3分程度、十分に温めます。
- こげついてしまったら
使い始めてすぐは、油がフライパンになじんでないため、食材がフライパンにこびりつきます。
こびりつきを防ぐために油返しをおこなってください。
その後、油を入れて調理開始すると、こびりつきが少なくなります。
※中火以下で底面から炎が出ないように注意してください。
② 0.5~1カップ程度の油を入れて、フライパンの内側全体に油をなじませます。
③ 油が熱くなり、かすかに油煙が出てきたら、火をとめ、油をオイルポットに戻します。
④ これで「油返し」は終了です。
※変形するので加熱後は水で急冷しないでください。
こげついてしまったら、お湯を入れてしばらく煮立たせ、こげつきをふやかしてからたわしや竹のササラで取り除きます。
洗浄後は水気を取り、良く乾燥させてから、キッチンペーパーで内側・外側をまんべんなく油がなじむように拭いてください。
調理後に
調理後、フライパンが温かいうちに、たわしや竹のササラを使って、洗剤を使わずにお湯で洗ってください。
洗浄後は水気を取り、良く乾燥させてからフライパンの内側・外側にキッチンペーパー等で油を薄く塗ってください。
- なぜ、洗剤を使ってはいけないの?
- 汚れがひどい場合
使い込んでいくうちに油がなじみ、サビにくく、こげつきにくくなります。
洗剤を使うと油が洗い流されてしまい、サビやすく、こげつきやすくなってしまいます。
強力でしつこい油汚れがフライパンについた場合、スポンジに食器用中性洗剤を付けて洗ってください。
スポンジでも取れない場合は、クレンザーを使用していただくか、金属たわしで表面の汚れをこそぎ落してください。ただし、油膜が取れてしまうので、水気を取り、良く乾燥させ、フライパンの内側・外側にキッチンペーパー等で油を薄く塗ってください。
調理前には、「油ならし」を再度おこなってください。