上手な洗濯のポイント

洗濯したら 「縮んだ」「変形した」「変色した」「色が移った」という経験はありませんか。
もしかしたら洗濯方法を間違えていたかもしれません。
洗濯方法を再点検してみましょう。

  • 家庭洗濯(水洗い)

    • 1)洗濯機洗い

      • ここでいう洗いとは、洗濯と脱水のことです。
      • 新しい記号では「温度」と「洗濯機械力」の上限が表わされているため、表示以下の温度・強さで洗濯しましょう。高い温度や強い機械力で洗濯すると、汚れは落ちやすくなりますが、大きな「縮み」「変形」「変色」などが起きやすくなります。
      • 洗濯機械力は洗濯機やその洗濯コースによって異なります。それぞれの洗濯コースが表示のどの強さに当たるのか、洗濯機の取扱説明書やメーカーのウェブサイトなどで確認しておきましょう。
      • 付記用語で表示される「中性洗剤使用」「洗濯ネット使用」「蛍光増白剤使用禁止」なども重要な情報です。必ず守りましょう。
      • 合成洗剤を入れ過ぎたり上から直接かけると、洗濯物に白く残ることがあります。洗剤に表示通りの適量を守り、洗濯機の投入口を使って洗液にまんべんなく混ぜるようにしましょう。
      • 合成洗剤のかわりに石鹸を使うときは、上の逆で石鹸の量が少ないと十分に泡立たず洗濯物に白く残ることがあります。表示の適量を守り、冬場などの水温が低いときは風呂の残り湯を使うなど水温にも注意しましょう。
        洗濯槽にも石鹸カスが残ることがあるため、定期的に洗濯槽クリーナーなどで洗浄しましょう。
      • 柔軟剤を使うと、タオルなどのパイル製品や起毛した生地を使った製品などで毛羽が出やすくなるため、入れ過ぎには注意しましょう。
      • 衣類は裏返して洗うと生地の表側の擦れが弱まるため、色落ちしやすいインディゴ染料を使用したデニム製品や、擦れて毛羽立ち白化しやすい濃色製品などにはお勧めです。
    • 2)手洗い

      • 新しい記号では液温の上限が旧表示の30℃から40℃に上がりました。
      • 手洗いの基本は、揉まずに押し洗いをすることです。特に毛製品を揉み洗いすると縮絨(フェルト化)して、縮みや硬化が起きやすくなります。
      • 「中性洗剤使用」「蛍光増白剤使用禁止」などの付記用語も守りましょう。
      • 手桶で洗うときは、洗濯機に比べて洗液が少ないため、洗濯物から落ちた汚れや染料が洗濯物に再付着することがあります。できるだけ単独で洗い、小まめに洗液を取替え、すすぎも十分に行いましょう。
      • 付記用語で「弱く絞る」などの表示が無いときは、洗濯ネットに入れて洗濯機で脱水するとよく水切りできますが、30秒程度ですばやく取り出します。
  • 漂白

    • 新表示では、酸素系漂白剤に対する記号が追加されました。
    • 記号がの場合は、塩素系漂白剤だけでなく、酸素系漂白剤も使用できません。
    • 表示記号の種類を確認し、漂白剤の表示ラベルなどにある取扱説明もよく読んで正しく使いましょう。酸素系漂白剤でも、金属の付属品(釦など)や生地の染料種類によっては変色することがあります。
    • 粉末タイプの酸素系漂白剤は、毛や絹には使用できません。
  • タンブル乾燥

    • タンブル乾燥は便利ですが、編地の製品は特に大きく縮むことがあるため、表示記号で禁止になっていないかを必ず確認しましょう。
    • タンブル乾燥が可能でも、合繊繊維は耐熱温度が低いなどの特性があるため、記号の中で温度を表す「●」の数を確認しましょう。
    • 乾燥機の設定温度が不明なときは、取扱説明書やメーカーのウェブサイトなどで確認しておきましょう。
  • 自然乾燥

    • 1)日向干しと日陰干し

      • 日向干しは早く乾きますが、繊維が硬くなったり、変色(日焼け)することがあります。乾いたらすぐに取り込みましょう。
      • ストレッチ製品は、直射日光でポリウレタン糸が劣化するため、日向干しを避けて日陰で干しましょう。
      • 日陰干しは徐々に放湿されるため繊維が硬くなりにくく、変色の心配も少なく乾かせます。
      • 風通しの良い場所を選べば、乾かす時間も短縮できます。
    • 2)吊干しと平干し

      • 吊干しは一般的な干し方ですが、編物製品では自重で下に引っ張られて縦に伸びてしまうことがあります。
      • 平干しするときは、形を整えてから、製品の一部が平干し台からはみ出して垂れないように置きます。
    • 3)濡れ干し

      • 強く絞ったり脱水すると型崩れしやすい製品は、濡れたまま干しますが、タオルなどでくるんで上から軽く押さえて、できるだけ水分を取ってから干しましょう。
      • ボーダー柄などの異色配色づかいの製品は濡らしたまま置いておくと染料がにじんでしまうことがあるため、洗濯後はできるだけ濡れ干しせず、十分に脱水して、すばやく干しましょう。
  • アイロン

    • アイロンに「高」「中」「低」などの温度目盛りがあるときは、表示記号と同じ温度設定であるか、取扱説明書やメーカーのウェブサイトなどで確認しておきましょう。
    • 「あて布使用」「付属部分にアイロンを当てない」などの付記用語も守りましょう。
    • ストレッチ製品は、高温でポリウレタン糸が劣化するため、低温でかけましょう。
    • 起毛した生地を使うなど、アタリ(テカリや白化)が出やすい製品では「あて布使用」の付記用語が表示されています。あて布を使うときは、擦らずに、上から軽く押さえるようにします。また、あて布は製品上に置いてアイロンを動かすのではなく、アイロンをくるんでそのまま持つと掛ける部分が見えて便利です。染色された布を使うと染料が移るため、できるだけ白布を使いましょう。
    • 薄手のニット製品は、洗濯すると衿・袖口・裾などにシボ状のシワが出ることがありますが、これは本体とリブ部分との収縮差によるものです。シワが気になるときは、スチームアイロンで上から押さえるとかなり戻ります。
    • ウール製品などは最後にスチームをかけるとふんわり仕上がりますが、少し放置して乾燥させ、湿気が残ったままで保管しないようにします。
  • 商業ドライクリーニング

    • 表示にある「パークロロエチレン」は、日本では環境などの問題で最近あまり使われていませんが、海外ではまだ一般的に使われることの多い有機溶剤です。
      日本で使われる有機溶剤は「石油系」が主流ですが、洗浄力も、その反面にある製品に与えるダメージも、共にパークロロエチレンのほうが強くなります。
    • これらのドライ溶剤では、ボタンなどの付属品やプリント加工の染料が溶けたり、表面コーティングした生地が劣化したりすることがあるため、ドライクリーニングできない製品もあります。
    • クリーニング後の製品はビニール袋が被せてありますが、ほとんどがお店での保管や持ち帰るときの一時的な汚れ防止用です。ビニールを被せたままで保管を続けると、ホコリが付着したり、室内にただようガスなどの影響で変色することがあるため、家に持ち帰ったら専用の不織布カバーなどにかけ替えて通気よく保管しましょう。
  • 商業ウエットクリーニング

    • 「ウエットクリーニング」はあまり馴染みのない用語ですが、実は従来からクリーニング店で行われてきた方法です。簡単に言えば、家庭での水洗い洗濯をクリーニング店で行うことを指しますが、取扱い表示で水洗い可能な製品はもちろんのこと、水洗いを禁止している製品でもプロの技術と設備によって行われることがあります。
    • ドライクリーニングは色落ちや型崩れなどがしにくいメリットがありますが、汗や飲料などの水溶性汚れは落ちにくいため、このような汚れが強いときはウエットクリーニングが適しています。
    • 新しい表示では、このウエットクリーニングが可能かどうか、またその洗濯力の強さについても記号で表されるため、依頼者もお店も安心してクリーニングすることができます。
    • 部分的な汚れは、ウエットクリーニングではなくシミ抜きをするほうが適切なときもあります。クリーニング店に相談してみましょう。