そこにしかなく、そのままでよく、未来もそうあってほしいもの。地球全体が均質化しつつあるこの時代、無印良品は世界中に残る伝統的な営みを未来へ存続させたいと考えています。できる限り素材の産地に足を運び、その土地の自然や生産方法を尊重しながら原料調達を行っています。自由な染色が優位に働く市場の原理により、獣毛の白色化がどんどん進んでいる現状を前に、無印良品は再び、染色をしないまんまの有色アルパカから製品を作り始めました。数量はまだわずかですが原毛そのままの風合いを大事にした製品です。世界の緊張がつづき、地球の温暖化が懸念されていますが、温暖とは本来、温もりがあり暖かいこと。せめて人類と地球の関係は、温暖でいきたいものです。