風・光環境

風と光を賢く活かす 通風/日射シミュレーション

自然の風、太陽の光や熱は、季節や時間、土地、そして近隣環境によって異なります。「無印良品の家」では「通風/日射シミュレーション」を一棟一棟実施する「+AIR」により、冷暖房に極力頼らず、自然のエネルギーを十分に活用するため、風の流れや日射を科学的に検証・確認しています。

室内を涼しく保つための風をシミュレーション[自然風利用]

「無印良品の家」では「通風シミュレーション」により、窓の位置や大きさなどで風の流れがどう変わるのかを確認できます。風速が1m/秒増すごとに、体感温度は約1℃ずつ低くなると言われるように、風があれば実際の気温よりも低く感じられるため、夏でもエアコンや除湿器に頼らず快適に暮らせる時間が長くなります。

その土地特有の風、卓越風を窓から取り入れる[自然風利用]

風向きは土地や季節により異なります。シミュレーションの際は、アメダスデータを元に卓越風(ある地域で、ある期間に最も吹きやすい風)の頻度と方位を図示した風配図を作成。特に、風通しをよくしたい夏の最適な窓の位置やサイズを検証・見える化し、直接的・間接的に風を取り込む方法もご提案します。

庇(ひさし)や窓の位置から、最適な日射をシミュレーション[太陽光利用]

窓の働きは、日射に関して言えば、夏と冬とでは正反対です。例えば、冬に太陽の暖かさを室内へもたらす窓が、夏には暑さの原因となってしまいます。こうした問題を解決するのが「無印良品の家」の実施する「日射シミュレーション」。日当りは住まいのどの場所がよいか、日射は季節や時間によってどう異なるかを表示し、同じ窓を通じて、夏はいかに太陽の熱を遮り、冬はいかに太陽の熱を得るのかをシミュレーションプログラムで検証。家と日当りの関係を把握しながら、敷地内における建物の配置やゾーニング、効果的な窓の配置、日射を遮蔽する庇などを細密に検討します。

壁に沿って吹く風も取り込める、ウィンドウキャッチャー[自然風利用]

風を呼び込むためには、メインの開口部はもちろん、ウィンドウキャッチャー(縦滑り出し窓や袖壁)を活用します。大きな窓を多く設ければよいわけではなく、風の通り道をきちんとつくることによって、建物の外壁に沿って吹く風も取り込めるなど、効率のよい通風計画を行っていきます。

人工照明の利用を減らす昼の光[太陽光利用]

窓をバランスよく配置し、吹抜けによって室内の奥まで光を導くことができれば、四季を通じて昼間の光を効果的に取り入れられます。これにより、南側の部屋を明るくすることはもちろん、北側の部屋にも光を届けることができ、人工照明の利用を減らすことにもつながります。

夏は日射を遮り、冬には暖かな日差しを取り込むために[太陽光利用]

「無印良品の家」では、その家が建つ地域や方角に最適な日射対策を行っています。 「木の家」なら、外観デザインの特徴でもある深い軒。「窓の家」なら、インナーバルコニーやインナーテラス。これにより、夏の強い日射をカットし、冬の低い日差しを取り込むようにしています。冷房エネルギーなら15~45%、暖房エネルギーなら5~40%削減できます。
また、夏の南の太陽高度は高く、軒や庇で日射をうまく遮ることができますが、東西は低い日差しが軒や庇をかわして建物内に直接入ってきます。そのため、東西の日射遮蔽をあらかじめ検討しておくことも大切です。
例えば、夏は開口部の前に落葉樹を植えたり、ゴーヤなどによる緑のシェードを設けたりできれば、葉の部分で太陽の熱を吸収・拡散し、開口部や壁の温度上昇を防ぐことができます。そして冬には落葉によって光が室内まで届き、熱を室内に取り込みやすくなるのです。夏には窓にすだれを設けることでも、同様の効果が期待できます。
こうした工夫によって、敷地の制約から庇を十分に設けられない場合や、東西側に開口部がある場合などにも、一年を通じて心地よい暮らしを送ることができます。

日射熱を利用して、暖房エネルギーを削減[太陽光利用]

南面に設けた大きな開口部から冬の日射熱を取り込み、蓄えておくことができれば、昼間の暖房エネルギーを削減しつつ、夜間にも続く暖かさを得ることが可能です。その前提としては「無印良品の家」のような、取り入れた日射熱の損失を抑制する高い断熱性・気密性と、断熱性能の高い開口部とが必須条件となります。
また、居住空間における体感温度は、一般的に窓・壁・床などの表面温度と室温の平均と言われています。「無印良品の家」では、表面温度と室温の差が少なく、エアコンの設定温度が低くても、体感温度を向上させることが可能です。