耐震性

家の性能は、確かな工法が決定します

建物の強度がわかること。断熱性が高いこと。「無印良品の家」では、家の性能を最大限に発揮させるため、新しい技術を採用し、効果的に組み合わせています。
構造躯体となるのは、地震や台風などに対する強さを数値で証明し保証する「SE構法」。一棟ずつ大規模建築と同様の構造計算を行い、設計段階で、あらかじめ家の強度を明確にします。
そして、この強靭な構造躯体を内と外から包み込むのが「ダブル断熱工法」です。これは外断熱と内断熱のメリットを併せ持った工法で、高い断熱効果によって、少ないエネルギーで快適な温熱環境を実現。また、防湿性・防音性に優れ、家の耐久性も向上させることができます。

地震に対する強さを数値で証明し保証するSE構法

「無印良品の家」が採用したSE構法。
強度が明確な「集成材」の柱と梁を丈夫な「SE金物」で接合し、構造の耐震性を数値で証明し保証する「構造計算」を可能にした工法です。
耐震性と木造の温もりを併せ持つSE構法が、「無印良品の家」に安心と安全をもたらします。

耐震等級3

耐震等級は、3段階のうち最高等級3を取得。これにより、長期優良住宅の認定条件等級2を満たしています。

SE構法を支える3つの技術

森林認証を取得した樹種を採用[集成材]

「無印良品の家」の集成材の樹種は、土台や大引はヒノキ、柱や梁はオウシュウアカマツを使用しています。これらは、持続可能な方法で管理されている森林から採取した木材の供給・管理システムを有することを証明する、森林認証を取得しています。

歴史に裏付けられた品質を持つ集成材[集成材]

19世紀末にドイツ人のオットー・ヘッツェルによって考案された集成材。デンマークのコペンハーゲン中央駅(1927年)では、当時と同じ状態を今も保っており、その歴史と品質には定評があります。現在でも、長野オリンピック記念アリーナに採用されるなど、技術開発は進んでいます。

集成材の強度は、無垢材の約1.6倍[集成材]

「無印良品の家」で使用する集成材は、素材となるひき板一枚一枚の強度試験を行い、水分量を調べ、含水率15%以下のものだけで製造しています。そのため、自然素材であるが故に強度にばらつきのある無垢材と比べ、一本一本の品質が安定しており、その強度は約1.6倍。無垢材で見られる反りや割れ、変形などの問題も解消されています。

水平面の強度を確保する床合板[床合板]

「無印良品の家」では、床に厚さ28mmの「構造用合板」を敷き詰め、指定の釘ピッチで大梁・小梁に直接打ち付けて固定。床下地材の根太を省略するとともに、床梁に直接釘打ちすることで、床面を一体化させた水平構面とします。これにより、高い床剛性を実現し、耐力壁に力を伝達することができます。

在来軸組工法の最大3.5倍の強さを持つ耐力壁[壁合板(耐力壁)]

地震や台風などによって建物に加わる横向きの力に対し、在来軸組工法では「筋交い」により強さを補う壁で支えます。これに対して「無印良品の家」では、柱・梁の強い「接合部」と、「面」で構成された耐力壁により抵抗します。耐力壁には、せん断強度※1の基準が明確で高性能な、JAS特類1級構造用合板を採用。在来軸組工法で使用される片筋交いと比べて、最大で3.5倍もの強さを持つ、建物に変形が起きにくい構造を実現し、耐震性能を確保しています。

※1 地震などの発生により、構造用合板に負荷(せん断力)が生じた際に、合板自体が破断せずに耐えられる強度のこと。

断面欠損が少なく、地震に強い接合部[SE金物]

一般的な木造の工法である在来軸組工法では、柱や梁をホゾ継ぎするため、接合部に断面欠損を招き、構造材本来の強度を低下させていました。「無印良品の家」は、丈夫なSE金物を使用した断面欠損の少ない構造により柱と梁を堅牢に接合。構造全体で地震の力を受け止める、優れた耐震性能を実現します。

木が「やせても」強さを発揮するSボルト[SE金物]

「無印良品の家」では、表面に凹凸加工を施し、木材にねじ込むことで引張剛性を向上させた特殊なSボルトを採用。このSボルトは従来の2倍の強度を持ち、万一、木材が経年変化によって乾燥・収縮する(=「木がやせる」)状態になり、施工当初に締め固めていたボルトやナットが緩んでも、接合部に食い込んで定着。地震時のさらなる安全性を確保します。

引き抜き耐力が約2倍の柱脚金物[SE金物]

主要な柱は、柱脚金物によって柱と基礎を強固に固定。高強度のアンカーボルトによって基礎に直接取り付けられるため、在来軸組工法の「耐震金物」と比べても、引き抜き耐力が約2倍となり、大きな地震の際に倒壊した住宅の多くで見られたような、柱が土台から抜けてしまう現象を防ぎます。