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#023 器を育てる

古色(こしょく)を帯びる、ということばがあります。

使い込むほどに味わいが増すのが土ものの魅力です。
貫入(かんにゅう)という釉薬表面の細かなヒビ割れに、茶渋などの色が少しずつしみ込んでいきます。
編み目模様が次第に濃くなり、器の表情はゆっくりと変化します。

プラスチック製品や家電製品などは、ピカピカの新品が一番美しく、キズや汚れが味になることはあまりありません。
一方で陶磁器は、使えば使うほど風合いが落ち着きその美しさを増していきます。

じっくりと器を育て、ときにその変化にはっとする。
そんな驚きも、日々の生活の密かな喜びです。