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#012 イタヤ細工の職人さん

紅葉が美しい季節に、東北を旅しました。

秋田県の角館は歴史ある武家屋敷が立ち並ぶ小さな城下町です。
イタヤ細工の職人菅原さんは、自然光が淡く降り注ぐ縁側の工房で、毎日イタヤ楓の籠を編んでいます。
籠は、木の幹を薄く裂いて編み上げて作ります。
籠にできない細い枝を使って作られる玩具がイタヤ狐です。
一見小さい丸太のようですが、6つに分かれていて、ひとつひとつが狐の形をしています。
まるで寄り添い合ってヒソヒソとおしゃべりをしているよう。
鉈で割られた割れ目を合わせるとパズルとしても遊べる楽しい玩具です。
頑固で無口な職人さん、という印象の菅谷さんでしたが、黙って席を立ったかと思うと、手には切ったばかりの細い枝が。その場でサクサクと木を削り、「お土産だよ」と、特別なイタヤ狐を作ってくださいました。

その技と、東北の職人さんの優しさに触れ、心が温まる旅でした。


秋田県 イタヤ細工 イタヤ狐 税込 1,050 円