「あなたの手が何かをつくったり、加えたりしてジブンのものを生み出す。それを無印良品生活でたのしもうというのです。」
-「do it ジブンデ」第1回展示会リーフレットより抜粋-

既製の商品に手を加えて、自分だけのモノをつくろう。
「無印良品」を自分たちで理解し、手を加え、そこからまた新たな「何か」を生み出そうとするプロジェクト「do it ジブンデ」が1年半振りに再開しました。
デザイナーのニコレッタ・モロッツィ、クリエイティブディレクターの小池一子の意見交換からはじまったこの企画。第2弾はミラノのふたつの大学の学生たちが提案します。
ニコレッタさんと小池さんの対談
ニコレッタ・モロッツィ(以下ニコレッタ)
この仕事は私たちの「do it ジブンデ」(以下dij)の、「リサーチ行路」という感じ。リサーチなどというより、なんて言うの、英語やイタリア語でもみつからないのよ。日本語の「行う」って言葉がぴったり。
小池一子(以下カズコ)
「dij」展はプロダクトに自分の手とアタマを使ってなにか加えてみようということからはじまった。そして無印良品が、基本的、一般的なスタンダードということで選んだアイテムです。それからジブンデはユアセルフに代わって使ってほしい日本語であります。
ニコレッタ
学生とする共同作業はとても気持ちがいい。いろんなことを教えられるのね。ふたりでまとめた2年前の「dij」展をふりかえってみると、あれは過ぎた時間を暖炉の前で懐かしむオバサマみたいで。
カズコ
それほどでもないでしょ。ジブンデすることに年は関係なし。
ニコレッタ
まったく。で、言いたいのは学生たちは未来と文化への興味や期待がすごくあるってこと。
カズコ
今回の学生たちは多彩なエスニック・ルーツ(出身地が世界各国さまざまであること)ね。
ニコレッタ
ミラノのポリテクニコ(ミラノ工科大学)とナバ(新芸術大)の学生は極東アジア、ラテンアメリカ、北・中央ヨーロッパなどなどいろんなところのル−ツから出ていてこのプロジェクトに向き合った。
カズコ
すんなり入れた?
ニコレッタ
驚くほど興味が強かったし、熱中して。私は「do it jibun-de」という作法が、まだ始まったばかりの世紀の、マス・クリエイティビティ(大衆の創造性)から生まれるんだと確信をもったほどよ。
カズコ
なぜMUJIか、といった葛藤は?
ニコレッタ
私がMUJIが好きとか、コンセプトに共鳴してるとかは置いといても、プロダクションに関わる提案ができる、MUJIという、飾らない、けど基本的なフォルム、機能、感情なんかをまきこんでする提案ということで、チャンスが与えられたと受けとめたの。
カズコ
仕上げはナバでの展覧会!
ニコレッタ
そりゃあみんなチャレンジしようとプロセスは熱かったのよ。ナバ展はいわばリサーチ行路(道草も含めて)の結果です。だけどみんながほんとに誇りに思ったのはこれが単に学期末発表の展示なんかじゃなく、ほんとの展覧会、デザインの思考と方法を提案する場にできたということ。
カズコ
そこにいらした観客がすごいと思う。
ニコレッタ
ロメオ・ジリ、フィオルッチ、うちのアンドレア・ブランジも(註 ニコレッタさんの伴侶)。プロがとても評価してくれたのがいいわね。考えて試行錯誤してて、新鮮に見えたってこと。
カズコ
いよいよ東京展、ATELIER MUJIへようこそ。
ニコレッタ
ここでの反応にほんとに興味があります。若い日本人、さまざまな年齢のMUJI 無印良品の消費者の方たちに見ていただくわけですから。この私たちの「リサーチ行路」は学生、勤め人、退職したシニアとかいろんな人たちと関わっていきたい。手とアタマを使いながらご一緒に、とよびかけたいですね。
  ドレミのはんこ展
ドレミのはんこ展
ドレミのはんこ展

Copyright (C) 2006 Ryohin Keikaku Co.,Ltd.