みんなの外あそび | No.161
大自然を一緒に楽しむ

犬とキャンプに行こう

霜鳥 文/デザイナー

普段はアトリエでバッグの製作をしていますが、最近はよくキャンプの人、みたいに言われます。実は本格的にキャンプにハマったのは、夫婦で犬を飼い始めてから。小さな相棒はフレンチブルドッグのオス 「コジル」。今年の夏に十二歳になったベテランキャンプ犬です。キャンプの時だけでなく普段も、出かけるときはコジルと一緒です。でも、街だと犬連れで出かけられる場所は限られます。キャンプに行けば、自然の中なので、犬も人間も自由です。

キャンプ場に着くとまずは設営。木陰がいいか、タープの向きはどちらがいいか。リビングと寝室(テント)の位置、テーブルやキッチンの配置など。これって毎回お家を建てているようです。

そこに私たち夫婦と犬と、友人たちがいる。地元の素材を使ってのお料理では、自分たちで好きなものを作って食べる。その空間が最高にリラックスできて、居心地がいいのです。まるでその季節のいちばん気持ちの良い場所に、別宅を持つような感覚。

そしてコジルも青空の下でごはんタイム。面白いのは毎回違う場所でも、「ここがお家」というのがコジルにも分かるようで、自分のサイトから離れた場所へ、わざわざトイレに行きます。意外と賢い!?

そんなふうに、いろんな季節にいろんな場所へ出かけていきます。そばにはいつもコジルがいます(だいたい寝てるけど)。

忙しい平日を乗り越えて(時には寝不足で)行くキャンプの週末は、実はやることがとってもシンプル。設営して、料理して、おしゃべりして、星空を見て、寝る。でも、自然の中で犬と一緒に過ごすだけで、頭や気持ちがリセットされるんです。クルマにテトリスのように荷物をパッキングするのも「筋トレ」と思って楽しんでいます。

そして帰り際、心地よい疲労の中で「あ~帰りたくない! また来たい!」と思ってしまう。コジルもそう思っているといいのですが、どうだろうか?

しもとりあや|1971年神奈川県生まれ。様々な国と年代の生地を集めてオーダーメイドでバッグを作る「shibaf」(http://www.shibaf.com)主宰。アトリエでは接客もこなす看板犬コジルと共にキャンプに出かけて、自然の中でお料理するのが好き。

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