無印良品 キャンプ場

みんなの外あそび | No.149
川人間が海へ

年に一度の海遊び

橋井悟/カヤックインストラクター

無印良品キャンプ場で、カヤック教室を担当して20年弱。
毎年夏は、大勢のお客さんにカヤックの愉しさを伝えている。
もちろん夏休みは無い。

数年前までは、春から秋まで休みなく川でカヤックやラフティングで水商売。
ここ数年は、秋になり一段落つくと遅い夏休みを取った。

たまには海で漕いでみよう。
海と言ったらサーフカヤックをしに出る事はあっても、ツーリングはもうやらないと思っていたのに、のんびり漕ぎたくなった。

昔ニュージーランドでシーカヤックのガイドをしていたが、帰国後はシーカヤックは全くやっていない。

昨年は能登、今年は知多。

常に淡水での仕事なので、シーカヤックは持っていない。
川用のボートと海用のボートの違いは、細かくいろいろ違うが簡単に言うと長さが違う。
長ければ長いほど安定がありスピードも出る。
ウチにあるボートの中で、一番長いボートをチョイスして車に積む。

昨年は能登。九十九湾を周遊したり能登島へ渡ったり。天気も良くて、波も穏やかで、リバーカヤックでも気持ちよく楽しめた。漁船やその他の船も少なく、穏やかで気持ちいい。
地元の物を食べて、温泉に入り、夜の富山湾の灯りを眺めながら酒を飲み、朝日の見える場所を選んで朝を迎える。夜の酒も朝のコーヒーも気持ち良くて美味い。
能登からは、うっすらと富山の街や立山連峰が見える。本当に静かで穏やかで気持ちが安らぐ気持ちいい場所。能登に来てよかった。

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今年は愛知県の知多半島の先端、羽豆岬から、篠島、日間賀島へ渡った。

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島へ渡るという目的が見えていると楽しいが、漁船やタンカー、フェリーが頻繁に行き交うから忙しい。能登の静かな海が恋しく感じる。篠島も日間賀島も周囲8キロ程度なので、カヤックを降りて歩いてみたが、散歩するのも気持ちいい島。
漕いでると、伊勢、鳥羽と愛知県伊良湖岬が見えて距離の近さを感じる。
大きな船が行き来して、空にはセントレアへ降りていく飛行機が次々と進んでいく。能登と違って忙しい感じだが、富山湾とは違う伊勢湾の顔が見れた感じだった。

のんびりシーカヤックも川と違っていいものだ。

こうしてグリーンシーズンをカヤックで楽しむ。

冬はスキー。モーグル、スロープスタイル、ハーフパイプ、バックカントリーとアドレナリンが出まくる。

四季を通して「そと」を楽しんで、四季を通してスタイルを出しているつもりだったけど、固定観念にとらわれず、スタイルも進化して変えていくのも良いものだと思う。

それぞれの「旬」を楽しむ。
時間的な「旬」、体力的な「旬」、思考の「旬」。

これからもいろいろな「旬」を見極めて楽しんでスタイルを出していきたい。

来年は来年の「旬」を感じてみたい。

はしいさとる| 1969年生まれ、川越育ち。長野県大町市でカヤックスクール「クロスゾーン」主宰 20代はアメリカ、カナダ、ニュージーランドで生活しながらフリースタイルスキーに明け暮れる。アラスカ、ユーコン、などを長期で一人旅をしてアウトドアにはまる。毎年夏は無印良品津南キャンプ場でカヤックインストラクターを担当している。

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