浅間山の山懐に抱かれた信州佐久は、長野県屈指の米どころ。八ヶ岳の伏流水とその冷涼な気候を利用し、昔から酒造りが盛んです。信州にある約80の酒蔵のうち13が佐久にあるそう。

明治20年創業の芙蓉酒造では、信州で採れた地野菜を使った焼酎造りをはじめ、全国の特産物を使った焼酎を委託製造しています。それを何かに活かせないかと考案されたのがお酢造り。

6代目の依田昂憲さんは家業に入る前、異業界で働いていました。「負けん気が強いので手ぶらで実家に帰るのが嫌だった」といい、周囲の反対を押し切ってSURARAを開発しました。

野菜に熱を加えてペースト状にしたものをもろみに加えることで、野菜の風味を引き出します。また、じっくり時間をかけて醸造することで、まろやかな口当たりを実現しています。