
「安全でおいしいものを食べたい」というお客様のニーズに合わせて、無印良品には品質保持剤を製品と一緒に同封して包装している商品があります。おいしさを保ちながら日持ちを伸ばし、安全性が高く、かつ製品に影響を与えない、品質保持剤についてご説明します。



安全性が高く、製品に影響を与えない品質保持剤を
製品と同封して包装
製品に保存料などを添加する方法ではなく、安全性が高くかつ製品に影響を与えない方法として品質保持剤を製品と一緒に同封して包装している商品があります。
良品計画では、これら製品と一緒に同封されている小袋を総称して「品質保持剤」と呼んでいます。
良品計画で使用している品質保持剤は、乾燥剤、脱酸素剤、アルコール製剤の3種類に大別されます。


水分の少ない食品は、徐々に吸湿し、固結、硬化、潮解、変色などが生じ、その食品本来の風味がなくなってしまいます。そこで、このような吸湿しやすい食品は湿気を通しづらい防湿包装(プラスチックフィルム)をおこなっています。
しかしプラスチックフィルムは多少なりとも湿気を通す構造のため、商品によっては袋内に乾燥剤を同封することでフィルムの防湿性不足を補い、商品への吸湿を防止しています。
良品計画で使用している乾燥剤には、シリカゲル、生石灰、シートタイプの3種類があり、無印良品の商品では一部の干菓子や焼菓子に使用しています。


二酸化ケイ素(水晶や石英と同じ成分)から出来ており、化学的に非常に安定しています。間違って食べてしまっても中毒を起こす心配のない、安全な物質です。


吸湿すると品質保持剤の袋が膨張してきます(1.5〜2倍に膨張しますが、あらかじめ膨張することを想定して品質保持剤の袋を作っていますので破裂等の心配はございません)。また、水に直接触れると発熱しますので、廃棄のときなどは内容物が水分と直接接触しないようにしてください。


吸湿性のある基材(主に、にがりの成分と同じ塩化カルシウムが使用されています)を両面からフィルムでラミネートしたうすい板状の乾燥剤。形を生かして、台紙、商品のクッション、間仕切り等に利用できる特長があります。

空気中には約21%の酸素が存在しますが、密封された袋内の酸素を吸収し、脱酸素状態(酸素濃度を0.1%以下が維持される状態)をつくり出します。主に「鉄が錆びる時に酸素を吸収する」ことを利用した品質保持剤です。
脱酸素状態になると(1)カビ発生の防止、(2)油やビタミンの酸化防止、風味変化、および、変色の防止、 (3)虫害防止などができます。
無印良品の商品では主に半生商品のカビの発生防止や、ナッツ、手づくりキットの粉類などの酸化を防止するために使用しています。
脱酸素剤の同封された商品は一度開封すると品質保持効果はなくなりますので、お早めにお召し上がりください。また、脱酸素剤の袋は空気にふれますと熱くなることがあります。ただし発熱量は小さいので、一般的にはやけどや発火に至る等の心配はございません。
商品に同封されて、一度使用された脱酸素剤は効力がありませんので廃棄してください。
脱酸素剤の代表的なものに、三菱ガス化学株式会社の「エージレス」があります。
三菱ガス化学株式会社エージレスのホームページ
http://www.mgc.co.jp/seihin/a/ageless/

エチルアルコールに微生物の増殖抑制や殺菌作用があるのは昔から知られており、これを利用した食品のカビを防止するための方法として、エチルアルコール製剤(蒸散剤、アルコール鮮度保持剤などともいいますが、良品計画では単にアルコール製剤と呼んでいます)を同封する方法があります。アルコールを吸着させた担体(粉末)を小袋に入れて製品と同封し、アルコール蒸気が商品の包装内に拡散して、カビを静菌あるいは抑制するしくみになっています。
無印良品の商品では主に半生菓子のカビ防止に使用されています。
アルコール製剤の同封された商品は一度開封すると品質保持効果はなくなりますので、お早めにお召し上がりください。また、開封時に製品からアルコール臭がする場合がありますが、気になる方は5分ほど放置していただけば蒸散いたします。
商品に同封されて、一度使用されたアルコール製剤は効力がありませんので廃棄してください。
アルコール製剤の代表的なものに、フロイント産業株式会社の「アンチモールド」があります。
フロイント産業(株)のアンチモールドのホームページ
http://www.freund.co.jp/product/shokuhin.html

アンチモールドはカビの防止には威力を発揮しますが、酵母による発酵、細菌による腐敗などにはほとんど効果がありません。そこで脱酸素剤とアルコール製剤の両方の機能を持たせた製剤があります。
フロイント産業(株)のネガモールドや三菱ガス化学(株)のエージレスSEタイプなどがあります。

包装袋内が脱酸素状態か否かを色調で知らせるのもので、三菱ガス化学(株)のエージレスアイなどがあります。
脱酸素状態(酸素0.1%以下)ではピンク色に酸素が0.5%以上ではブルーに変化します。
良品計画の商品の一部には、酸素検知紙を貼付し、酸素の有無が確認できるタイプの脱酸素剤を使用しています。