名古屋東店のモデルハウスブログ|無印良品の家

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2008/10/01 [名古屋東店建築物語]

前回から、大工さんの作業手順にそってお話しています。

羽柄材(はがらざい)の話しをさせていただいて、筋交い(すじかい)の話しが出てきて。

だんだん難しくなってきたかもしれませんが、嫌がらずに読んでくださいね!

早速、「構造」の話しです。
前回、無印良品家には、筋交い(すじかい)がありません。
と書きました。

そもそも筋交い(すじかい)って?
木造の現場で柱と柱の間で、斜に構えているヤツです。
「俺がいないとだめだろ」って感じでさりげなくたっています。

事実、構造上非常に重要な役割で、この筋交い(すじかい)が
入ってはじめて、壁は「耐力壁(たいりょくへき)」に変身します。

この筋交い(すじかい)、がいくつあるか?
これで構造の強さが決まります。
さらに厳密に言うと、いくつ、どこの場所にあるか?です。

そんな重要な筋交い(すじかい)が無印良品の家にないなんて!!

大丈夫です。さすが無印良品。へんに目立ったり、斜に構えたりしていない だけです。

じゃ、どこにいるの?

ここです。
081001_1.jpg

集成材と集成材の間に、ピッタリと、目立たぬように、しっかりと 存在しています。

筋交い(すじかい)1本で、頑張るのではなく、構造材と、羽柄材と
両面に張った構造用合板(こうぞうようごうはん)で、壁として
あるいは、箱としてその強度を発揮します。
そして、皆さんは図面と現場で確認できますが
必要にして充分な量が、配置されています。
しかも、JIOさんにも見てもらいます。

SE構法の考え方を支える大事な作り方です。
ですから、無印良品の家は丈夫ですって自慢しちゃいます。

おまけ
081001_2.jpg縦のはしらに貫通した太いボルト2本が、柱のなかでSE金物を固定し
何層にも重なった集成材のなかにSE金物の羽根が埋まっています。

それを固定するのが3本の ドリフトピンって呼ばれる、金物です。

それらを上部の構造用合板 (ミルフィーユみたいな板)でさらにつないでいます。

081001_3.jpg集成材の柱、一本一本に貼ってある 製造証明書。
見難いですけど ☆☆☆☆(フォースター)です。
シックハウス症候群に対し、決められている 環境配慮の証です。

こんな「無印良品の家」の構造たちは、日々大工さんたちの手によって しっかり頑丈に組まれていくのです。

2008/09/17 [名古屋東店建築物語]

前回のブログからずいぶん更新が遅くなってしまいましたが
今回からは、予定通りモデルハウスの完成までのお話の続きをしていきたいと思います。

現場のお話、最後のブログは建前でした。今回は
建前の翌日から、早速大工さんたちが作業を始めます。
子供の頃、よく遊びに(邪魔しに?)行った近所の
建築現場を思い出します。

僕の感想ですが、木造の家ってあったかいんです。
思い込みかもしれないんですけど、
冬に、現場に入った時、鉄骨造にくらべて、暖かく感じるんです。

あと、この木のにおい。
子供の頃、大事に飼ってたカブトムシ。
カブトムシを飼うのに、ケースの中にひく「おがくず」。

これをもらいに近所の製材所に良く行きました。
この匂いがするんです。

おっと感傷に浸ってしまった。続き続き!!

↑建前でたてた、構造材に 「羽柄材(はがらざい)」 を取り付けていきます。

羽柄材(はがらざい)とは、
構造材を補う材料や下地材のことです。

「構造材」、この場合は
皆さんにお伝えしている SE構法の集成材です。

「補う」、とは、壁や窓や出入り口、断熱材や
外壁下地など、を取り付ける「役目」を
手伝うってことです。

具体的には、垂木(たるき)、間柱(まばしら)、
「無印良品の家」にはありませんが、筋交い(すじかい)
※筋交いの代わりに別の造作をします。それはまた明日。
他に、根太(ねだ)など使う場所によって色々な役割と名前があります。

ちょっとややこしいんですけど、
木造では、各場所や、寸法によって、あるいは地域によって
呼び方が代わるんです。
皆さんのお家を建ててくれる大工さんに
お茶でも出すついでに聞いてみましょう。

写真中の梁に比べ 見た目、細く見えているのが 羽柄材。
壁下地と、窓の下地が 作られています。

 参考に。 斜めに見えているのが 筋交い(すじかい)。
次回話しますが、無印良品の家では このような形で筋交いは使いません。
写真に写っているのは仮筋交い(かりすじかい)です。

建前中から、構造体がひねったり、かたむいたり ラジバンダリ(・_・;)しないように、
取り付けていき、 構造体が出来上がったらはずします。

次回は「構造」のお話しを少しします。 今回の文中にも少し出てきますが
木造に必要な、「筋交い」。
それが無印良品の家になくて、どうする?
御安心ください。次回のブログでお伝えします。

2008/08/07 [名古屋東店建築物語]

080807_1.jpg

いよいよ建前当日。
その日も朝から晴天だった。

080807_2.jpgクレーンで次々部材を吊っていく。
手際よく組み立てていく大工たち。

080807_3.jpg

ラストスパート。屋根を伏せていく。

080807_4.jpgこうして立ち上がり、建前は終わった。
仕上げに社長がお神酒を添え、大工と僕で、米と塩を供えた。
昼間の喧騒が嘘のように静まり返った現場に夕方の涼しい風が吹き抜けた。

 

2008/08/01 [名古屋東店建築物語]

今日は「足場(あしば)」のお話しです。

皆さんも街中で、大小さまざまな足場を見かけてるかと思います。
しかし、ほとんどは建物に目がいってしまい、どちらかというと足場の存在は忘れられがちです。

でも、実は色々な役目を果たしてくれています。
そのへんを立っていく様子とともにお話しします。

職人さんたちが1本1本組み立てていきます。↓

080801_1.jpg

足場の役目の一つに、作業床(さぎょうしょう)があります。
建物を建てていくのに、高いところでの作業に対し、安全に、安心して作業をサポートします。↓

080801_2.jpg

また、工事現場から外部に対し、飛散や落下、倒壊など、作業中に発生しうるリスクをださない役目も持っています。↓

080801_3.jpg

最後にイメージシートを貼ることにより現場の顔としての役目も果たします。↓

080801_4.jpgこうして、現場と周りの安全を確保することが足場の役目です。
足場を組み立てるには「足場組立作業主任者」という資格が必要です。
それは、リスクに対し、きっちり責任を負うという宣誓でもあります。

さて、お待たせいたしました。次回はいよいよ一大イベント、建前です!

2008/07/28 [名古屋東店建築物語]

家作りの一大イベント、「建前」。
その「建前」を目前に控え、男たちは粛々と 準備を進めていた。

今回はドキュメンタリー風にお送りしています。

その日も朝から晴天に恵まれた。

080728_1.jpg

男たちは早朝から、今日の作業の段取りを チェックする。
彼らの頭の中は、すでに建前のシミュレーションが 行われているのだ。

080728_2.jpgそしてこれが、男たちとともに活躍する「SE金物」 である。
今日の彼らの作業は、全ての構造材に 確実に、迅速に
この金物を取り付けることが おもな作業である。
気の緩みも、ボルトの緩みも、1mmたりとも 許されない
まさに真剣勝負の場である。

080728_3.jpg5月とはいえ、思いのほか日差しはつよい。
熱中症の恐怖と戦いながら、黙々と作業を こなしていく男たち。

080728_4.jpg正午近く、ようやく1棟目の準備が完了した。
ひと時の休憩の後、 容赦なく照りつける日差しのなか
再び、その体を戦いの中に投じるのであった。

080728_5.jpg午前中と同じ作業を、絶えること無い集中力で2棟目に投じた彼ら。
その作業の正確さとスピードは 目を見張るものがあった。

080728_6.jpg今日の戦いを終え、自分たちの成果を 見つめる男たち。
満足げだが、その眼光はすでに建前という作戦の コンプリートを見つめていた。
「いよいよか・・」 つかれきっているはずの男のこぶしに
力が入ったかのように見えた。

080728_7.jpgこうして、建前の主役たちを養生し 彼らは帰っていった。
満足のいく仕事に、きっと今夜の ビールは極上なものにちがいない。

いよいよ、明後日、一大イベント「建前」 こうして、準備は整った。


次回はイベントのためのステージ作り。「足場組」です。

2008/07/24 [名古屋東店建築物語]

段取り。それは終わりなき挑戦、あくなき探求心、たゆまぬ情熱…
って感じで今回も段取りの続きです!

当日は朝早くからいい天気。前日の段取りの良さ(自画自賛)も手伝って
あっという間に土台を伏せました。

080724_1.jpg前にもブログに書いた「SE金物」。
何度見ても頼りがいのあるヤツです。

080724_2.jpg「あれっ?この部材、基礎に載ってないじゃん」と、お気づきのアナタ。
さすがです。よくこのブログを読んでくださってますね!
そうです。これはご存じの「土台」と呼びません。
「大引き(おおびき)」といいます。
1枚目の写真でもわかるように、基礎上ではなく空中を渡っています。

080724_3.jpg上の写真と、下の写真に写っている、銀色の脚。
これは「束(つか)」です。
正式には「鋼製束(こうせいづか)」といいます。
高さが調整できるようになっていて、床下地として、限りなく水平に調整します。
そして「土台」にくっついています。

080724_4.jpgそれが下の写真。
基礎の下から立ち上がったアンカーボルト。
「土台」を貫通して、「SE金物」を固定しています。
「SE金物」は「土台」に緊結されると同時に、上部に伸びたプレートで柱を
横に伸びた受け金物で「大引き」を支えます。

080724_5.jpg「SE金物」を主役に、「土台」「大引き」のセットが終わったら
「構造用合板(こうぞうようごうはん)」を敷きます。
強固な基礎に、頼もしいSE金物、それによって強く結ばれた、土台や大引き。
それらを水平に更に強固につないでゆく構造用合板。

080724_6.jpg力を間違いなく発揮するために、釘もあらかじめ指定された物を使います。
間隔もきちんと決まっています。
手抜きは許しません!!

080724_7.jpg天気が良いセイカ、段取りが良いセイカ、確実に成果(セイカ)があがっています。
(すみません、前回からダジャレにハマっています…)

次回は建前目前の最後の段取りです!

2008/07/15 [名古屋東店建築物語]

みなさんこんにちは。名古屋東店です。

さて、実際の現場はもうすぐ完成!というところです。
先日、モデルハウスの外壁がどんどん白く美しく塗られていく作業を見ていて、いよいよ「窓の家」らしく、なってきたなぁと実感。そして感動しました。
ブログの方も頑張って現場に追いつかなくてはいけませんね!

ブログの中では、いよいよ「建前(たてまえ)」のお話に入ります。
お家の骨組みが立ち上がり、皆さんが一番盛り上がる「建前」。

地域によっては、建前を行うとき、屋根から餅やお菓子をまく慣習の残っているところがあります。
子供のころは、拾いに行くのが楽しみでした。
これが、やってみると、まく方も意外と楽しいのです。
ご近所の皆様に、ご挨拶と、「よろしくお願いします」という気持ちをこめて、ちょっと高いところから、主役気分で。
最近はめっきりやらなくなりましたが、一生に何度もできることではないので
せっかくのチャンスに“餅まき”。思いきり楽しんでみるのもいいと思いますよ!

そんなこんなで、とっても盛り上がる、イベントのような“建前”……の前に!!

建前の段取りをします!
昔、ある棟梁に「仕事は段取り八分」って教えていただきました。
段取りをしっかりして取りかかる。それは、どんなお仕事でも
“いい仕事”をするために、とっても大切なんですね。

資材が運ばれてきます。
内容をチェックして、不足や不良がないか確認します。(段取りその1)↓

080715_1.jpgそれぞれの部材に名前が貼ってあります。
ここに皆さんの名前が入ります。
「自分のなんだなぁ」って実感ができますよ!↓

080715_2.jpg部材を現地で並べて加工します。今大工さんが持っているのが
以前ブログに書いた「土台」です。
位置を確認してボルトを通す穴をあけています。(段取りその2)↓

080715_3.jpg「土台」を伏せる前に、「アリダンテープ」を基礎の上面に貼ります。
まさに「アリ(蟻)」を「ダン(立つ)」テープです。
建材にはよくある、パンチの効いたダジャレみたいで、わかりやすい
けれど真剣なネーミングです
後に、「防虫防蟻(ぼうちゅうぼうぎ)作業」をするのですが
基礎と土台の間でも、シロアリさんの来訪をお断りします。(段取りその3)↓

080715_4.jpgそろそろ夕方。暗くなる前に、と急いで土台を乗せていきます。
段取りが上手くいっているので、暗くなる前にボルト締めまで終わりそうです。↓

080715_5.jpgこれで、この日の段取りは終わり。
次の日の段取りをしています。↓

080715_6.jpgこうして毎日、段取りをして、スムーズな工程を作っていきます。

という感じで、次回も、建前ではなく、その前の「建前の段取り」を
タテマエではなく、本音でやります!

2008/07/09 [名古屋東店建築物語]

今回は、脱型(だっけい)して、床暖房の配管です。

「だっけい?」そうです。字のまんま。
基礎工事で使用していた、例の鉄板=型枠を脱がします(はずします)。
床暖房屋さんは、遠くから来ていただいていたので
ダッシュではずして準備します。

あぁっ、ダッシュで準備したので、施工中の写真を撮り忘れてしまいました… 

(1)型枠をはずしました。
(2)基礎の断熱材を張りました。基礎はネズミ色の部分。断熱材は真っ白な部分
(3)メッシュ筋を置きます。

出来た写真が下の写真です。
…とほほ。

080709_1.jpg

早速、床暖房の配管が始まりました。

080709_2.jpg

基礎にあらかじめあけておいた穴から
(穴といっても、ちゃんと計算されていますし、穴の周りに補強も入れてあるんですよ)
床暖房の配管を通します。
架橋ポリエチレン管です。

「蓄熱式床暖房」
ちょっと難しいですが「輻射熱」と「伝導熱」を利用した暖房方式です。

輻射熱とは
物体から発生した熱エネルギーが空間を通過して物体に当たり吸収され、再び熱に変わる伝搬現象のことをいう。床暖房は輻射熱と伝導熱を利用したもの。

伝導熱とは
直接触れ合っている物体間を移動する熱。ホットカーペットやカイロなどは、そのものに直接触れることで暖かさを身体に伝える伝導熱を利用したもの。 

080709_3.jpg

ポリエチレン管はこのように転がします。
蓄熱体となるコンクリートを打ちます。 
そのコンクリートが割れないようにメッシュ筋があります。 
 
打ち終わるとこんな感じ。 
乾けば基礎工事が完了です。

080709_4.jpg

配管周りはこんな感じです。 
穴の隙間は、後で外からモルタルで埋めます。

080709_5.jpg

やっと、基礎工事が終わりです。次回からはいよいよ建物本体の工事です。  
ますます、スピードアップしていきます。

皆さん、今後もよろしくお願いいたします!  

2008/07/07 [名古屋東店建築物語]

皆さんこんにちは。名古屋東店です。
そろそろ現場の基礎工事のお話も終わりがけになりました。
これから先の現場のお話をするまえに
そもそもSE構法とは…??という方もいらっしゃると思いますので

今回はSE構法についてのお話です。

「無印良品の家」は木造住宅です。
鉄骨じゃないし、コンクリート の住宅でもありません。
木造住宅にもいろいろな種類があります。
歴史有る在来工法、輸入住宅に多い、ツーバイフォー工法, その他いろいろ。
皆さんも聞いたことがあるかと思います。
無印良品の家はというと、 SE金物っていう、特殊な金物で接合した、木質フレーム構造です。

080707_1.jpg写真内の黒い金物が「SE金物」です。
色が黒いのは「カチオン電着塗装」をしているからです。
イオン結合で、スゴ防錆性能です。
(早い話、錆びません、ということは ずっと強いまま。ということです。)
大事な主役です。 すごく、頼もしいのです。

そしてSE金物が活躍する準主役、相手役は大断面集成材です。
同じく写真内、SE金物がボルトでくっついている相手。
こちらが集成材です。エンジニアリングウッドなんて呼ばれます。
無垢の木は、そり、ねじれ、われ、などが発生する恐れがあります。


※もちろん在来工法においては、それを避けるために、昔から 大工さんたちによる多くの すばらしい技術があります。床柱(とこばしら)なんて、「背割り」っていって、見えない裏側で わざと「われ」をつくってねじれやそりを防いだりすることもあるんですよ。


集成材は必要な部材の大きさ分、無垢の木何枚も張り合わせます。
その1枚1枚の強度を測定し、張り合わせ製造するため、安定した 強度を発揮します。
エンジニアリングウッドといわれるゆえんです。
この主役、準主役とくれば、次は土台(どだい)。

080707_2.jpg前々々回、基礎の上面に 土台をのせるってお話しを少しました。
これがそのアップの写真です。
材質はヒバ(木の種類です)。
有名なヒノキより強いと いわれています。
ちゃんとここにもSE金物が。
さらに、SE構法では、この土台に構造用合板28mmを直接とめていきます。
打ち込む釘のピッチも決まっています。
こいつの役目は、土台や梁にうちつけて、水平方向の剛性を確保しています。

080707_3.jpgこの写真が柱や梁を組んでいるところ
ブログ上ではもうすぐこのシーン にたどり着きます。
大工さんが乗っているのが 集成材の梁
梁にくっついているのがSE金物。

SE構法の強い部材たちで、 無印良品の家は出来上がります。
そしてこの構法により、構造計算書が出てきます。

昨年、一昨年と世間をお騒がせした「偽装問題」。
このとき悪者イメージがついてしまった 構造計算書ですが
本来はその建物の素性をしっかりと表してくれる、健康診断書のような モノです。
病気は隠さず!正直に!(と、昔、親に言われました・・)

「無印良品の家」は正直モノですから、僕たちも真っ正直に作ります。

2008/07/03 [名古屋東店建築物語]

こんにちは。名古屋東店です。
実は、前々回のブログに、SE構法のお話をしますと書きました…が!
その前にもう一つだけ基礎のお話がありました。
ですから、ごめんなさい。
SE構法のお話は、次回まで、もう少しだけお待ちください。
今回のお話は「立ち上がり」です。

前回のベースが乾いたら、「立ち上がり」を打設します。    
前回の画像の中にも出てくるのですが、鉄筋の立ち上がっている部分は
そのままでしたよね、今回はそこにコンクリートを打つ手順を紹介します。 

080703_1.jpg上の写真を見てください。鉄板が2枚立っている状態です。右側が前回から立っている鉄板。    
左側に新しく鉄板を立てます。    
橋渡しに何本もついいる銀色の細い板がセパレーターというモノです。    
型枠(2枚の鉄板)が、これ以上開かないように固定する役目です。    
    
そして型枠の間に入っている明るい銀色の治具(じぐ)がアンカーセッター。    
「無印良品の家」の基本構造はSE構法です。その金物を固定するボルトが
設計の位置からずれないように固定するのがアンカーセッターです。    
    
そして型枠の間にコンクリートを、決まった高さまで流していきます。
でもこのままでは上端は波打って水平ではありません。 
じゃ、何とかしましょう。

その前に気になる突き出したボルトのお話。 

080703_2.jpg上の写真は、土台のアンカーボルトがでているところ。
黄色い糸を張って、ずれをチェックします。
さっきのはアンカーセッター、今度はアンカーボルトです。

アンカーセッターは2本一組で金具を止めます。SE構法の金物です。
こちらのアンカーボルトは土台(どだい)とよばれる120mm×105mmの木材を固定するためのボルトです。
    
そして、天端レベラー(てんばれべらー)
波打った表面はこいつで解決します。
さっき、でてきた土台。土台は基礎の上、基礎の方向に沿って天端(てんば:上面)に横たわります。
    
だから基礎のてっぺんは限りなくフラットに。
まっすぐ水平に。
    
どうやって水平にするかというと・・
この写真。

080703_3.jpg基礎屋さんがバケツで流しているのは水じゃなくてレベラー。
レベラーはレベリング(この場合水平)モルタルと呼びます。
モルタルは・・    
モルタル=セメント+水+砂    
コンクリート=セメント+水+骨材(砂利など)    
という具合に同じセメントを使っても配合の違いで、呼び方が違うのです。    
    
骨材がない分、モルタルのほうがキメ細やか。水分を多くして、写真のように    
流し込みます。(まさに流し込むのです、ちょろちょろと)    
すると当然、重力のおかげで、コップの水が水平なように、天端も水平になります。    
    
かわくと綺麗な天端の出来上がり。
水平、垂直が好きになっちゃいます。    
って、今回は話が長くなってしまいました。    
最後まで読んでくれた皆さん。本当にありがとうございます。    

では、次回こそ、SE構法についてのお話です。

2008/06/26 [名古屋東店建築物語]

しとしとじとじと、雨ばかりですね。
今回は前回セットした柱脚アンカーベースを手始めに鉄筋を組みます。
…でも雨です。ベースコンは地面より下にあるので、雨がたまりました。

080626_1.jpgそのままでは作業ができないので、晴れるのを待って、ポンプで水を汲み出して
汲みきれない分はスポンジで拭いて、やっと作業開始です。

鉄筋が美しく組んであります。本当に綺麗です。
綺麗に組むのには理由があります。
皆さんも良く聞く「鉄筋コンクリート」なる代物。
鉄筋とコンクリートの関係が重要なんです。
そして「かぶり厚」といって、“鉄筋に対して、これだけコンクリートの厚みが必要”と決まっているのです。
構造学的にはもっといろいろな理由があって、難しいお話になってしまうのですが
秘訣は、つかず離れず。恋愛の極意みたいですね。

080626_2.jpg

綺麗に組めたら、JIOさんの配筋検査を受けます。

080626_3.jpg↑ これも検査の証拠写真です。

しっかり検査してもらったら「型枠(かたわく)」を組みます。

080626_4.jpg

手前に見える板。これが型枠です。
鉄板で枠を作って、コンクリートを流し込みます。
流し込んだままでは、空気が入って「す」ができてしまいます。
茶碗蒸しや、ケーキもそうですよね。
ケーキを作るときみたいに、型をトントン叩いたり、上から落として空気を抜いたり
なんていうことはできませんので、専用の機械で振動を与えて空気を抜きます。
あとは待つのみ。

次回は現場のお話しをちょっとお休みして、SE構法についてのお話です。

2008/06/24 [名古屋東店建築物語]

「基礎」という言葉は、子供の頃から嫌になるほど聞いた気がします。
基礎体力、基礎学習…
どんな事をする時にも、基(もと)となり、礎(いしずえ)となる大切なものなんですよね。
人生でも、勉強でも、スポーツでも、これが大事。
もちろん家を建てる時にも大切な「基礎」のお話です。

先日打ったベースコンのうえに、写真で見えるでしょうか。
黒く、線が書いてあります。この線を書くのが「墨だし(すみだし)」
例によって、1分の1図面です。
 
080624_1.jpgそこに、正確に鉄筋をセットしていきます。
その一歩目が、アンカーベースです。
  080624_3.jpgこれを手始めにいよいよ鉄筋を組んでいきます。

次回は鉄筋を組んで、コンクリートの打設まで一気に進みます。

2008/06/18 [名古屋東店建築物語]

080618_1.jpg

やっと3部作の最後。「すてこん」です
「すてこん」=捨てコンクリート
本当に捨ててしまうのではなく、本当の基礎の基礎といいますか
基礎を作るための下地といいますか・・
(この説明では、よく分からないですよねぇ…)

この「捨てコン」のうえに配筋をします。
鉄筋はみなさんも目にしたことがあるかも。
コスト削減、と、量を減らされてしまって
一昨年、去年と世間を騒がした問題がありました。
いくらコストが高くなってしまっても
必要なものを、減らしちゃいけませんよね。

その鉄筋を約束通り、計算通り、承認通り組んでいくのが配筋。
詳しくは次回からお話ししますが、最初に出てきた丁張(ちょうはり)から
捨てコンの上に墨だし(すみだし)という作業をします。

080618_2.jpg写真は、一見怖そうですが、本当はとっても優しい、基礎屋さんたち。
昔から有る墨つぼを使って、図面を一分の一で描いていきます。

その準備が「捨てコン」です。
建築は準備に次ぐ準備。
手順を飛ばすわけにはいきません。
「とことん確認。」これが大切なのです。

080618_3.jpg

2008/06/16 [名古屋東店建築物語]

前回に引き続き、呪文のような言葉の解説です。
配管が終わったら、砕石(さいせき)を入れます。
砕石というのは天然の岩を人工的に粉砕し、必要な大きさにしたものです。
天然のものは、川原の石や砂利。
角が丸く、子供の頃によく水面に投げて飛ばしたアレです。
人工砕石は、角ばっていて、引っ掛かりが多いのです。

080616_1.jpgなぜ、砕石を敷くのかというと、表層を固めるためです。
角ばっている砕石同士が絡み合い、真下への荷重だけではなく
斜めや横に荷重を逃し、地面への沈み込みをなくすのが目的です。

つぎに、防湿フィルムを敷きます。

コンクリート自体は、厳密に言うと水が入ります。
というとすごく不安になってしまいますが、コンクリートはアルカリ性。雨は酸性。
長期にわたって雨水が接触するのは、コンクリートの寿命によくないのです。
昔習った、リトマス試験紙みたいな話です。

科学的な細かい話になってしまいましたが、工法手順でこうなっています。
よって証拠の写真です。

080616_2.jpgこのところ、面倒くさい話ばっかりで
皆さんが退屈されているのでは、と、ちょっと心配しています。

「たのしく、わかりやすいブログ」って大変ですよね。

2008/06/11 [名古屋東店建築物語]

呪文のようなタイトルでごめんなさい。
こんにちは。名古屋東店です。
今回の工事は3つ。
  先行配管(せんこうはいかん)
  砕石(さいせき)
  捨てコンクリート打設(すてこんくりーとだせつ)
作業時間はそれぞれたいしてかかりませんが、ブログでは3部作でお伝えします。 

080611.jpgでは、まず先行配管のお話。
皆さんのおうちにも、お風呂屋、トイレがあり、そして、台所や洗面所がありますよね。

これらの流した水はどこへ行くのか…
下水道を通って、水処理センターへ行き、きれいになった水は放流口(ほうりゅうこう)から川へ…おっと、そうではなくて。
今はその手前のお話です。

以前に作った丁張(ちょうはり)、覚えていらっしゃいますか?
丁張は、図面の下書きです。と、お話しましたが今回はそれが大活躍します。

このあと、実際に家が建つときのトイレやお風呂の位置に正確に排水管を仕込みます。
次に、排水を自然に流すための勾配(こうばい)、つまり、傾きが決まってきます。

排水管は塩化ビニール製の配管(パイプ)です。
グニャグニャ曲がったりしません。
排水は傾きが決まっています。
この傾きが緩やか過ぎても、急過ぎても、生活排水が流れていかないのです。

ややこしやー。ですよね。

基礎を作る前に、事前に位置も傾きも決めておく。
ですから、基礎工事に対する「先行配管(せんこうはいかん)」なのでした。

長いお話になってしまいましたね。
3部作、第1弾はこの辺で。

2008/06/09 [名古屋東店建築物語]

皆さんこんにちは。名古屋東店です。
前回に引き続き、今回もどんどん掘っていきます。

今回の作業は、「根堀り」。
昨日掘った地盤から、基礎を作る部分をさらに深く掘ります。
「基礎の根っこ」と考えていただいてもいいかもしれません。

080609_2.jpg写真では少しわかりづらいかもしれませんが、細い板が乗っているのが前回掘った部分。
奥に溝のように見えるのが今回更に掘った部分です。

掘削はこれで終わりです。
そして今回も証拠写真。
 
080609_1.jpg無印良品の家は、木造2階建てにもかかわらず構造計算書があります。

以前、例の耐震偽装問題が建築業界に大きな影響を与え、
お客様には多大な不安を与えましたが、
「無印良品の家」では、最初からその不安をひとつずつ消していきます。

皆さんの大切な生活の場所が、安心・安全で快適な場所になるように
安心して住まえる「家」づくりをお手伝いするのが私たちの役目です。
ですから皆さん、どうぞ“根堀り、葉堀り”何でも聞いてくださいね。

さぁ、次回のブログは、そのための第一歩。
いよいよ基礎工事です。

2008/06/05 [名古屋東店建築物語]

構造見学会のご報告を間に挟みましたが、今日は“いよいよ着工!”というお話です。

と、その前に少しだけお知らせです。
無印良品の家はJIO(Japan Inspection Organization 日本住宅保証検査機構)という機関の検査を受けています。
JIOは最近TVやラジオでコマーシャルをしていますので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。
地盤調査から完成まで、いくつもの検査を行います。
ここの検査に合格すると、地盤や建物に保障がつきます。
詳しくはJIOのホームページをご覧になってくださいね。

さてさて、本題に戻ります。

080605_1.jpgこれは、丁張(ちょうはり)といいます。
実際の土地に建物の(基礎の)位置を出すために、杭を打って板を渡して作ります。
すぐに壊しちゃうんですけどね。

家の向きや大きさを実際の土地に落としていく、原寸大の図面の下書きみたいなものです。
ちゃんと作業した証拠に写真を撮ります。

080605_2.jpg実際のお客様にもご覧いただくことができます。

ここの用地は地盤が固くて、すでに筋肉痛…
湿布だらけになりながら、基礎屋さんを待ちます。

そして翌日。
基礎屋さんの登場です。
先ほど書いたように、固い地盤ですが、今日はユンボが活躍です!
ユンボとは、油圧ショベルカーのことです。

080605_3.jpg右端に写っているのがユンボ。ザクザク掘れます!
そして再び証拠写真です。

080605_4.jpg黒板の横に写っているのは、スタッフ評尺といいます。
今日掘る深さをチェックします。ちょうど黒板の上のあたりがもとの地面です。


実は翌日、さらに深く掘らなくてはいけません。
なぜなら…


次回のブログでお話ししますね(お楽しみに!)。

2008/05/28 [名古屋東店建築物語]

080528_1.jpgこんにちは。名古屋東店です。
皆さんは、家づくりを経験したことがありますか?
経験のない方はもちろん、経験のある方でも「毎日現場を見る」というのはなかなか難しいですよね。

名古屋東店では、今家づくりの真っ最中です。
毎日どんどん変わっていく現場の様子を皆さんにお伝えできたらいいなと思います。

今日は、地鎮祭から、着工のことまでをお話ししようと思います。

「地鎮祭」はご存じの方が多いのではないでしょうか。
家を建てる前に、神主さんに来ていただいて、土地の神様に色々なお願いをします。
名古屋東店の地鎮祭には、愛知県大府市の吉川稲荷神社の神主さんに来ていただきました。

写真は、地鎮の儀(とこしずめのぎ)という儀式です。
起工の意味を込め、施主がくわ、施工者がすきで砂を掘ります。
施主からは一人が代表ですので、神主様に指名されたら「エイッ、エイッ」と大きな声をかけながら砂の山を右、左、中央の順に、くわ入れをします。
大切な儀式とはいえ、ちょっぴり照れくさいです…。
この儀式には、初めてその土地に手を付けるという意味があります。

080528_2.jpgこの他にもたくさんの儀式を、行います。
地鎮の儀は、ちょうど中盤あたりに行われる儀式です。
よくわからずに行ってもちゃんと手順は教えてもらえますが、儀式の一つ一つの意味を知っていると地鎮祭を単なる儀式としてじゃなく、楽しんで行えるかもしれません。
もし地鎮祭に参加する機会があったら、ぜひ調べてみてくださいね。

名古屋東店のモデルハウス用地は、森も近く、空も大きく見えて晴れ晴れした気持ちになります。
現場に行くたびに、こんなところに住みたいなぁ、と憧れてしまいます。
さて。地鎮祭が終わるといよいよ着工です!
次回は、この着工のことについて書こうと思います。お楽しみに!