すり鉢の出番
煎りたてのすりゴマの香り、山芋のねばりは、やはりすり鉢でなければ、と思います。
我が家に昔からあるのは、左側の茶色(7号直径21p)です。亡くなった姑から受け継いだ物で、すり鉢は少し大きめが使い易いと聞いていました。ゴマや木の芽をすった後、いろいろな材料を入れて和えるボールの役目もするからです。でもフードプロセッサを買ってからはとんと出番が少なくなっています。

返って出番が多くなったのが右側の白い小さなすり鉢(4号 直径12p)です。
サイズは小さいですが、すり鉢の身上である「すり目」は鋭く固く、気持ちよくすりおろせます。中央の白い輪は、すり鉢を重ねて焼く時のもので、どのすり鉢にもあります。

サイズが小さいので、すりこぎと一緒に食器棚に入れています。


この小さなすり鉢が活躍するのは、父の夕飯づくりです。
隣家の父は86歳。毎晩、夕飯は一緒です。脳梗塞で倒れて以来、食べ物が上手にのみ込めなくなりました。幸い胃腸は丈夫なので、刻んだり、すったりすれば家族と一緒にたいていのものは食べられます。
離乳食と同じで、食事の前のひと手間が必要です。食卓を整えてから、「おっとこれも細かくしなくちゃ。」と気づくこともしばしば。一人分ですし、卓上でもちゃちゃっとすれるのが便利です。
たとえば煮魚。骨を完全に取ってからすりつぶします。身をほぐしただけでは小さな骨を怖がって食べてくれませんが、こうすると一匹ぺろりと食べてくれます。


いろいろ介護食も試しましたが、やっぱり家族と一緒の物を食べてもらいたいと思っています。
野菜スープも食べ難くそうならすりつぶします。時にすり鉢のまま出したりして、家族からクレームが出たりしますが…。

【今回ご紹介した商品】