研究テーマ

2011年8月31日
4 防災についてのアンケート結果報告(3/4)

[6]あなたにとっての「いつものもしも」を教えてください。

あなたにとっていつものもしもは何ですかと聞いたところ、ほぼ全員の方からコメントをいただきました。
その中で多かったキーワードは、貴重品、まとめる、持ち歩く、水、炊くなどです。また、今回の震災で被災した人からの貴重な意見も寄せられています。
ここにその中からの声を抜書きし、備えのヒントにできたらと思います。

鍋でご飯が炊ける

  • こどもがいるので、絆創膏、ポケットティッシュ、ウエットティッシュ、飲み物は常に持ち歩いている。・こどもと一緒にアウトドア(不便さ)を楽しんでいる。・鍋でご飯を炊いている。

    (女性・30代)
  • もし停電したらのため鍋で炊事・母に防水携帯・簡易電池を新たに持たせた。

    (女性・30代)
  • 会社から自宅までの、徒歩帰宅用地図を作成、持ち歩いています。・会社の机には、水と保存の利く食料を入れるようにしています。・圧力鍋で短時間でご飯を炊けるようにしています。・ガスや電力を使わずに食事の用意が出来るように、自前のレシピ集を作っています。・タオルと下着・靴下を縫い合わせて防災ずきんを作りました。ベッドの横に常備しています。

    (女性・30代)
  • 母から教わった鍋でご飯を炊く方法。・震災後から持ち歩いている非常用セット(キャンディ・絆創膏・汗拭きシート・止血用の生理用品・45リットルのゴミ袋等)・スマートフォンに緊急時に使えるアプリを使いやすい配置で置いてある。

    (女性・30代)
  • キーホルダーにミニライトをつけておく。現金を、財布以外にも必ず携帯している。携帯はこまめに充電。ガソリンは3分の1減ったら満タンに。オール電化だが、カセットコンロ2台、ボンベを10本常備。圧力鍋で玄米を炊く(水をあまり使わない)。味噌、醤油、など調味料を切らさない。もちろん米も。無洗米か玄米常備。乾物料理のレパートリー、展開料理の習得。ラップ、ホイル類を多く持つ(50メートルのを1つずつ常備)。(貴重品、重要書類は、わかるところにはあるが、普段盗難にあったときに一気に被害を受けることも考慮する)など。

    (女性・40代)
  • スマートフォンにして、電話が繋がらなくてもスカイプで会話が出来るようにした。常備薬は持ち歩いている。炊飯器だけでなく鍋でもご飯が炊ける。寝る前には枕元に履物と懐中電灯を常備している。

    (女性・30代)
  • 化粧品や洗面道具は、そのまま出張に持っていけるようにしている。ご飯は鍋で炊いている。ご近所さんと仲良くしている。離れて住んでいる実家のご近所さんともつきあっている。夫婦間であまり分業せず、自分のことは自分でやることを基本にしている。夫婦仲良く、それぞれの仕事や友人などの情報を共有している。

    (女性・40代)
  • 何かを用意したりする時は「もしもの為に」と思うが、改めて考えるとちょっと思い浮かばない。「もしも」という意識は無かったが、アメニティーはまとめてあるし、スマートフォンのアプリも入れてあったし、無水鍋(万能鍋)は愛用しているし、強いて言えば、あえてIHコンロにせずガスコンロを残そうと考えているくらい。かな??ガスだけ電気だけの生活にしてしますとどちらか一方が復旧しても生活できなくなるから、どちらが先に復旧しても対応できるようにしておいたほうがイイかな?!と思っている

    (女性・40代)
  • 鍋でご飯が炊ける。土鍋でも鉄鍋でも。ドライブしていて温泉を見つけた時、いつでも温泉に入れるように、タオル、バスタオルと肌着を車の中に入れてある。急に帰宅出来なくなった時のためにも

    (女性・50代)

すぐに持ち出せるように

  • ◆思考の柔軟性、環境への適応力、「まぁいっか」「なんとかなるだろう」という考え方の練習など。「何事もきっかり」では生き残れないので。◆ファイルサーバなどへのファイルの集合(30秒でも時間があればHDDを引っこ抜いて持ち出せる)。◆ネットワークの確保(携帯電話キャリア+WiMAXなど)。◆10万円ちょっとの現金を緊急時用に自宅に置いている。

    (男性・20代)
  • 持病があるため、薬は必ずバッグに入れて外出し、自宅の自分の部屋にも置いておくようにしている。薬の置き場所を分散している。・飼犬のエサを常時20食分くらい小分けにしており、何かあった時はすぐにリュックサックに入れて持ち出せるようにしている。

    (女性・40代)
  • 災害用だけを目的に物を集めようとしない。(アウトドア・家の中で使えて且つ災害時にすぐに持ち出せるようなものを購入する)・アウトドアは好きなのでよくします。(バーベキュー・釣り等)・貴重品はすぐに持ち出せるようにひとまとめにしておく。・玄関や窓の周りなどに物を置かない。

    (女性・20代)
  • 旅行や出張にすぐに持ち出せるよう、いつも基礎化粧品一式をまとめて準備している。・外出時には、緊急時に役立つよう、小型の懐中電灯、ホイッスル、エマージェンシーシート、怪我に対応するための薬と絆創膏を、常時ハンドバックに入れており、肌身離さず持ち歩いている。

    (女性・30代)
  • 家族のみんながモノの所在がわかるように工夫している。通帳、カード、印鑑はそれぞれまとめてカンタンに持ち出せるようにしてある。アウトドア用品はボックスにまとめてある。

    (女性・30代)
  • 子供が小さい時、頻繁に入院していたので、いつ「入院です。」って言われてもいいように、洗面用具、下着類、カード、必要書類などを、すぐ持ち出せるようにしている。(夫に電話で頼んでも分かるようにしておく)

    (女性・50代)

いつでもどこでも使えるように

  • 子供を寝かせるときの明かりは懐中電灯を使用し、日常的に電池を入れ替える・風呂の残り湯は次の入浴まで捨てない(日頃は洗濯などに使えるし震災時は何にでも使える)・電動アシスト自転車と予備バッテリー、基本的な修理セットを購入し、日頃から自分で自転車修理している(震災後の車以外での移動も意識)・シャワーシートやメイク落とし、水なしシャンプーなどデオドラント系のアイテムをストックし、日頃も使っている(震災時は当分風呂に入れないため)・レトルトや缶詰を切らさない・野菜ジュースをストックし、定期的にこどもにごほうびとして出して回転させる(震災前は与えていなかった)

    (女性・30代)
  • 懐中電灯は寝室、リビング、子供のバック等いつでも使える場所に置いている。ソーラー充電のものは、常に窓際に置いておき、使いたい時に充電できる状態にしている。庭にソーラーライトをたくさん置いている。停電の時に部屋に持ってくればランタン代わりになる。

    (女性・30代)
  • 非常時グッズのいくつかを車のトランクにも入れている。外出時も使えるし、自宅から逃げる時も玄関を出てすぐにあるので持ち出しやすい。玄関が開かなくなると家の中のものは持ち出せない、とも聞いた。

    (女性・30代)
  • 必ず数食分のカップヌードルとかインスタント食品と、缶を開けただけで食べられる食品を用意しておくこと。屋根の上の太陽光発電から、昼間の間発電していれば、多少の電化製品は家の中で使える。

    (女性・30代)
  • 必要最低限のものを、持ち出しやすいようにまとめている。道具を使うとき、もともとの用途で使う方法以外にも応用して使える方法はないかと考えたりする。応用して使う方法がもしもの時にも役立つことがあるから。

    (女性・30代)
  • 普段の食事はなるべく手作り。調味料等も基本のものをそろえて、後は組み合わせられるようにしている。我が家はオール電化住宅ですが、卓上コンロを2つ常に使える状態にしている。(もちろんガスボンベの在庫も)また、断水に備えて、風呂水は常に残しておく。

    (女性・30代)

なるべく持たない

  • あまりものを持たないようにしている。・日ごろから薬に頼らなくてもいいよう、健康を心がけている。・被災したときマイナスからのスタートにならないよう、負債をもたない。・鍋でご飯が炊ける。・粗食。

    (女性・30代)
  • どこに何があるかをすぐに把握できるようにという観点も含め、なるべく無駄に持ち物を持たない。動きやすいように。

    (男性・30代)
  • 必要なものはカテゴリ別にまとめて、さっと取り出せるようにしている。無駄なもの、余分なものは極力持たない。身の回りに置かない。

    (女性・30代)

SNS

  • 連絡手段。ケータイも繋がらなかったが、減りつつ有る公衆電話はそれよりも繋がりやすかった。設置場所の再確認を行った。それよりもSNSが役立ったことが大きい。日頃のITリテラシーで情報を共有できた。

    (男性・30代)

トラベル

  • 自分にとっての貴重品(持っていなくてはいけない物→現金、鍵、携帯)を決まったポケットに収納している。・汗っかきでもあり、銭湯好きでもあるので、下着一式・タオル・石鹸などをトラベルポーチに入れて持ち歩くようにしている。

    (女性・30代)
  • 外出時には常に専用のエマージェンシーポーチを持ち歩き、車にも別途(種類も量も多めに)用意...という感じで備えています。食料品は常にストックを持ち、トマト缶などは10個を基本在庫にし、使ったら補充...ということを全ての保存食に対して心がけています。上記に挙げられていたトイレタリーセット(ボディソープ、シャンプー、リンス)は、トラベルには必需品ですが、そもそも水が出ない状況が高いため、エマージェンシーを重視すると、水のいらないシャンプーなどの方が現実的だと思います。同じ理由ですが、私は石鹸替わりに消毒液を用意しています。トラベルは事前に想定できるものなので、この企画ではエマージェンシー優先で考えて欲しい気がします。

    (女性・40代)
  • 子どものおでかけセットとして、紙おむつ数枚・虫除け(夏季)・塗り薬・風邪薬・マスク・ウエットティッシュ・曲がるストロー・名札(迷子対策)・お菓子・ミニ絵本などをトラベルポーチに入れて常に持ち歩いている。

    (女性・30代)

子どもの視点で

  • 子供たちに蒔きでご飯を炊く方法を教えた。日常食べているもを非常食として買い足している。レトルトカレー、パスタ、パスタソース、クッキーなど。

    (男性・50代)
  • 子供の視点にたって、外出先でも危険な場所がないか気にするようにしている。家族のものが、どこにあるか?分かりやすいように整理整頓を心がけている。特に、私がいなくても、主人が貴重品や子供の育児グッズなどが分かるようにしています。

    (女性・30代)

情報を共有する。バックアップをとる。

  • 私自身にもしもの事が起こった場合を想定して、普段から家族(妻)と「重要書類」に関する情報共有をしています。

    (男性・40代)
  • 手帳に、友人や家族、親戚の固定電話/携帯電話、住所などを記入した電話帳を常時挟んであります。携帯電話に記録できるおかげで記憶しなくなってしまっているので、充電が切れたときにもこれで連絡ができます。

    (女性・40代)
  • 非常持出しとしてザックにまとめたものは、しまいこまずに下駄箱に入れています。ここは普段から避難経路の一つとして、家具が倒れたり、物が散乱しないように心がけています。・重要書類は銀行の貸し金庫に入れてあります。

    (女性・50代)

車に入れておく

  • 車には靴や雨具、着替え、トイレタリー等を備えている常備薬などをバッグインバッグでいつも持ち歩く

    (女性・20代)
  • 車の中に非常用の持ち出しバックを入れている。地震が起きると部屋の中まで入ることはできなくなるので、玄関に水をおいている。電気はすぐに回復するので、小分けのご飯を冷凍しておく。

    (女性・40代)

家具の転倒防止

  • 他でも答えましたが、※倒れてくるものがある場所で寝ない(逆に言うと、寝る場所には大型家具を置いていません)※飲料水の買い置きは絶対切らさない※いくらかまとまった金額の現金を用意している

    (女性・40代)
  • 部屋の中になるべく危険が少ないように。背の高い家具は置かない。転倒防止具を設置するなど。

    (女性・30代)

通勤時の靴や服装

  • 通勤時にスニーカーなどの歩きやすい靴を利用。緊急時に必要な最小限のものは携帯する。アウトドアを楽しみつつ、装備の点検、補充を怠らない。子供たちにも自分の身を自分で守ること、道具が無くても出来ることを身につけるようにしてもらっている。

    (女性・40代)
  • 水筒を持ち歩いている。・勤務先から家までの地図を携帯している。・勤務先のロッカーに、ペットボトル3本・非常食(カロリーメイト3箱)・歩きやすい靴を置いてある。

    (女性・30代)

その他

  • ご飯をお鍋で炊いている。もしもの時もカセットコンロを使って鍋でたくことができる。ペット用のトイレシートを多めに用意している。もしもの時には人間用にも代用できる。

    (女性・40代)
  • ペット用品の持ち出し袋と人間用の持ち出し袋を、玄関近くに用意してある。・家族と地震の場合/津波の場合の落ち合う場所を決めてある。

    (女性・40代)
  • アウトドアライフで、簡単で手早いエコな料理作りや、道具の使いこなしをして、避難訓練代わりにしている。子供や孫が楽しくサバイバル体験で実践力を身に付けるように参加させる。買うものは、そういう視点で選ぶようにしたり、スポーツ店で新製品情報を機会あるごとにチェックしている。

    (女性・60代)
  • アウトドア生活を楽しみつつ、スキルアップを図る。現時点で、生活に必要な最低限のことは、アウトドアでできる自信がある。

    (男性・40代)
  • いざというとき、すべてはそれまでの経験できまります。キャンプを趣味としていますので、繰り返し多様な衣食住を経験し、そして知識と技術をたくわえることを遊びながら楽しんでいます。

    (男性・50代)
  • 旅行用トランクケースの中に非常グッズを入れてあり断水時にお水を運ぶのに使用したり、地震発生時にすぐに逃げ出すのは今回の経験上無理だと分かったので運びやすいキャリー付きのトランクが良いのではと、それをベットサイドに置いてある(インテリアとしておかしくないトランクなので)

    (女性・40代)
  • 旅行用にコンパクトにした洗面道具類をすぐだせるようにしている『シンプルライフ』はほどほどに、ある程度の食料品の買い置きはするようにしている乳幼児にあまり間食はさせていなかったが、食事がつくれない状況でも食べさせられるベビーフードや菓子類に非常に助けられたので、日頃子供用の菓子類も携帯するようにしている。

    (女性・30代)
  • 自宅が山間だったため難をのがれました。移動手段(緊急時)は自家用車は欠かせません。自家用車の燃料は満タンに出来る量の確保。DIYで簡易的な屋根等が作れる人は強いと思いました。

    (男性・30代)
  • 1.食品、飲料の備蓄は非常用ではなく、普段の食生活で使用している物を2週間分多めにストックして先入れ先出しで使用しています。2.転倒しそうな家具は置かず据付としている。3.必要な物をすぐ取り出せる様に、製造業の現場で導入している2S3Tを自宅でも実践しています。(2S3T=整理、整頓、定置、定品、定量)

    (男性・30代)

※2011年1月より「良品と防災」という名称で取り組んできたプロジェクト名を「いつものもしも」に変更しました