研究テーマ

2007年 落ちワタふきん

2007年 落ちワタふきん

素材を生かしきる。

「もったいない」から生まれた製品です。
「落ちワタ」とは、糸をつくる工程で綿(わた)を梳いたときに落ちる短い繊維(わたクズ)のこと。通常は捨てられているものですが、繊維が短くても綿であることに変わりはありません。何かに活かせないだろうかと考え、その落ちワタを集めて、ふきんをつくることにしました。

漂白の工程を省き、素材の風合いをそのまま生かした、飾り気のない生成り。サイズは40cm×40cmの正方形。ざっくりと織り上げ、さらに洗いをかけて糸に含まれる油分を取り除くことで、吸水性のよいふきんに仕上げました。
12枚で500円というお求めやすい価格ですから、食器拭きや台拭きはもちろん、お手拭きや掃除など、いろんな場面で気軽に使えます。

「吸水性があり丈夫なところが気に入った」「薄くて乾きやすい」「わたクズのこんな活用法があるのかとビックリした」━━お客様からそんな声をいただき、2007年の発売以来ロングセラー商品に。現在では、端を色糸で縫って目印にした縁カラー付(赤・白・青の4枚ずつ)や、40cm×70cmの大判ふきん(かや織・3枚組)もラインアップに加わっています。

素材を大切に生かしきるために、見捨てられたものの価値を見つめ直す。無印良品のそうしたものづくりは、これからも続きます。

[ネットストア]
落ちワタふきん12枚組 約40×40cm
落ちワタふきん12枚組 縁カラー付 約40×40cm
落ちワタ大判ふきん3枚組・かや織 約40×70cm