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    <title>音をたずねて</title>
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    <title>フラメンコ発祥地アンダルシア</title>
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    <published>2012-09-19T01:00:00Z</published>
    <updated>2012-09-19T00:54:28Z</updated>

    <summary> バルセロナを後にしてやっと目的地アンダルシア地方の都市セビリアにたどり着きまし...</summary>
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        <![CDATA[<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120919_img01.jpg" alt="" width="510" height="300" /></p>

<p>バルセロナを後にしてやっと目的地アンダルシア地方の都市セビリアにたどり着きました。今回の収録はフラメンコの発祥の地、セビリアの音楽です。フラメンコといえばロマ（ジプシー）、その不思議な民族を追ってみました。セビリア・ロマは自分たちをヒターノと呼びます。その語源はエジプシャンだそうです。ラテン語でGitanoと書き、スペイン語読みではヒターノとなります。インド北西部からヨーロッパに移動してきたとされるロマですが、ヨーロッパではエジプトから来たと思われていたそうです。独特の演奏技術と音楽を特徴とするロマはヨーロッパ大陸を西に移動する過程で、それぞれの土地の音楽と融合を繰り返してきました。そして彼らの音楽もいっそう発展しながら、それぞれの土地に強い音楽的影響を与えました。<br />
そして最終地アンダルシアまでたどり着きました。同じように混成文化の色濃いアンダルシア地方の音楽と結びつき、フラメンコが生まれました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120919_img02.jpg" alt="" width="510" height="340" /></p>

<p>このロマは、現在でも民族として定説がない謎の多い民族です。インド、トルコ、マケドニア、アルバニア、ルーマニア、ブルガリア、ハンガリー、ロシア、スペイン、フランスなど各地にロマは定住しており、その音楽は地元の音楽に深く関わっていることも事実です。また、ヨーロッパのクラシックや民謡・歌謡への足跡をみても、「ハンガリー協詩曲」フランツ・リスト、「ハンガリー舞曲」ヨハネス・ブラームス、「ツィガーヌ」モーリス・ラヴェル、「ツゴイネルワイゼン」パブロ・デ・ラサーテ、「チャールダーシュ」ヴィットーリオ・モンティ、「ラプソディラプソディ第一番、二番」バルトーク、「流浪の民」ロベルト・シューマン、「ジプシーの歌」ドヴォルザークなど多くの作品にその影響がみられます。そして、ロマの血をひくとされる著名人も多く、カルメン・アマヤ、ジャンゴ・ラインハルト、チャールズ・チャップリン、ラフカディオ・ハーン、ヨハン・シュトラウス二世、ビル・クリントン、ユル・ブリンナーなど限りなくいます。ロマの定説がなにかという事よりも、ロマの独特の文化とそれをアイデンティティとして生活されている方々にとても魅力を感じ着目しました。</p>

<h2>ヒターノ（セビリア・ロマ）の音楽</h2>
<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120919_img03.jpg" alt="" width="510" height="340" /></p>

<p>アンダルシアのヒターノは15世紀にイベリア半島に移動してきたようです。彼らが訪れたイベリア半島は地理、歴史的にインド、アラブ、ユダヤ、ギリシャ、カステリーヤなど様々な文化が混ざりあって生まれた、アンダルシア音楽と呼べるとてもエキゾチックな魅力を持つ音楽がすでに存在していました。その土着のアンダルシア音楽に混成し発展したヒターノ音楽が混ざり、お互いに影響し合いながら完成したのが今のフラメンコだと言われています。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120919_img04.jpg" alt="" width="510" height="340" /></p>

<p>流浪の民であった彼らの生業（なりわい）は馬の売買人、鍛冶屋、占い師、細工物職人や歌や踊りなど、移動しながらでもできる商売が多かったようです。定住を嫌い、他の民族との混血を避け、独自の習慣をまもるヒターノは異端として定住社会から忌み嫌われる存在だったようです。このあたりは第二次世界大戦まで、日本にも存在した山窩（さんか）と呼ばれる移動生活集団ととてもよく似ています。スペインでは16世紀から18世紀にわたって迫害の歴史が続き、政府のスペイン人同化政策の元「ヒターノ移住地」に定住を強いられるようになったそうです。長い迫害の歴史の中から叫びや嘆きが歌（カンテ）として表現され、カンテ・フラメンコが生まれました。フラメンコの特徴である激しい踊り、強いリズム、押し込めたような感情表現は、彼らの苦渋の歴史の中から生まれたと言っても過言ではないでしょうか。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120919_img05.jpg" alt="" width="510" height="340" /></p>

<p>今回録音に参加してくれたミュージシャンはほとんどがヒターノです。ピアニストで今回のミュージシャンのコーディネートを担当してくれたエミリオ・グルエンもヒターノです。ヨーロッパ各地では今でもロマに対しての偏見が根強く残っているようです。しかし、彼らに接していると全くそれが偏見であることがわかります。時間に正確で真面目、音楽に対しての姿勢もとても素晴らしかったと思います。そして、なにより彼らにしか表現できない音楽があります。それは長い苦難の歴史の中から生まれたにせよ、これほど広い範囲で音楽に影響を与えてきた彼らの感性と技術は音楽にとって、とても大きな功績だと思います。ちょうど我々が現地を訪れていたとき、スウェーデンのキリスト教会が歴史におけるロマの迫害を認め、謝罪したニュースが入りました。音楽界は昔からロマの才能を認めてきました。お互いの民族の文化を認め合える音楽という世界がいかに素晴らしいかとても印象に残る出来事でした。彼らと食事をし、音楽をつくり、さまざまな話が出来る機会を持てた事はとてもうれしい体験でした。</p>
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    <title>バルセロナのヌエヴァ・コシーナ</title>
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    <published>2012-09-12T01:00:00Z</published>
    <updated>2012-09-12T23:54:48Z</updated>

    <summary> バルセロナのあるカタルーニャ地方は歴史的にもフランスを始め、諸外国との交流も盛...</summary>
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<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120912_img01.jpg" alt="" width="510" height="380" /></p>

<p>バルセロナのあるカタルーニャ地方は歴史的にもフランスを始め、諸外国との交流も盛んなところです。新しい事を積極的に取り入れる、新進的な精神はアントニオ・ガウディ、ジョアン・ミロ、サルバドール・ダリなど個性的な芸術家を生んでいます。カタルーニャ地方は良質なブドウが採れるワインの名産地でもあり、海や山の豊かな食材のそろう食の都としても名高い場所です。そんなバルセロナの魅力の1つに、新しいキッチン"Nueva Cocina"と呼ばれる、スペイン料理があります。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120912_img02.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">レストラン・ラ・アルケリアの額装</span></p>

<p>この当時、コーディネーターをお願いしていた方がイタリア人のグルメで、仕事の度に特徴のあるレストランを探してきます。私はどちらかというと美味しければなんでも良い方で、ドレスコードのある堅苦しいレストランはあまり得意ではないのでいつも困っていました。今回もバルセロナ郊外の3つ星レストラン、エルブジの話が出たのですが、あそこは簡単に予約がとれないのを知っていたので安心していましたら、2星だけどエルブジの料理を出すラ・アルケリアという店があるので行かないかと持ちかけてきました。書き出しの文章が彼の話を纏めたものです。少し高いけど全体で調整できるから、こんな機会でもないとなかなかいけないなどなど、結局説得され全員でいくことになりました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120912_img03.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">レストラン・ラ・アルケリア入り口、写真真ん中に,出迎えの給仕の女性が立っています。</span></p>

<p>第二次世界大戦後フランスで起こったヌーベルキュイジーヌ（新しい料理）は古くからあるフランス料理の基本とされる方法から、自由な料理、新しい料理を目指してポール・ボキューズらによって起こった運動です。1）型にはまらない料理を創造。2）市場の素材を元に考える。3）濃くて重いソースはつくらない。4）郷土料理を見直す。5）健康に良い料理を研究する。など10箇条に及ぶ定義をもうけ、時代が要求する料理へと向かう改革運動だったようです。日本の懐石料理からも多くのヒントを学んだとされています。</p>

<h2>料理の出し方も懐石料理のようでした</h2>
<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120912_img04.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">最初に出てきた料理、ウニをシャーベット状にした一品です</span></p>

<p>最初のひと品です。大きなお皿に小さなスプーン、その上になにかのっていました。食べてみるとウニでした。なにかと混ぜてあるのか、コンソメのような味もしました。懐石でいう「先付」のような感じでした。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120912_img05.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">まるで懐石の盛りつけです。</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120912_img06.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">様々な品がテーブルに揃いました</span></p>

<p>次の料理が何種類かの小皿で運ばれて来ました。流れから察すると「お凌ぎ（おしのぎ）」の役割にも見えました。言葉の問題もあり、良く解釈できませんでしたが、どれもうまみの強い品でした。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120912_img07.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">次に出てきた品</span></p>

<p>テリーヌのような素材にジンジャーと思われる花が添えられ、泡のスープ（コンソメ味）がかかっているような料理です。スープの代わりだとすると懐石の「お椀」の役割です。この泡と海老のテリーヌのような素材が口の中でとても良い具合に混ざって美味しい料理でした。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120912_img08.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">その次の品</span></p>

<p>いやはや、出てくるモノに驚かされていると極めつけが出てきました。なんとキャビアの缶詰でした。食べてみると、オレンジとなにかタンパク質系のうまみが混ざったフェイク・キャビア。爽やかでとても美味しいのですが、なにを食べているのか皆で相談してしまいました。本来だとコースのこの分は鮨が出るそうですが、我々が日本人だとわかったので替えたとウエーターが教えてくれました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120912_img09.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">次の品</span></p>

<p>季節を表す「八寸」という事になるのですが、海老と貝の料理です。ソースはあっさりしているのですが、横にあるソースのゼリーのような品とサワークリームとを混ぜて口に入れると、なんとも初めて経験するうまみでした。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120912_img10.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">次の品</span></p>

<p>「焼き物」です。鹿肉かと思いましたが仔牛のヒレ肉でした。ベリーソースがとても爽やかでこくがありました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120912_img11.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">その次の品</span></p>

<p>懐石では「炊き合わせ」となるのですが、トマトを4種類盛りつけた料理です。どれもトマトの味なのですが、トマトはこんなにいろんな味があったのかと驚かされました。さすがに「ご飯」は無かったのですが、下の写真のようなパンが無くなるとサーブしてくださいましたのでお腹は一杯でした。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120912_img12.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">料理と対照的に無装飾なパン</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120912_img13.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">最後のデザート。</span></p>

<p>そして最後のデザート（懐石では「果物」）です。このデザートも5種類のチョコレートで構成されています。まわりに飾りのようにたらしてあるチョコレートが一番美味しかったです。今回は大当たりのレストランでした。店の緊張感と料理への細やかな配慮は、参考にしたと言われる日本料理に通ずる奥の深さでした。良く懐石風に料理を少なめに、飾りに気を遣った見た目ばかりのまねたレストランが多い中、フランス料理と日本料理の芯を捉えていることがとても新鮮でした。気になるお値段ですが、日本の高級レストランよりもだいぶお得でした。明日からのセビリアで大好きな発泡ワイン、エスプモーソとハモンセラーノそして美味しいパンで2回ほど過ごせば十分に予算内で収まる値段でした。</p>




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    <title>バルセロナのバル Cal PEP</title>
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    <published>2012-09-05T01:00:00Z</published>
    <updated>2012-09-07T07:15:01Z</updated>

    <summary> ちょうどこのBGM収録のころ、無印良品では雑誌カーサ・ブルータス編集部とのコラ...</summary>
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<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120905_img01.jpg" alt="" width="510" height="380" /></p>

<p>ちょうどこのBGM収録のころ、無印良品では雑誌カーサ・ブルータス編集部とのコラボレーションで「無印良品の秘密」というムック本の編集制作をしていました。この本は皆様にとてもご好評をいただき20万部以上の販売を記録しました。この編集を一手に引き受けてくださったのが当時の編集長、吉家千絵子さんです。生粋のマガジンハウスの編集者らしく、おしゃれでとても幅広い知識とネットワークを持つ素敵な女性編集長でした。我々がスペインに音楽収録に行くとお話しをすると、それでは是非ここに行ったほうが良いとご推薦いただいたお店がここ「Cal PEP」です。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120905_img02.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">Cal PEP入り口</span></p>

<p>バルセロナについてさっそく現地のコーディネーター女史にお願いしたところ、予約がなかなか取れないので時間が欲しいとのことでした。さすが吉家さんのご推薦、ガイドブックには載っていなかったのですが地元ではとにかくうまいと評判の店で開店前から行列が出来るとのことでした。昼ならなんとか予約が出来ると連絡が入ったのでさっそく行ってみました。入り口を入るとカウンター席が20席ほどあり、我々が着いたときには満員の大盛況でした。人混みをかき分けながら奥に入ると8テーブルほどの席が、予約席になっています。予約席以外は早い者順のようで席を取るためにオープン前から行列が出来るようでした。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120905_img03.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">エビの殻付きボイル</span></p>

<p>スペインの朝食（デサユノ）はコーヒーと揚げパン（チュロス）に砂糖をふったものやペストリーなどフランス同じに簡単にすませるようです。スペインでは昼食（コミダ）が一日のメインの食事になり、一番ボリュームがあります。午後の2時から4時の2時間ゆっくりと時間をかけて家族と食事を共にするのが習慣で、シィエスタをとる習慣もあるようです。夕食（セナ）も非常に簡単にサンドイッチやタパスをいくつか食べる程度が一般的なようです。南イタリアととても似ている気がしましたがどちらが先なのでしょう。このタパス、日本では小皿料理と紹介されていますが、スペイン南部のセビリアから発祥した「間食」が起源のようです。様々な料理を少しずつ多くの種類が食べられるので食いしん坊にとっては最適ですね。今回お邪魔したCal PEPはその美味しいタパス料理の店として人気が高いお店でした。</p>

<h2>スペイン、バルの文化とタパス</h2>
<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120905_img04.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">ハモン・セラーノ</span></p>

<p>初めて食べるタパス。メニューを見るとても沢山料理名が並んでいました。どれも値段は安く美味しそうでした。周りを見渡すとそれほど量も多くないことが分かりましたので、経験のため出来るだけ多くの料理を食べられるだけ、注文することにしました。新鮮な鰯をつかった・鰯の唐揚げ、同じように・タコのフライ、タマネギソースのアサリの煮込み、パプリカとニンニクが効いた・タコの煮込み、イベリコ豚の生ハム・ハモン・セラーノ、野菜のトルティーリャなどなど、テーブルが一杯なるほどお願いしてしまいました。どの料理も美味しく、胃にもたれない料理の数々、あっさりしていて素材の味が十分に楽しめるところは南イタリア料理にも似ていますし、魚介類の扱い方が日本料理にも似ているように思いました。我々が満足していると、厨房からオーナー・シェフらしい方が出てきて、各テーブルをまわってきました。我々のテーブルにも顔を出してくださって、我々が日本人だとわかるととても喜んでくださいました。シェフが厨房に戻るとき、店内から「とても美味しい」との声がかかりました。彼が大きな声で何かを言ったとたんに、店内に笑いの渦が起こりました。私には意味がわからなかったのですが、通訳いわく彼は「なに、全部缶詰さ」と言っていたそうです。この自信、うまい料理が出てくるわけです。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120905_img05.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">bar(バル)の風景</span></p>

<p>この気さくなシェフが代表するように、気楽に料理をつまみながら仲間と話を楽しむバルはBarと書きます。スペインの街を歩いているとこの文字を良く見かけます。日本でいう「小料理」「居酒屋」と同じだと思いました。このバル、イタリアではバールと発音します。英語ならバーになります。お酒を飲むだけの日本のバーとは異なり、スペインのバルは食事やおしゃべり、休息など様々な利用のされ方をします。子供連れからご老人まで年齢や性別も関係なくさまざまに楽しんでおられるように思いました。アイルランドやスコットランドのパブやフランスのカフェも同じような文化だと思います。日常生活の中に地元の人達が和気あいあいと楽しめる気楽なパブリックスペースがあることはとても素敵な文化だと思います。自分の町の顔見知りと小皿料理を楽しみながら過ごす時間、日本に少し前まであった屋台も同じような役割をしていたのかも知れませんね。吉家さんがバルCal PEPを紹介してくださった意味が少し分かったような出来事でした。次回はバルセロナのヌーベル・キュイジーヌ、少し高級な食をご紹介します。</p>





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    <title>ガウディのサグラダ・ファミリア</title>
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    <published>2012-08-29T01:00:00Z</published>
    <updated>2012-08-29T00:35:40Z</updated>

    <summary> アントニオ・ガウディといえばサグラダ・ファミリアを思いおこされる方も多いと思い...</summary>
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<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120829_img01.jpg" alt="" width="510" height="380" /></p>

<p>アントニオ・ガウディといえばサグラダ・ファミリアを思いおこされる方も多いと思います。カタルーニャ・モダニズムの代表作品とされるサグラダ・ファミリア（聖家族教会）に行きました。観光としてもサグラダ・ファミリアの人気は高いようです。私たちが訪れた2004年の統計では、スペイン南部のアルハンブラ宮殿、首都マドリッドのプラド美術館など人気のある施設を集客数で上回ったそうです。多くの観光客を魅了するこのサグラダ・ファミリアですが、2005年にユネスコ世界遺産に認定されました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120829_img02.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">観光客で賑わう聖堂正面</span></p>

<p>初めて訪れて、その建物の複雑な構造に驚かされました。大きな石の建築材が考えられない構造で組み上げられ、その組み上げられた個々の建材をまたぐように彫刻が彫られています。写真では見えにくいのですが、躯体壁面よりも外側に張り出た彫刻が多く見られ、屋根のように張り出ていいます。積み上げられた石材のバランスをどのようにしてこの構造を支えているのかとても興味が湧きました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120829_img03.jpg" alt="" width="400" height="540" />
<span class="slead">生誕のファザード　入り口部分の装飾です</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120829_img04.jpg" alt="" width="400" height="540" />
<span class="slead">壁面の彫刻です</span></p>

<h2>不思議な躯体構造</h2>
<p>画面では見にくいのですがかなり大きな石材を組み上げて彫刻を施しているのが分かります。躯体として組み上げられた石材の表面を装飾しているように見えます。写真でご理解いただけますでしょうか。この写真の上部は人物彫刻が乗っている面よりもそうとう外側に張り出ています。岩盤を削りだしやセメントで作るのであれば素人の私でも理解出来ますが、石材の組み合わせでどのように強度を持たせるのかとても不思議な技術でした。これらの複雑な彫刻は建物全体に施されています。どのように石材を加工し組み上げれば、建物として強度を持たせているのか1時間ほどその場に座り考えましたが、建築の知識のない私にはまったく理解できませんでした。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120829_img05.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">教会は現在も建築が続いており、写真に左に現在建築の部分が見えます</span></p>

<p>帰国してからそのことが気になり調べて見ました。サグラダ・ファミリアは1882年に建築家フランシス・ビヤールによって設計され着工されました。その翌年にビヤールが辞任すると、当時まだ無名だったアントニオ・ガウディが建築責任者に抜擢されます。ガウディはすべて設計をし直し、1926年に亡くなるまでこの建物の設計、建築を進めました。ガウディは詳細な設計図は作らず、ヒモと錘を用いて、実験を重ね構造を検討したと伝えられているようです。</p>

<h2>協働作品としてのサグラダ・ファミリア</h2>
<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120829_img06.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">正面左の建築中の部分</span></p>

<p>この写真は現在建築している部分の写真です。ガウディ以後の建築はガウディを尊敬する多くの建築家や彫刻家によって進められています。先ほども書きましたが、ガウディはもともと完全な図面はつくらなかったとされるサグラダ・ファミリアですが、その少ない設計図や模型等もスペイン内戦時にほとんど消失してしまったようです。現在進められている建造は、ガウディが手がけた建造部分とその施工を担当した職人の伝承や、大まかな当時の外観デッサンなど、わずかな資料をもとにガウディの構想を推測踏襲する形で今も建築を続けているようです。今回拝見した新しい部分はデコラティブな当時の建築と異なり、現代的な作風を感じます。ただ直線を廃し、ガウディの有機的な造形を継承していることは見て取れます。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120829_img07.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">2004年当時建造中の部分です</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120829_img08.jpg" alt="" width="400" height="540" />
<span class="slead">受難のファザード入り口　2004年当時建造中の新しい部分です</span></p>

<p>ガウディが手がけた「生誕のファザード」と彼を慕う建築家、彫刻家の手がける「受難のファザード」は見た目には大きく違います。ガウディのファザードからうける有機的な表現から無機的な表現に移っているような気がします。また私が不思議に見えた躯体と彫刻との関係も解消されていました。ただガウディの表現の方法の中心にある精神やコンセプトは今も継承されている印象を受けました。ガウディの頃の建築部分には当時の職人の技術、建築費用、そしてガウディだから出来たことが数多く見られるように思います。現代の作家達の作風や職人の技術、そして時代感覚など建築はその時代を映す鏡でもあると考えると、今建設されている新しいサグラダ・ファミリアもガウディの作品なのだと思いました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120829_img09.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">床タイルと思われる建材です</span></p>

<h2>造るという行為自体が信仰</h2>
<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120829_img10.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">2004年当時建造中の部分です</span></p>

<p>ガウディは生前「この聖堂の建築を通じて、世界から多くの人が集まり、1つの目標に向かって共同で作業すること」を重視していたそうです。音楽も建築も総合芸術だと私は思います。関わるすべての人達のさまざまな思いと技術が作品となってちりばめられます。ガウディという天の才が生んだ「表現の場」サグラダ・ファミリアは時代を超え、時を越え、その時代ごとの素晴らしいクリエイターや職人達によって協働で建築されています。今後も完成までには多くの時間がかかり、そして様々な社会変化をくぐり抜けていく必要が生まれます。また時代ごとに多くの人々が建築に関わり、それを見ることで沢山の観衆が集まります。ガウディが求めたサグラダ・ファミリアは完成を目的とせず、教会建築という行為自体を祈り、信仰の「場」と定義した行動による信仰ではなかったのかとの思いが湧いてきました。<br />
次回は食のスペイン。カーサ・ブルータス吉家編集長（当時）に教えていただいた、気さくで美味しいレストランと街の風景をご案内いたします。</p>
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    <title>初めてのバルセロナ</title>
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    <published>2012-08-22T01:00:00Z</published>
    <updated>2012-08-22T06:15:32Z</updated>

    <summary> 目的地セビリアへの直行便が無いため、通過都市としてバルセロナに立ち寄りました。...</summary>
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<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120822_img01.jpg" alt="" width="510" height="380" /></p>

<p>目的地セビリアへの直行便が無いため、通過都市としてバルセロナに立ち寄りました。スタッフも皆初めてのスペインでしたので、いつもの時差調整とスペインの現地調査をかねて2日間バルセロナに滞在することにしました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120822_img02.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">バルセロナの街並み</span></p>

<p>バルセロナはスペイン北東部に位置する人口160万人の大都市です。首都マドリッドに次ぐスペイン第二の都市、街の中は活気に溢れていました。フランスの国境まで100km、海を越えて800kmでローマ、フランスパリからも同じような距離にある地中海に面した海辺の都市です。我々が訪れた9月はまだ夏の終わりで、陽差しが強く太陽の国スペインに来たという印象を強く受けました。このバルセロナはカタルーニャ地方に属しています。カタルーニャ地方はスペイン最大の工業地帯でもあり、また観光を含め豊かな経済力を誇っています。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120822_img03.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">観光客で賑わう街区</span></p>

<p>今回の音楽収録もバカンス時期を外したスケジュールを組んだのですが、街の中には観光客と思われる人々で溢れていました。19世紀後半カタルーニャ地方の都として発展していたバルセロナでカタルーニャ語のラナシェンサ（ルネッサンス）と呼ばれる文化運動が起こりました。この文芸復興運動はカタルーニャの知識人が中心となって、当時ヨーロッパ諸国で流行していたアールヌーヴォと連動し、カタルーニャ語でモデルニスモ（アールヌーヴォ）と呼ばれるカタルーニャ独特の芸術・文化運動に発展していきました。そのようなことからバルセロナはモデルニスモ期に活躍したガウディを初めとする多くの建築家の建築作品や14才からバルセロナに移り住んだピカソの美術館、シュルレアリスムの巨匠ダリの美術館など多くの芸術作品を有する文化の街とも言えます。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120822_img04.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">ガウディの建築作品カサ・パトリョ前の風景</span></p>

<p>皆さんご存じのアントニオ・ガウディの他にもモデルニスモ運動を代表する建築家として、ドメニク・イ・モンタネル、プッチ・イ・カダファルク、ガウディの片腕として活躍したジョゼップ・マリア・ジュジョールなどがいます。その斬新でモダンな作風は今でもバルセロナの魅力になっています。今回は1日半という時間の関係からガウディの建築作品を見学することにしました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120822_img05.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">カサ・パトリョの外壁デザイン</span></p>

<h2>ガウディの文化遺産　カサ・パトリョ</h2>
<p>ガウディはバルセロナ市内に10の建築作品を残しています。そのガウディの建築の中でユネスコの世界遺産に登録された作品はバルセロナ市内にグエル公園、グエル邸、カサ・ミラ、カサ・ヴィセンス、サグラダ・ファミリア、カサ・パトリョと6つあります。　我々は、初めにアシャンブラ区グラシア通りにあるカサ・パトリョを訪れました。この建築は1877年に建設された既存の建物を1904年から1906年にかけてガウディが改装を手がけたものだそうです。建築作品は基礎から新築をするものと私は認識しておりましたので、この話を聞いたときにはとても驚きました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120822_img06.jpg" alt="" width="400" height="540" />
<span class="slead">独特なバルコニーのデザインは仮面がモチーフではないかといわれています</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120822_img07.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">エントランスの扉上部のデザイン</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120822_img08.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">内部から外を見た状態です。モダンなステンドグラスが随所につかわれています</span></p>

<p>ガウディのカサ・パトリョはモデルニスモ（アールヌーヴォ）の代表的な作品とされています。大胆な光と色の使い方の曲線によって構成されたデザインは「海底洞窟をイメージしたのではないか」といわれています。その自由な作風には圧倒されました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120822_img09.jpg" alt="" width="400" height="540" />
<span class="slead">階段の意匠</span></p>

<p>以前仕事でガウディがデザインした、木製2人がけの椅子を日本で拝見する機会がありましたが、この階段の手摺りを拝見してとても親近感が湧きました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120822_img10.jpg" alt="" width="400" height="540" />
<span class="slead">同じように木製の扉、扉枠にまで曲線をつかっています</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120822_img11.jpg" alt="" width="400" height="540" />
<span class="slead">天井がガラス屋根になっているパティオの意匠</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120822_img12.jpg" alt="" width="400" height="540" />
<span class="slead">内部廊下。光の使い方が幻想的でとても美しい空間を構成しています</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120822_img13.jpg" alt="" width="400" height="540" />
<span class="slead">光の廊下を抜けたところに意匠</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120822_img14.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">いくつかある部屋の1つです。極めてシンプルで居心地の良い空間でした。照明に曲線を使用</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120822_img15.jpg" alt="" width="400" height="540" />
<span class="slead">一番低い屋上に出る扉です</span></p>

<p>随所にセラミック・タイルがつかわれています。ヨーロッパとは思えない、この多色づかいがとても気になりました。セビリアに移動し、イスラムの影響が濃い文化に触れたとき、このセラミックのタイルの謎がとけたように思いました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120822_img16.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">良く写真などで見る屋上の意匠</span></p>

<p>ガウディのカサ・パトリョには衝撃的な驚きがありました。それはこれほどまでに曲線と色をつかい、ハレーションを起こしそうな装飾が綺麗に纏まっていることでした。建築は構造的な強度が必要になると思われますが、構造計算をしたのかと疑問を持つほど、自由にそして大胆に表現されていました。そしてそのデザイン表現のための建築技術がとても素晴らしいことでした。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120822_img17.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">暖色、寒色が混ざり合ってグラデーション見せるタイル配色</span></p>

<p>その構図と色使いはまるで絵画を見ているような印象でした。そして無印良品在籍中にお世話になった田中一光先生の色使いを思いおこしました。色を沢山つかっても、曲線を多用しても、それらを合わせた総合的な表現物でも、その優れた作品構成力によって、最終的にはそぎ落とされたシンプルなデザインコンセプトだけが印象として残るというすばらしい表現力。このお二人に共通するそれらの才能を目の当たりにして、世には天の才というものがあることを今更ながら実感しました。 次回はガウディの最も有名な建築作品サグラダ・ファミリアをご紹介します。</p>]]>
        
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    <title>イベリア半島の国　エスパーニャ（スペイン）の旅</title>
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    <published>2012-08-15T01:00:00Z</published>
    <updated>2012-08-22T00:43:10Z</updated>

    <summary> ヨーロッパの大陸の西、フランスとピレネー山脈に隔てられ、南に拡がるイベリア半島...</summary>
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<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120815_img01.jpg" alt="" width="510" height="380" /></p>

<p>ヨーロッパの大陸の西、フランスとピレネー山脈に隔てられ、南に拡がるイベリア半島。そのイベリア半島をポルトガルと二分し、ジブラルタル海峡を隔ててアフリカ大陸に対する国がスペインです。今回は2004年9月にMUJI BGM6の収録で訪れたスペイン南部の都市セビリアをご紹介します。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120815_img02.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">ロマ発祥の情熱的な踊りフラメンコ</span></p>

<h2>多様な民族と文化</h2>
<p>情熱の国スペイン。ピカソやガウディを生み、大航海時代には世界の海を制覇した国。現在のスペインは議会制君主制をとり、17の自治州がそれぞれに政府を持ち、さらに50の県に構成されています。イベリア・ケルト系の民族で構成され、北部ピレネーの西カステーリニア・リオン州のカステーリア人、その西ガリシア自治州のガリシア人、今回訪れた南部アンダルシア自治州のアンダルシア人、フランスに接する北東部カタルーニャ自治州のカタルーニャ人、同じくフランスに接しピレネー山脈に位置するバスク自治州のバスク人など数多くの言語や文化の異なる民族それぞれの多様な文化を花開かせています。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120815_img03.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">手だけでも多彩な表現を見せるフラメンコ</span></p>

<p>その中においてひときわ光を放っている音楽文化がフラメンコです。スペイン南部アンダルシアに芽生えたフラメンコはその素晴らしい表現力と技術によって世界に広まりました。日本にも多くのフラメンコ・ファンがおられると思います。このフラメンコを理解するのには地理的環境や豊かな自然に恵まれたイベリア半島の歴史を知る必要がありました。フラメンコはロマ（ジプシー）の音楽との印象が日本では一般的ですが、このロマのフラメンコ以前にアンダルシア独特のフラメンコのルーツとなるロマンセやソレアレスという音楽形式が存在していました。</p>

<h2>融合と調和から生まれたフラメンコ</h2>
<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120815_img04.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">セビリアの宮殿</span></p>

<p>アンダルシアは800年近いイスラム支配の歴史があります。その中でアフリカ北部からのイスラム文化が流入しました。アンダルシアは人種、民族のるつぼとして様々な歴史をたどりながら文化がぶつかり合いながら融合してきました。そのような中で形成されたアンダルシアのフラメンコとロマの音楽が融合しロマのフラメンコが生まれ、混ざり合い、現在私たちが聞いているフラメンコの形に発展していったようです。そういう意味では多様なアンダルシアの民族が培った融合と調和の音楽といえるのではないでしょうか。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120815_img05.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">アンダルシアの1つの街</span></p>

<p>多様な文化の中にある共通な人々の思いをテーマに収録を重ねている、MUJI BGMは民族ごとに音楽収録を行っています。スペインもそうですが、ヨーロッパでは多くの民族がそれぞれに都市を形成し独自の文化を誇っています。音楽はその民族の歴史でもあり文化の象徴でもあります。多様な民族の国スペインはその意味でとても興味深い国です。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120815_img06.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">フラメンコ ギター</span></p>

<p>今回はフラメンコに注目し、バルセロナ、セビリア、ロンダ、カディスとスペイン南部の街と巡りました。広大なひまわり畑は収穫を終え、赤茶けた大地が続くスペイン南部はその自然の厳しさを我々に見せてくれました。気温が高すぎて収穫も出来ず、放置されるオリーブ。街を一歩離れればそこは灼熱の太陽と熱風が吹く広大な大地でした。その大地に建設された街は砂漠のオアシスのような安堵を与えてくれます。次回はまず中継地スペインの表玄関の1つ、バルセロナの街から、ご案内いたします。</p>]]>
        
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    <title>遠くて近いスコットランド</title>
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    <published>2012-08-08T01:00:00Z</published>
    <updated>2012-08-09T02:26:10Z</updated>

    <summary> 島ケルト四地区の一つスコットランドの旅、スコットランドのブログは10回にもわた...</summary>
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<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120808_img01.jpg" alt="" width="510" height="380" /></p>

<p>島ケルト四地区の一つスコットランドの旅、スコットランドのブログは10回にもわたる長いものになりました。今回は撮影だけの旅でしたので多くの場所を訪れることができました。もともと無印良品BGMは世界の各地で暮らす、私たちと同じ生活者の共通の思いをお伝えすることがコンセプトになっています。うれしいこと悲しいこと辛いこと、そのすべてが昇華され、伝統音楽の中に生きています。店内で皆様のお耳に届いたとき、その調べを通して見知らぬ土地にも同じような思いで生きている多くの仲間達がいることをお伝えできたらと思っています。その意味ではこの旅はスコットランドの半分近くを巡り、さまざまな体験が出来たことは大きな成果でした。あまりにも多くの出来事に出会い、驚き、刺激を受けた旅でした。稚拙な文章で、お伝え切れていないことを申し訳なく思います。今回はスコットランド・ブログの最終回として全体を纏めてみたいと思います。</p>

<h2>日本と似ている宗教観</h2>
<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120808_img02.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">ケルティック・クロス</span></p>

<p>スコットランドを旅しているととても日本に似ている感覚を覚えます。風景や生活様式は違うのですが、人々の行動原則とでもいうようなもの、感覚的なのですがとても似ている気がします。この辺りを私なりの解釈で少し書いてみます。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120808_img03.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">スコットランドの桜、とてもたくさん咲いていました</span></p>

<p>スコットランドといえばケルト、今回のBGMは伝承されたケルト音楽と思われる楽曲を集めました。ケルト音楽はとても日本で好まれます。無印良品に一番似合っている音楽とお声をお客様からいただくことも多くあります。このケルトの文化と日本文化はとても似ているところが多くあるように思いました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120808_img04.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">スコットランドの水仙です。この花もたくさん咲いていました。</span></p>

<p>その一例ですが、古代ローマやケルトの国々では冬に寒さを吹き飛ばすかのように、人々は陽気にご馳走を食べ、贈り物をしあい、豊穣の証である常緑樹を飾ったそうです。冬でも緑の葉を持つ植物は、永遠の生命のシンボルとして、魔除けや薬に用いられた他、健康を祈ってヒイラギ（柊）やイチイ（一位）、ヤドリギ（宿木）など実のなる木の枝を飾りました。正月に門松を置き、室内には常緑で赤い実をつけるセンリョウ（千両）、ヤブコウジ（藪柑子）、ナンテン（南天）などを飾る日本と、とてもよく似ています。ドイツの「自然のクロイセ」、オーストリアとハンガリーの「クランプス」も、日本の「なまはげ」とそっくりな風習です。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120808_img05.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">自然の対峙する生活</span></p>

<p>人間は大自然と寄り添うため自然を崇拝し、また自然のサイクル＝暦を発見しました。厳しい自然に立ち向かうために、親しい仲間や家族が集い励まし合う場が季節ごとの祭として生まれ、先祖や大自然に対する感謝の場として続いてきました。音楽はそのような場の共通の楽しみとしてそして連帯の証として、生まれ伝承されてきたと思います。古い時代においてはスコットランドも日本も、島国の厳しい自然環境の中で同じ思いで生きてきたのではないでしょうか。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120808_img06.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">スコットランド産の馬（クライスデールかシャイヤー種）</span></p>

<p>ハロウインは古代ケルトのサムハイン祭が起源といわれています。新しい年と冬を迎える祭りで、この日の夜に死者の魂が家に帰ると信じられています。まるで日本のお盆の習慣のようですね。輪廻転生の宗教から生まれた、ケルト神話には「浦島太郎」のような日本の民話や「天岩戸」の神話にも通じる話が沢山あります。写真のスコットランドの馬は労働や重たい鎧を着けた武人を乗せるため、しっかりした体格をしていますが日本のばんえい競馬の馬ととても良く似ていますね。</p>

<h2>自然との共生から生まれる律儀さ</h2>
<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120808_img07.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">ジョンズヘイブンの漁師さん</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120808_img08.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">同じくジョンズヘイブンの漁師さん</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120808_img09.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">ドライバーのデビットさん</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120808_img10.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">モントローゼでお会いしたご婦人</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120808_img11.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">ピートを掘ってくださったスペイサイドの酪農家</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120808_img12.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">ジョンズヘイブンの漁師の奥さんとドライバーのマイクさん</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120808_img13.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">グレンフェディックのレストランの女性</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120808_img14.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">マッカランのギリーさん</span></p>

<p>どうでしょう。スコットランドの風景とお会いした皆さんの写真ラッシュをしてご覧いただきました。場所、姿かたちも日本と異なりますが、日本に近い風景やどことなく少し前の日本人の持っていた雰囲気を感じていただけたでしょうか。うまく言葉に出来ないのでこのような形を取らせていただきましたが、いかがだったでしょうか。ケルト文化から続く自然崇拝や輪廻転生の宗教観がどの程度、影響しているのかは定かではありませんが、実直な姿勢、親しみやすい雰囲気、真面目な対応、贅沢ではないがきちっとした身繕い、礼儀正しい応対、物静かな話しぶり、頑とした信念、自国の文化歴史を愛する思い、時々出るジョーク、写真から感じていただけましたでしょうか。私がスコットランドを旅して感じた印象を並べてみながら、思い浮かんだことは明治から大正、昭和初期の日本人の姿でした。収録した音楽も自然に心に入り込んできます。遠く離れた日本とスコットランドですが同じような文化と思いが息づいていることがとてもうれしい旅になりました。</p>
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    <title>スペイサイドのスタイル</title>
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    <published>2012-08-01T01:00:00Z</published>
    <updated>2012-08-02T04:31:17Z</updated>

    <summary> スペイ川は北海から登ってくるアトランティック・サーモンの川です。そのスペイ川独...</summary>
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        <![CDATA[<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120801_img01.jpg" alt="" width="510" height="340" /></p>

<p>スペイ川は北海から登ってくるアトランティック・サーモンの川です。そのスペイ川独特の釣りのスタイルにスペイ・キャスティングがあります。毛針でサーモンを釣る釣法フライ・フィッシングの遠投技術（キャスティング）の一つです。その独特なスタイルが10年ほど前からアメリカや日本で流行しています。通常のフライキャスティング（投げ方）では前後にライン（釣り糸）を振る方法をとりますが、スペイ・キャスティングはほとんどラインを後ろに振り上げません。スペイ川であみ出されたとても合理的なスタイルです。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120801_img02.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">腰まで立ち込んでキャスティングを繰り返します</span></p>

<p>最初に日本にこのスタイルが入ってきた当時はグレン（谷）という名前から、日本のように切り立った岸など障害物が多い谷を想像したようです。それらの障害物をよけるために開発されたキャスティング（投げ方）だと解説されていました。フライ・フィッシングは通常1ｇにも満たない軽いフライ(毛針)を遠くに飛ばすため、ライン（カラーのビニールコーティングされた糸）と呼ばれる太い糸に結び（上記写真では白い紐のように見えます）、このラインの重さで竿を曲げ、その反動で前方にフライを飛ばす釣り方です。そのためにどうしても後ろにラインを飛ばし、その勢いで弓なりになった竿の反復力を使って前方に毛針を飛ばします。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120801_img03.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">スペイ・キャスティングのタックル。このブルーのラインが重さを持っています</span></p>

<p>また、水深があり平均した深さのあるスペイ川ではアトランティック・サーモンは下流から留まることなく遡上してきます。後ろにラインを飛ばしている間にも目の前を通り過ぎてしまうかも知れません。出来るだけ長く水中にフライを入れておくため、効率的でスピーディな実践型の方法としてスペイ・キャスティングが生まれました。また現地の釣り人はかなり流心の近くまで川に立ち込みますので、それほど起伏のないグレンの地形と相まって、後ろを気にする必要は全くなかったのです。様々な流儀が日本に入ってきますが、現地に行ってみると間違った解釈が多いことに驚かされます。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120801_img04.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">モルト蒸留所マッカラン所有のスペイ川のビット（所有区間）のイラストです</span></p>

<p>以前のブログでも書きましたが、スコットランドでは川の所有権はその川流域の土地に付属しています。上の写真はマッカラン蒸留所が所有している敷地内を流れているスペイ川の所有を表したイラストです。そのような理由から川の管理は地主が行います。ビット（BEAT）と呼ばれる区間に分けて1日単位ごとに年間契約で有料貸し出していました。このエリアで年間釣れるアトランティック・サーモンの数は80～100本程度だそうです。数が釣れるビットですので、借りるのにも競争が激しいようです。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120801_img05.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">スペイ川ののどかな流れ</span></p>

<h2>老舗蒸留所マッカランの管理ビートに入れました</h2>
<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120801_img06.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">取材日の権利を持つ釣り人達が準備をしています</span></p>

<p>今回取材で是非このビットを取材させて欲しいと各所のお願いしておりましたが、借り主にすべての権利がわたり、人を入れること自体が借り主の承諾を必要とします。借り主（釣り人）がビットに入っているときは、釣り人から声をかけてくるまでそれ以外の人は声をかけてもいけないほど厳しいルールがあります。そのような状態なので無理かと思っていたのですが、1日前にモルトウィスキーの老舗マッカラン蒸留所から許可がおりました。とても幸運な機会ですので、翌日さっそくマッカラン・ビットを訪れました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120801_img07.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">マッカラン・ビットのギリーさんです</span></p>

<p>スコットランド、アイルランドではハンティングやフィッシングのガイドをするギリーと呼ばれる職業があります。日本で考えるガイドは一般的に案内人ですが、海外のガイドは自然環境を守る役目も担っています。それぞれの地域にギリーがいて、その目的に沿った環境保護を行っています。また、釣れた魚の美味い調理法や景色の良い場所などにも詳しく、自然を楽しむ指南役のような役割も担っています。 それぞれの地域のギリーは代々続く家が多く、その土地の番人のような存在です。マッカランの広報担当者にギリーにはどのようなお礼をいたらよいかと聞いたところ、マッカランを1本上げてくれとの粋な計らいでした。さっそくショップで購入しそれを持っていそいそとギリーの小屋を目指しました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120801_img08.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">川辺に建つギリーの小屋です</span></p>

<p>我々が行く事を知っていたようで外に立って我々を待っていてくれました。笑顔のとても素敵なギリーでした。上から下までツイードで固めた服を着ていて、とても頼りがいのある風貌をなさっていました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120801_img09.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">マッカランのギリーさんです</span></p>

<p>我々がスペイサイドの取材に来ていて、今日はスペイ・キャスティングについて学びたいと伝えると、うれしそうにうなずきながら、さっそく様々な品物を見せてくれました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120801_img10.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">これはとても貴重な写真でギリーさんのフライボックスです</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120801_img11.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">川の水量と水温によって使い分けるフライのサイズ表です</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120801_img12.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">ギリー小屋の内部とても綺麗にしていました。</span></p>

<p>小屋に入ってお話しをうかがう事が出来ました。部屋の大きな窓からはスペイ川が見渡せる明るい部屋でした。手書きラベルのモルトが数本置いてありマッカランの川という感じがとてもしました。ギリーさんの着ていたツイードの話をうかがったところ、ツイードの柄や配色、線の太さなどでそれぞれの家を表し、日本で言えば家紋と同じ意味を持つ役目をしていると話してくれました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120801_img13.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">マッカランのギリーさんのツイード</span></p>

<p>彼らは地主に雇われて、代々その土地と川を守ってきている事にとても高い誇りを持っていました。父も自分と同じツイードのジャケットを着てギリーをしていた。私もこの仕事が大好きでとても幸せだとお話ししてくださいました。自然を守り共生してきた彼らの誇りが家紋と同じツイードに込められ、代々引き継つがれているという、とても素敵な話に感動してしまいました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120801_img14.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">我々と別れた後は、釣り人を案内して上流に向い歩いて行きました</span></p>

<p>忙しい中の急な訪問でおじゃまをしてはいけないと早々においとましましたが、別れ際にフライを1ついただきました。ギリー小屋はフライフィシャーにとっては教会の中のような緊張感と気持ちの良い清涼感が混じった聖域なのだろうと思いました。教会と違うのはしっかりモルトウィスキーの瓶が置いてあることでした。何百年も続いてきた光景に出会えた喜びは、営みを継承、伝承していく大切さを改めて感じる瞬間でした。長い時間を確実に歩んでいくスコットランドの堅実さに触れたような半日でした。彼の後ろ姿を見送りながら、いつの日か釣りでお邪魔する事ができるまで元気でいていただきたいとの思いで一杯でした。</p>
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    <title>ホテルのお話しです</title>
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    <published>2012-07-25T01:00:00Z</published>
    <updated>2012-07-25T09:23:46Z</updated>

    <summary> この仕事ではいつも、同じホテルに一週間以上宿泊します。長い滞在になりますので、...</summary>
    <author>
        <name>new_lab_user</name>
        
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<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120725_img01.jpg" alt="" width="510" height="380" /></p>

<p>この仕事ではいつも、同じホテルに一週間以上宿泊します。長い滞在になりますので、カメラマン、コーディネーター、デザイナー、アカウント、音源制作、ドライバーと様々な業種のスタッフの要望を満たすものでなければなりません。スタッフが納得し最高の能力を発揮してもらうためには、宿泊と食事の基準を作ることがとても大切でした。はじめの頃は試行錯誤の連続でしたが、その中でできあがった基準をご紹介します。（1）値段が予算内であること、（2）お湯がちゃんと出ること、（3）現場が近いこと、（4）インターネット環境が整っていること、（5）出入り時間に規制がないこと、（6）部屋が広いこと、特にこの（6）が長期滞在にはとても重要だと言うことがわかりました。朝早くから夜遅くまでスタッフ全員で動きますので、独りになれるのはホテルの部屋だけです。部屋に戻ってからもそれぞれに作業があったりしますので、作業がしやすいようにツインやダブルのシングルユースになります。以前部屋の空きがなく二人部屋にしたこともあったのですが2日が限度でした。ストレスを出来るだけ減らすことが重要だと感じました。今回の旅はスコットランドエディンバラからインバネスまで撮影しながら毎日ホテルを替えて駆け抜ける初めての試みでした。毎日ホテルが変わることがこれほど辛いことだとは思いもよりませんでした。今回のブログはこの旅で泊まったホテルを紹介いたします。</p>

<h2>モントローゼのリンクス・ベストウエスティンホテル</h2>
<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120725_img02.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">モントローゼのベストウエスティンホテル</span></p>

<p>海外のホテルの格付けを星の数で表すことがありますが、これがかなり当てにならないことを知りました。もう一枚前の写真はこのホテルの星が4つ付いています。ところがこの写真では3つです。全く同じホテルですが星を与えている団体によって評価が違う事がわかりました。エリアにおいての等級というコメントが付くようです。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120725_img03.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">客室です</span></p>

<p>出発前は寝るだけなのですから、どこでも良いと考えていたのですが、日々の疲れの抜け方がホテルによって全く違う事に気がつきました。荷物も完全に広げられない状態は大きなストレスになりました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120725_img04.jpg" alt="" width="400" height="540" />
<span class="slead">まずシャワーとトイレの点検です</span></p>

<p>撮影初日に泊まったLinks Hotelはベストウエスティンというホテルチェーンに属しています。このベストウエスティングループは世界中にあります。比較的コストパフォーマンスの良いホテルグループです。とりわけて特徴的なところはないホテルですが、基本的な部分がしっかりしていて料金が手頃なのでよく利用します。 各自、ホテルの部屋に入るとまずチェックするのはベッドとシャワー、トイレです。日本ではほとんどあり得ないことなのですが、お湯が出なかったり、配水が悪くお湯が流れなかったり、ベットマットのこしが抜けていたりする事が往々にしてあります。シャワーに関しては頻繁になんらかのトラブルがある場合が多いです。その点ベストウエスティンでそれらの問題があったことは無いように思います。このときは部屋も十分な広さでした。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120725_img05.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">ダイニングです</span></p>

<p>ダイニングはぱっとしませんが清潔に保たれていました。我々は朝食を食べただけでしたが夜も結構賑わっていました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120725_img06.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">外観です</span></p>

<p>さすがにスコットランドのホテルです。ベストウエスティンにしては落ち着いた佇まいでした。このホテルは三つ星のホテルランクだと思いますが十分な機能を持っていました。最近ではインターネットも普及して大概Wi-Fi電波が館内を飛んでいて無料のことが多いですが、この頃はまだ有料の有線接続。1日で1500円程度支払いました。料金的にはワンランク上のホテル料金でもWi-Fiのあるホテルを選ぶほうが割安の場合があります。</p>

<h2>アバディーン・ノーウッド・ホール・ホテル</h2>
<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120725_img07.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">車の横が玄関です</span></p>

<p>アバディーンの郊外に5kmほどに位置するこのホテルはマナーハウスかと思えるくらいにとても個性的でプライベートな感じがしました。我々が着いたのは夜でしたが、玄関に灯りもなくひっそりとしていました。この日の宿泊客は我々だけだったようです。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120725_img08.jpg" alt="" width="400" height="540" />
<span class="slead">フロントの横には小さな暖炉があり火が燃えていました</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120725_img09.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">2階の部屋をあてがわれて、2階に続く階段です</span></p>

<p>館内は贅沢な造りになっていましたが、賑わいはなくひっそりとしていました。まるでどなたかの別荘におじゃましているようでした。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120725_img10.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">部屋です</span></p>

<p>若干古めかしいしつらえでしたが、清潔で明るく居心地の良さそうな部屋です。ホテルの外見や入り口から感じる印象とは異なりとても温かな感じの室内でしたので安心しました。この部屋にもWi-Fiが備わっています。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120725_img11.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">バスルームです</span></p>

<p>バスルームも清潔に掃除され高級感のある素材でした。お湯も問題なく、トイレもスムーズに流れました。この日はホテルで夕食をとることになっていましたので着替えてさっそくダイニングに向かいました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120725_img12.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">たしか鱈のレモンソースだったと思います</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120725_img13.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">これはシーフードの盛り合わせ</span></p>

<p>料理の味はあまり記憶に残っていないので、すばらしい味では無かったと思います。ただ丁寧に料理し器にも気を使った上品な食事でした。撮影で歩き回って全員お腹が空いていたのでパンのおかわりとチーズをお願いしました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120725_img14.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">朝の窓からの眺めです</span></p>

<p>朝起きると外で芝刈り機の音がしているので窓の外を覗いてみると綺麗に刈り込まれた芝が見えました。全体に古めかしく、大きな特徴のないホテルでしたが、貴族のマナーハウスやサマーハウスのように静かに時間だけが過ぎていくようなところでした。家族で長逗留したらとても落ち着ける素敵なホテルだと思います。この原稿を書くためにインターネットで検索しましたら今のホテルは、館は一緒なのですが内装が変わり、四つ星ホテルになっていました。我々が泊まったときは確か三つ星だったと思います。</p>

<h2>トゥミントール・ゴードン＆リッチモンド・ホテル</h2>
<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120725_img15.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">ホテル外観です</span></p>

<p>いよいよスペイサイドの中心部に入りました。トゥミントールという、グレンリベット蒸留所から南に20kmほど下がった集落にあるホテルです。準備段階でコーディネーターの真理子さんから、このエリアはホテルの数が少なく、B＆Bのようなホテルだけれど他にないのでと紹介してくれたホテルです。 今回はクレイゲラヒーホテルに泊まることで宿泊予算が若干超えていましたので、ちょうど良い値段でした。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120725_img16.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">入り口です</span></p>

<p>集落の中ではなかなか立派な造りの建物でした。ドア周りには星は見られませんでしたが大きさからいえば最低、2つくらいの星が付いていてもおかしくないホテルでした。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120725_img17.jpg" alt="" width="400" height="540" />
<span class="slead">客室ベッドです</span></p>

<p>シングルベットです。少しマットがへたり、サイズも少し小さな感じがしましたが清潔だったので良い事にしました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120725_img18.jpg" alt="" width="400" height="540" />
<span class="slead">バスタブです</span></p>

<p>バスタブの狭さには少し驚きました。私が入るのがぎりぎりの横幅です。太った方が多いヨーロッパでは入れない方もいらっしゃるように思いました。値段が値段でしたのでこれもバスタブが付いているだけ良いと考えました。お湯を確認したところかなり細いですが、出ましたのでこれも合格。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120725_img19.jpg" alt="" width="400" height="540" />
<span class="slead">クロゼット・ロッカー</span></p>

<p>驚いたのはロッカーでした。扉が開いているので閉めようとしても締まりません。おかしいと思って確認してみましたら床が傾いているようでした。 試しに歩いてみると若干床全体に傾斜があるようでした。旅行用トランクの車輪を下にして置くとの少し動きます。部屋を変えてもらおうかとも考えたのですが、一日やっかいになるだけですし、値段も破格なので我慢することにしました。食事にしようとロビーにおりましたら、皆が困った顔をしていました。理由を聞きましたら、レストランがやっていないとのこと。近くにパブが一件在るだけのようです。ないよりましとパブに向かいました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120725_img20.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">パブの煮込み料理のような品</span></p>

<p>半分あきらめて、入ったパブですが二種類の定食がどちらも美味しく、スコットランドの味覚レベルに感心してしまいました。お店の人も気さくで、我々がゴードンホテルに泊まって食事が無かったこと。お店がやっていて助かったこと、日本から来たことなどを話しながら、楽しい時間が過ごせました。こんなドタバタな撮影旅行でしたが、普段は泊まらないホテルに泊まれたことがとても貴重な体験になりました。今回はさまざまなスタイルのホテルに泊まりましたが、結局ホテルはスタッフのホスピタリティと周辺の人々の温かさがすべてであると思いました。次回は銘酒マッカランを訪ねます。どうぞお楽しみに。</p>
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    <title>質実剛健なホテル／クレイゲラヒー</title>
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    <published>2012-07-18T01:00:00Z</published>
    <updated>2012-07-18T00:46:25Z</updated>

    <summary> 作家 開高健さんの本の中に、氏が泊まりたかったが実現しなかったスコットランド、...</summary>
    <author>
        <name>new_lab_user</name>
        
    </author>
    
    
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<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120718_img01.jpg" alt="" width="510" height="380" /></p>

<p>作家 開高健さんの本の中に、氏が泊まりたかったが実現しなかったスコットランド、スペイサイドのホテルとしてこのホテル、クレイゲラヒーは登場します。<br />
500本以上のスコッチを常備し、最高のホスピタリティを誇る隠れ家。酒豪の誉れ高い開高健さんがそれほど泊まってみたかったホテルに泊まれる機会に恵まれました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120718_img02.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">スペイサイドと誇らしげに刻まれた看板</span></p>

<p>なかなか予約の出来ないホテル、クレイゲラヒーに是非泊まってみたいとそれ以来思っていたところ、今回たまたま運良く1日だけ予約をすることができました。開高健さんが本にまで泊まりたかったと書いたホテルがどんなところなのだろうと期待に胸膨らませながらたどり着きました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120718_img03.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">クレイゲラヒーホテル外観</span></p>

<p>近づくとHOTELとだけ大きく書かれた瀟洒な建物が林の中にぽつんと建っていました。アメリカン・スタイルのリゾート・ホテルのように華美なものは一切なく、HOTELと書いていなければ通り過ぎてしまうくらい、楚々としていてとても好ましい印象を持ちました。</p>

<h2>ホスピタリティ／もてなしの心</h2>
<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120718_img04.jpg" alt="" width="400" height="540" />
<span class="slead">ホテル入り口</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120718_img05.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">ホテルフロント</span></p>

<p>これがフロントです。小さな机が一台置いてあるだけです。声をかけると奥から年配の女性がニコニコしながら出てきました。簡単なチェックインが済むとすぐに鍵をくれました。どこのホテルでもチェックインには時間がかかるモノと思っていましたが簡単なサインで終わりです。この対応に驚きました。<br />
考えてみればホテルの入り口も小さく、家に入るような感じはフロントの小ささも、イギリス、マルロゥのコンプリート・アングラーと同じであることに気がつきました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120718_img06.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">これが渡された鍵です。アトランティック・サーモンを模したブラス製です</span></p>

<p>ふたつのホテルに共通するのは、予約がとても取りにくいということと、常連の長逗留がとても多いという事でした。長く逗留するスタイルのホテルはこれで良いと思いました。それは、フロントはチェックイン、チェック・アウトとインフォメーションをするだけの役目ですので、出入りする度に気を使うような、アメリカ型の大型ホテルに共通する、客を威圧する巨大さと緊張感はいらないのでしょう。必要な時に用が足せて、それ以外は気にならない存在でいてくれた方が滞在者としては居心地が良いに決まっています。クレイゲラヒーの顧客を思う合理性にとても感心しました。もらった鍵はアトランティック・サーモンの形を模したずっしりと重いブラス製でした。ポケットに入れるとズボンが下がりそうです。後で計ったら250gもありました。後ほど書きますがこれにも意味がありました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120718_img07.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">ホテルの部屋です</span></p>

<p>宿泊で最重要な部屋はそれほど広くはないですが、掃除のいきとどいた家にいるような落ち着きのある部屋でした。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120718_img08.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">洗面所からの眺め</span></p>

<p>洗面所とバスルームの眺めは窓越しに見える風景が美しく、ぼーとしながら歯磨きをするには最高でした。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120718_img09.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">バーのスコッチ</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120718_img10.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">スコッチ2</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120718_img11.jpg" alt="" width="510" height="380" /></p>

<p>バーに行ってみると壁一面にスコッチが並んでいました。そればかりかHOTELのあちらこちらに多くのスコッチが並んでいます。その数520種類を優に超えているとの話でした。酒豪、開高健さんが泊まりたかった訳が少し理解できました。地元のシングルモルトを初めほとんどすべてのスコッチ・ウィスキーが揃っているそうです。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120718_img12.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">廊下各所のすみにあるテーブルセット</span></p>

<p>こんなコーナーがホテルのあちらこちらにありました。何の気なしに座ると今まで存在を感じなかったボーイが注文をとりに来てくれます。どこから我々を見ているのだろうと考えてみましたがわかりませんでした。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120718_img13.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">バーコーナーのつきだし</span></p>

<p>酒のメニューは無く、自分の好きな銘柄のウィスキーか好みをいうと出てくるようでした。一緒に持って来てくれたチーズはまことにすばらしく、モルトの味にとても良くマッチしていました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120718_img14.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">ディナーの骨付きラム</span></p>

<p>ディナーの一例ですがラムの骨付きローストです。しっかりとした量と大変美味しい肉とソースでした。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120718_img15.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">朝食のキッパー（ニシンの燻製）</span></p>

<p>朝食のキッパーです。朝食とは思えないボリュームに圧倒されましたが大変美味しく、すべてたいらげてしまいました。どれも無理のない地元料理でした。毎日食べても、いくら食べても飽きない普段食だと思いますが、とても美味しくメニューもかなりあるようでした。食いしん坊で酒豪、粋なことが大好きで、まやかしの嫌いな開高健さんが、本にまで書いて泊まれなかった事を悔しがっていた理由が良くわかりました。日本の良い旅館にも通じる質の高い素顔のサービス。あるようでなかなか巡り会えないホテルに出会った気がしました。長逗留を対象にしているので、値段は手頃ですが贅沢な時間を過ごすことが出来ました。予約が取れないわけも良くわかりました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120718_img16.jpg" alt="" width="510" height="380" /></p>

<p>そうです。忘れてはいけないのがこのホテルの鍵にとても大きな意味がありました。ホテル中を歩き回り、そこそこスコッチを飲めば鍵を忘れたり落としたりすることも大いにあると思います。この鍵、酔って床に落とすと凄い音がしました。こんな重たい鍵をわざわざ造ってお客様にそれとなく気を使うこの心意気の象徴だという事がわかりました。顧客にとって理想的な距離とサービスを提供。合理性は顧客に対して考えるもので、スタッフの利便性ではないことを教えてもらいました。隅々まで無駄が無く行き届いた配慮に感嘆しました。これもスコットランドの気質がなせる技のような気がします。開高健大兄だったらなんと言って褒めただろう。その文章を見てみたかったとつくづく思いました。</p>
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    <title>モルト・ウィスキーの聖地スペイ・サイド</title>
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    <published>2012-07-11T01:00:00Z</published>
    <updated>2012-07-11T09:05:32Z</updated>

    <summary> モルト・ウィスキーの聖地と呼ばれるスペイ・サイドに入りました。このスペイ・サイ...</summary>
    <author>
        <name>new_lab_user</name>
        
    </author>
    
    
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<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120711_img01.jpg" alt="" width="510" height="380" /></p>

<p>モルト・ウィスキーの聖地と呼ばれるスペイ・サイドに入りました。このスペイ・サイドと呼ばれるエリアはブリテン島で一番高い山々が連なる、スコットランド中北部、グランピアン山脈の北方にあるスペイ湖（標高300m）を流れ出して蛇行しながら北に流れスペイ・ベイとキングストンを河口とし北海に流れ込む全長172kmのスペイ川流域を指して呼ばれます。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120711_img02.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">スペイ川</span></p>

<p>スコッチ・モルトウィスキーの名前にグレン（Glen）という名前がよく付いています。グレンアラヒー、グレンリベット、グレンフェディック、グレンモレッジ数え上げたらきりがないほどです。このグレンとはスコットランドでは谷、峡谷をさします。スコットランドには100箇所以上のモルト・ウィスキーの蒸留所がありますが、その半数の蒸留所がスペイ川流域に集中しています。いくつかの理由がありますが、スペイ川の良質な水に恵まれていること、そして材料である大麦の生産地であること、そして気候がウィスキーの熟成に適していることが上げられます。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120711_img03.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">スペイ・サイドの街の風景</span></p>

<p>スコットランドでうかがった面白い話を紹介します。もともとスペイ・サイドは密造酒のエリアでした。1780年から導入された釜容量税は導入前から小さな蒸留釜が認められなくなり、小規模にウィスキーを作っていた人々は密造に走らざるをえなくなった。彼らは収税の目の届かないところハイランドやスペイ・サイドに蒸留所を構えた。彼らは大麦麦芽を乾燥させるために、周辺に無尽蔵にあるピート（泥炭）を使い、これが功を奏してモルト・ウィスキー独特の風味を作りだして、たいへんな評判を呼び、公認のウィスキーよりも美味いと役人達までが好んで飲んでいたそうです。1824年にスペイ・サイドにあったグレンリベット蒸留所が政府公認を取ったのをかわきりに公認を取るところが増え、密造の時代が終わったそうです。</p>

<h2>グレンリベット醸造所</h2>
<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120711_img04.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">グレンリベットの標識</span></p>

<p>近くまで行くと道の横にこんな標識まで出ていました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120711_img05.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">グレンリベット・エステートの地図看板</span></p>

<p>それぞれの蒸留所がスペイ・サイドのあちこちに点在しているので、こういった地図がないとどこにあるのかもわかりにくく、さすがに旧密造エリアだと思いました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120711_img06.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">グレンリベット蒸留所</span></p>

<p>やっとグレンリベット蒸留所にたどり着きました。スペイモルトは全体的に華やかな甘みを持つのが特徴ですが、中でもとても人気のあるモルトがこのグレンリベットだと思います。ドライバーのマイクさんは「お正月のお酒」と言っていました。なぜと聞くと「いつもはグレンモレッジを飲んでいる。安いからね」と言っていました。現地では若干モレッジのほうが安いようです。日本では値段が逆だよと話すと、驚いていました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120711_img07.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">モルトを寝かせた樽の山です</span></p>

<p>グレンリベットのモルトはオーク樽での寝かせたものと、シェリー樽に寝かせたものがありますが、シェリー樽の方が柔らかく良い香りがして、とても飲みやすく、女性や私のような初心者にも違和感なく飲めるモルトだと思います。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120711_img08.jpg" alt="" width="510" height="370" />
<span class="slead">年季の入った熟成倉庫</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120711_img09.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">場内にいくつもの熟成倉庫がありました</span></p>

<h2>グレンリベットのレストランでランチ</h2>
<p>朝から移動しながらの撮影でしたので、グレンリベットのレストランでランチをいただくことにしました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120711_img10.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">スープとパンです。</span></p>

<p>せっかくグレンリベット蒸留所に来たのでモルトを飲みたかったのですが、まだ日も高いので、グラスワインをいただきました。ワインは造っていないと思うのですがキリッとしていて、さすがのおいしさでした。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120711_img11.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">これがメインです</span></p>

<p>質実剛健。どどんと大きなジャガイモにオーロラ・ソースであえたシュリンプが大量に乗って出てきました。これでたしか一人前8ポンドくらいだったと思います。<br />
スコットランドにもきっとおしゃれなお店はあるのだろうと思いますが、我々のいったお店はほとんどがしっかりお腹に貯まる料理を出してくれるうれしいお店が多かった気がします。こんな事にも真面目で実直なスコットランドらしい人柄が出ているようにも思いました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120711_img12.jpg" alt="" width="510" height="380" />
<span class="slead">お給仕をしてくださったレストラン・スタッフです</span></p>

<p>とても美人のスタッフで我々全員が驚きました。制服を着て丁寧な立ち振る舞いに、老舗の貫禄を見せられたようで、とても良い印象でした。通ってきた街の清潔さ、風景の美しさ、ゴミはほとんど見ませんでした。途中で寄った酒屋の主人も図書館の司書のように、ずらっと並ぶ、手書きラベルが貼られたモルトをひとつずつ丁寧に説明してくれました。海外でよくあるラフな感じが少しも感じられない真面目さはスコットランドの伝統なのではないかと思うほどでした。スコッチ・モルトウィスキーはそのままスコティッシュの気質を表しているような気がしました。</p>
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    <title>ブラック・ウオーター</title>
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    <published>2012-07-04T01:00:00Z</published>
    <updated>2012-07-09T09:05:20Z</updated>

    <summary> アバディーンを出発してスコッチのメッカ、スペイ・サイドを目指します。今回は途中...</summary>
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<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120704_img01.jpg" alt="" width="510" height="340" /></p>

<p>アバディーンを出発してスコッチのメッカ、スペイ・サイドを目指します。今回は途中で撮影した写真とともに、スコットランドの文化の1つ、スコッチ・ウイスキーを通してスコットランドを紹介いたします。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120704_img02.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">ブラック・ウオーター</span></p>

<p>イギリス、コーンウォールやハンプシャーの町の名前、ドウビーブラザースやアイルランドのミュージシャン、アルタンの曲名としても有名なブラック・ウオーター。アイルランド、スコットランド、イングランドで見ることの多い茶色い川。日本では、汚れているように思われる水の色ですが、地元では愛情を込めてこう呼ばれます。ピートという泥炭質の地層から流れ出る水はこのような色に染まるそうです。スコットランドでは水道によって茶色い色をした水が出ることがありますが、錆びや汚れではないので基本的に飲めます。ヨーロッパの水は硬水が多いのですが、この水は日本と同じ軟水です。ブラックウオーターはもちろんスコッチ・ウイスキー造りにも使われますが、この水を作り出すピート（泥炭）がスコッチ造りに欠かせない材料です。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120704_img03.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">広大なヒース、この下には泥炭質の地層があります</span></p>

<p>スコットランド産のウイスキーを材料で大別すると大麦麦芽のみを原料とするモルト・ウイスキー、トウモロコシ、ライ麦、小麦などを主原料にするグレーン・ウイスキー、その2つをブレンドしたブレンデッド・ウイスキーに分かれます。最近、日本でもシングル・モルト・ウイスキーが流行しているようです。アメリカン・ウイスキーの分野では大麦麦芽だけで作られたものをシングル・モルト・ウイスキーと呼びますが、スコットランドでは1つの蒸留所で作られたモルト・ウイスキーだけをそう呼びます。スコッチ・ウイスキーは一般的に少量生産に適した伝統的な製法で造られていて、大量生産や品質の安定が難しい商品です。それゆえ各蒸留所の個性が発揮され、さまざまな香りと味を持っています。優れた醸造文化を持ち、酒を飲み分けられる日本人がブレンデッド・ウイスキーからシングル・モルト・ウイスキーに好みが移ったのも理解出来る気がします。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120704_img04.jpg" alt="" width="510" height="360" />
<span class="slead">掘り出したばかりのピート（泥炭）です。</span></p>

<p>このモルト造りですが造る課程で大麦種子を発芽させ、その発芽を止めるために、乾燥させる工程があります。この乾燥は温度を上げ過ぎず、しかも素早く乾燥させる必要があり、この時用いられる燃料に混ぜるのが乾かしたピート（泥炭）です。上の写真は掘り出したばかりのピートです。このあと乾燥させます。このピートはスコットランドやアイルランドなど低気温地域でヘザーなどの植物が分解されずに堆積したもので石炭の成長過程の初期にあたるといわれています。炭素の含有率が低いため高温にはならず、かえってこのピートを使用することで「スモーキー・フレーバー」と呼ばれる香りが麦芽に染みこみスコッチ・ウイスキー独特の特徴となる重要な役割のようです。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120704_img05.jpg" alt="" width="510" height="360" />
<span class="slead">ヒートの切り出し</span></p>

<p>ヒースと呼ばれるスコットランドの荒れ地はヘザー（エリカ属の低木、別名ヒース）の群生地です。ハイランド地方は広大なヒース地帯ですので、おのずとピートの埋蔵量も多い場所です。我々が向かっているスペイ・サイドはその中に位置しています。そういう意味ではウイスキー作りに最適な場所でもあるのですね。家庭で暖をとる燃料として、うまいウイスキーの燃料にもなるピートはスコットランドの文化にとって大きな存在だと思います。今回は長年ピート掘りをされてきた地元の酪農家の協力を得て昔ながらのピートの手掘りを拝見させていただきました。木製の平らなスコップのようなもので、段差のある切り出し場所から、大きさを揃えながら丁寧にピートを切り出していきます。息子さんが手伝っていましたがやはりお父さんの熟練にはかなわないようでした。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120704_img06.jpg" alt="" width="510" height="360" />
<span class="slead">切り出したピートを木製の一輪車で運びます</span></p>

<p>泥炭質の土地のヘザーの層はとても薄く、、剥がすとすぐにふわふわした泥炭層が出てきます。ヒースは土地全体がベッドのマットレスのような柔らかさでした。ピート層はかなり深く、歩くと体重のかかった長靴の周りから、じわじわと水が上がってくる湿地帯のようでした。そのためピートを運ぶ木製の一輪車は車輪が太く、軽く出来ていました。地面が安定していないので相当量のピートを運ぶ作業は熟練が必要で、大変な重労働に見えました。自分でも試してみようかと思いましたが、歩くのがやっとの私には無理だと思い諦めました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120704_img07.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">大変な作業の後ヒースを背景に親子でお礼の記念撮影です</span></p>

<p>丁寧に切り出されたピートはうまいスコッチを保証しているようなとても良い色をしていました。日本で合成ウイスキーが闊歩していた時代にウイスキーの蒸留技術を学びに、単身スコットランド乗り込んだ竹鶴さん（※）が本場で目にしたものは、まじめで丁寧な職人達の文化だったのではないでしょうか。酒はその土地土地で様々な形が生まれ家伝や口伝によって守られてきました。発酵を伴う製造はしっかりした技術と丁寧な仕事、そして根気が必要だと思います。真面目で実直なスコットランドの人々ならではの銘酒。世界中に名を知らしめたスコッチ・ウイスキーはスコットランドの自然と人との営みの結晶なのだと、ピートの切り出しを拝見しながら思いました。<br />
スコッチ・ウイスキーの名称に付く、グレン（Glen）という言葉はスコットランドでは谷、峡谷の意味で英語でValleyにあたります。次回はそのGlenの地、スコットランド北部スペイサイド、スペイ川流域を旅します。</p>

<p style="font-size: 11px;">※竹鶴さん：竹鶴政孝。ニッカウヰスキーの創業者で「日本のウイスキーの父」と呼ばれる</p>
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    <title>海辺の町アバディーンからスペイサイドヘ</title>
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    <published>2012-06-27T01:00:00Z</published>
    <updated>2012-06-27T01:38:34Z</updated>

    <summary> ジョンズヘイブンの町で素晴らしいロブスターの歓待を受け、その日の宿は15kmほ...</summary>
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<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120627_img01.jpg" alt="" width="510" height="340" /></p>

<p>ジョンズヘイブンの町で素晴らしいロブスターの歓待を受け、その日の宿は15kmほど南下したモントローズのベストウエスティン・ホテルにとりました。ホテルに着いたのは夜8時を過ぎ。撮影の時はいつも光が良い朝と夕方に頑張ります。ヨーロッパは日が長いので夜6時半くらいからが良い光になります。ホテルの食事を早々にとって明日のために就寝。日本での生活よりも規則正しい生活をスタッフ全員がしてしまうのも面白い現象です。もっともカメラマンは部屋に帰ってからデータの移し替えと整理で遅くまで起きているようです。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120627_img02.jpg" alt="" width="510" height="360" />
<span class="slead">モントローズのザ・リンクス・ホテル・ベストウエスティン</span></p>

<p>MUJIBGMシリーズの宿泊ではベスト・ウエスティン・ホテルを利用することがとても多いです。各地のコーディネーターにWi-Fiが使えて、お湯がちゃんと出て、部屋が綺麗で予算内というオーダーを出すと決まって選択肢の中に入ってきます。今回もご多分に漏れずベスト・ウエスティンでした。豪華ではありませんが、必要なモノは揃っている普通のホテルです。たださすがスコットランドと思わせる良いたたずまいのホテルでした。今回はいくつものホテルを泊まり歩きますので改めてホテル特集を書ければと思っております。</p>

<h2>スコティッシュ・ナチュラル・ヘリテージ</h2>
<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120627_img03.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">スコティッシュ・ナチュラル・ヘリテージ</span></p>

<p>撮影二日目の始まりです。今日はモントローズから北に約60km離れたアバディーンの町を目指します。モントローズから海沿いの道を通りながらの移動です。まず初めは北に7kmほど行ったスコットランドの自然遺産と呼ばれるエリア、セント•サイラス国立自然保護区を訪ねました。まだ春も浅いのでこのような状態でしたが、切り立った岩山から海まで続く一面の草原。町からすぐのところにこれほど自然が残っていることに感動しましした。緑の時期はさぞ美しいだろうと思います。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120627_img04.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">スコティッシュ・ナチュラル・ヘリテージ</span></p>

<p>荒涼とした草原に接する海は静寂を漂わせていました。スカンジナビア半島ノルウェーまで直線距離で500Km。それほど広くないこの海を渡って様々な民族が移動したかと思うと今にもその光景が目の前に現れそうな錯覚を覚えます。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120627_img05.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">絶壁に建つ古城</span></p>

<p>セント•サイラス国立自然保護区を後にして北に向かうと突然、絶壁に建つ古城が見えて来ました。たぶんケルト文化よりも後の城だと思いますが、とてもフォト・ジェニックなたたづまいでした。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120627_img06.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">小さな集落の一コマ</span></p>

<p>様々な場所を出来るだけ多く撮影するために、いつも1カ所の滞在時間はあまり長くはありません。古城をあとにして次に撮影のため車を止めたのは、途中にあった小さな集落でした。人影はなく閑散としていましたが、庭には丁寧な生活のにおいが漂っていました。撮影では観光写真のような写真は撮らないことを原則にしています。出来るだけ生活を感じる写真や原風景の写真を撮る努力をしています。この村も出来れば丹念に見て回りたかったのですが人影が見えないので諦めました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120627_img07.jpg" alt="" width="510" height="360" />
<span class="slead">スコットランドの桜</span></p>

<p>桜と言えば日本の花という印象ですが、スコットランドにも沢山の桜が咲いていました。ちょうど四月の下旬、ほとんどの木が満開でした。</p>

<h2>ディ・リバー</h2>
<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120627_img08.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">アバディーンを河口に持つディ川（River Dee）</span></p>

<p>アバディーンを河口に持つディ川はスペイサイドと同じく、このエリアもディサイドと呼ばれ極めてスコットランドらしい場所とされています。北海に流れ込むこのディ川もスペイ川と同じく大型のアトランティック・サーモンが遡上する有名な川で、多くの釣り人がアトランティック・サーモンを釣るために訪れる場所でもあります。アバディーンに着いたのは午後早い時間でした。撮影には日が高く陽差しが強いので、周辺をロケーションハンティングする事になりました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120627_img09.jpg" alt="" width="510" height="360" />
<span class="slead">川にこんな表示がありました</span></p>

<p>日本では周辺の土地を所有していても、川と河原敷き周辺は国交省か環境省の所有（国有）となります。釣りをしたい場合、遊漁料を払えば基本的にどこでも釣りは出来ます。また漁協が無い場合は立ち入り禁止区域以外は自由に釣りはできます。ところがイギリス。スコットランドでは川に面している土地の所有者が川の使用権も持っています。ですのでこういった形が可能です。パブリックな場所以外で釣りをするためには土地所有者の許可が必要です。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120627_img10.jpg" alt="" width="510" height="360" />
<span class="slead">釣り人を発見</span></p>

<p>ロケハンがてらウロウロしているとロンドンのコーディネーター真理子さんが釣り人を発見しました。是非話を伺いたいと交渉をしているところです。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120627_img11.jpg" alt="" width="510" height="360" />
<span class="slead">交渉成立</span></p>

<p>先ほども書きましたが、川の所有が厳しいスコットランドでは釣りをするのに会員権が必要な場合が多くあります。土地所有者は川を小さく区切り（1つの区切りをビットと言います）、ビットの左岸、右岸を週の内の1日、年53日という単位で権利を販売します。アトランティック・サーモンが良く釣れるビットは値段が高く、値段は過去実績で決まるようです。この方のように自分のビットに我々を入れてくれることはとてもまれで、ビット所有の釣り人がそのビットにいた場合、その釣り人から声をかけて来るまで、話しかけてはいけない習慣があるほど厳密な所有権になっています。この時はビットに入る前でしたので話しかけることが出ました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120627_img12.jpg" alt="" width="510" height="360" />
<span class="slead">川の横はゴルフ場です</span></p>

<p>彼のあとについてビットに向かう途中、隣はゴルフ場になっていました。</p>

<h2>フライフィッシング</h2>
<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120627_img13.jpg" alt="" width="510" height="360" />
<span class="slead">彼のビットに到着。前はディ・リバーです</span></p>

<p>彼は毎週釣りに来ているようです。仕事は会社経営、大の釣り好きでこのスコットランドを愛しているとおっしゃっていました。彼のビットでは年間80本ほどのアトランティック・サーモンが釣れるようです。釣り方は地元流のスペイ・キャスティングと言われる釣法で、この釣り方がいちばん効率が良く、この川とアトランティック・サーモンに適した、楽しい釣りだとも話してくれました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120627_img14.jpg" alt="" width="510" height="360" />
<span class="slead">デッド・ストックのオールド・モデル・フライリール（ドイツ製）</span></p>

<p>私もフライフィッシングを嗜むと話をすると、とたんに表情が柔らかくなって彼の道具を見せてくれました。竿もリールも素晴らしい逸品で特にリールはイギリスのハーディーという英国王室御用達のメーカーが真似をした、ドイツの古いリール・メーカーのオリジナル・デッド・ストック（現在ではコレクターズ・アイテム）を惜しげもなく実践で使用していました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120627_img15.jpg" alt="" width="510" height="360" />
<span class="slead">これがスペイ・キャスティングと呼ばれる独特の釣法です</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120627_img16.jpg" alt="" width="510" height="360" />
<span class="slead">川の流心を超えてクロスするようにキャスティング（投げる）をします</span></p>

<p>水深が平均していて、段差の少ないスコットランドの川のアトランティック・サーモンは常に移動をしながら遡上していきます。通常フライフィッシングで行われるバック・キャストを伴うキャスティングではそれを行っている間にサーモンが目の前を通り過ぎてしまうかも知れません。そこでこの無駄な動きを排除し素早く次のキャスティングを可能にするスペイ・キャスティングが生まれました。日本で行われているスペイ・キャスティングとは全く違う必要性から生まれたことを彼の話しを聞き、川と彼のキャスティングを見て実感しました。その重い流れに立ち込み、常に移動しながら、川の流れに向かい豪快にキャスティングする光景を間近で見たとき、まさに釣りは狩猟（ハンティング）と同格であると思いました。紳士のスポーツと呼ばれるフライフィッシング。自然を愛し、自然と勝負する姿勢には凛とした思いと自然を崇拝する気持ちが込められていたように思います。その自然に対する尊敬が、身繕いから道具まで細心の思いを込めて立ち向かわせるのだと思いました。日本の「道」にも通じるこの精神性とそれ支える制度に驚きながら、とても共感を覚えた取材でした。</p>
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    <title>ケルトの海</title>
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    <published>2012-06-20T01:00:00Z</published>
    <updated>2012-06-20T02:20:13Z</updated>

    <summary> ケルトの宗教であるドルイド教の司祭、ドルイドを樫の賢者と訳します。森と関係の深...</summary>
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<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120620_img01.jpg" alt="" width="510" height="340" /></p>

<p>ケルトの宗教であるドルイド教の司祭、ドルイドを樫の賢者と訳します。森と関係の深いケルト文化ですが、ケルトの海と呼ばれる場所があります。アイルランドの南西のコークから北東のウエクスフォード、対岸イギリスのウエールズのセント・デビッズ結び、そのまま南下してデール、南西のコーンウオールのセネン、南の対岸のフランスのブルターニュのランズ・エンドの地ブレスト、そこから北西に大陸棚に沿ってコークに戻るエリアがケルト海と呼ばれている海域です。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120620_img02.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">スコットランドの海原</span></p>

<p>ケルト文化を訪ねると島ケルト4地区という話が出てきます。紀元前にヨーロッパ全土を席捲したケルト文化ですがローマ帝国や北からのアングロサクソンに追われ、それぞれの民族が各地に散りました。その分散したケルト文化の地を特定して島ケルト4地区と呼ぶようです。アイルランド、スコットランド、イギリスのコーンウオール、フランスのブルターニュなどが上げられます。文献によってはウエールズも名を連ねます。ずいぶん昔の話なので特にウエールズ、コーンウオール、ブルターニュはキリスト教圏に近すぎたが故に混合の文化に変化していますので学術的に特定するには難しい仕事のようです。島ケルト4地区として、現在定説に近いのがアイルランド、スコットランド、コーンウオール、ブルターニュになっています。それほど広くない海域ですのでそれぞれのケルト文化を持つ集団がそれぞれの土地に移ったと考えるのも妥当かもしれません。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120620_img03.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">スコットランド・ジョンズヘイブンの町</span></p>

<p>無印良品BGMはヨーロッパの音楽の1つケルト音楽を収録するにあたり、アイルランド、スコットランドに留まらず、この島ケルト4地区に注目しました。今回の旅、BGM7はその4地区の2番目の場所としてスコットランドを訪れました。アイルランドと並ぶ面積を持つケルトの地スコットランドでケルトの海の風景を撮影してみたいと内陸に入る前に海岸線をエディンバラから北上することにしました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120620_img04.jpg" alt="" width="510" height="360" />
<span class="slead">スコットランド・ジョンズヘイブンの町中</span></p>

<p>エディンバラから北に直線で110kmほど海岸線を走ると漁師町ジョンズヘイブンに入ります。海の写真を撮るため船と漁師の手配をロンドンのコーディネーター真理子さんにお願いしました。なかなか見つからなかったのですがこの町の水産業者が快く引き受けてくださってこの町を訪れることになりました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120620_img05.jpg" alt="" width="510" height="360" />
<span class="slead">協力してくださった水産会社の船です</span></p>

<p>さっそくカメラマンの藤岡さんとコーディネーターの真理子さんが漁船に乗り込み撮影が開始されました。</p>

<h2>フォトグラファー藤岡直樹さんの作品です</h2>
<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120620_img06.jpg" alt="" width="510" height="340" /></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120620_img07.jpg" alt="" width="510" height="340" /></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120620_img08.jpg" alt="" width="510" height="340" /></p>

<p>無印良品BGM CDの写真が美しいとお褒めをいただきますが、このようなロケの中で作品を撮りためていきます。それぞれの町や国の音楽をお伝えする企画ですが出来るだけその場の空気もお伝えできればとの思いから、出来るだけ時間をかけて足で回る取材を続けています。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120620_img09.jpg" alt="" width="510" height="340" /></p>

<p>3時間ほどの撮影が終わり、そろそろお礼を申し上げて、昼食にでも行こうかと話をしていたら素晴らしいことが起こりました。</p>

<h2>巨大なロブスターの出現</h2>
<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120620_img10.jpg" alt="" width="400" height="540" />
<span class="slead">30cmを超えるロブスターと大きなオマール蟹です</span></p>

<p>我々が取材をしている間に漁師さん達が昼食を用意してくれていました。せっかく来たんだから、自慢のロブスターを食べていけという素晴らしいご厚意でした。こんな大きなロブスターは見たことがないと話すと、この程度はこの辺ではそれほど大きくない。ここでとれたロブスターは日本にも輸出しているとの話でした。我々が驚いていると生け簀に案内してくれました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120620_img11.jpg" alt="" width="510" height="360" />
<span class="slead">サイズがわかりにくいと思いますがこの入れ物は縦60cmほどあります</span></p>

<p>出荷した後だからあまり残っていないと言いながら見せていただいたのがこのロブスター達です。家族経営で60年ほど続く会社で、現在はフランス、スペイン、スイス、イギリス、日本など各国に輸出しているとうかがいました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120620_img12.jpg" alt="" width="510" height="360" />
<span class="slead">漁師さんに食べ方を教えてもらいながらみんなでほおばりました</span></p>

<p>非常に贅沢な食べ方なのですがオマール蟹というミソの多い蟹のミソを付けてボイルしたロブスターを手づかみで食べるという豪快な漁師料理でしたが、そのおいしさは、全員が無口になるほどでした。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120620_img13.jpg" alt="" width="510" height="360" />
<span class="slead">ドライバーのマイクさんも話しながら真剣です</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120620_img14.jpg" alt="" width="510" height="360" />
<span class="slead">あっという間にこの状態</span></p>

<p>ロブスターだけでお腹いっぱいになったのは初めてでした。様々なところに行きますが大概はその土地のパブでその場にある物を食べる取材旅行、スタジオでは出前と決まっていますのでこんな贅沢は初めての事でした。お礼をしたいと言っても、遠くからスコットランドに来てくれたのだから気にするなと言ってくださり、困っていたところ、カメラマンの藤岡さんがお礼にとご主人と奥さんを撮影して写真を送る約束をしてくれたのでホッとしました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120620_img15.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">こちらが奥さん</span></p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120620_img16.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">こちらがご主人です</span></p>

<p>多くの土地を巡っていると様々な方達に出会います。我々の取材はごく一般的な生活者とミュージシャンですので気楽に会話が出来ます。<br />
日本から来たというと一様に興味を持ってくださり、日本の様々なメーカーの名前も出ます。ヨーロッパから見れば極東の小さな島の住民が世界に様々な影響を与えていることがとても不思議なようです。我々の仕草や話に感心を示してくださる方も多くいます。親しくなれば下町で友人や知人と会話しているような錯覚さえ覚えます。語学が苦手な私は最初は人見知りをしておりましたが笑顔と心で会話が出来ることを知りました。<br />
次回はもっと北上し、スコッチのメッカスペイサイドを目指します。沢山の笑顔に出会える他どうぞお楽しみに。</p>]]>
        
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    <title>スコットランドと日本</title>
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    <published>2012-06-13T01:00:00Z</published>
    <updated>2012-06-14T04:21:18Z</updated>

    <summary> 宗教や気質も似ているスコットランドと日本ですが、日本のウイスキーの故郷もスコッ...</summary>
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<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120613_img01.jpg" alt="" width="510" height="360" /></p>

<p>宗教や気質も似ているスコットランドと日本ですが、日本のウイスキーの故郷もスコットランドにありました。1918年1人の日本人青年が単身スコットランドに赴き、名門グラスゴー大学で有機化学を学び初めました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120613_img02.jpg" alt="" width="510" height="340" /></p>

<p>学業のかたわら「ウイスキー並びに酒精製造法」を読み、様々な蒸留所を歩きウイスキー作りを教えてくれるところを探していました。しかし日本から来た青年にそうやすやすウイスキー作りを教えてくれるわけもなく苦しい日々が続いていたそうです。そしてその苦労の末たどり着いたのがスペイサイドの町エルギンのロングモーン・グレンリベット蒸留所でした。駅前のホテルの狭い部屋に身を寄せながら、彼を温かく迎え入れてくれたロングモーン蒸留所に通い詰め、やっと本物のスコッチ・ウイスキーの作り方を教えてもらう事ができたそうです。見も知らずの東洋の若い青年を迎え入れた優しいロングモーン蒸留所と、熱心に頼み込んだその青年の熱意が起こした奇跡のような気がします。</p>

<h2>日本の若者の名前は竹鶴政孝といいます</h2>
<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120613_img03.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">モルト醸造用のタル（グレンリベット醸造所）</span></p>

<p>この青年こそニッカ・ウイスキーの創始者、日本のウイスキーの父と呼ばれる竹鶴政孝氏です。それまで国産ウイスキーと言えばアメリカのウイスキーを真似た模造酒がほとんどでした。帰国後の1923年、国産本格ウイスキーの製造を企画していた寿屋（現在のサントリー）社長の鳥井信治郎に請われ初代の工場長に就任します。鳥井氏がスコットランドに技術者を求めたところ「わざわざ遠いところから人を呼ばなくても。日本には竹鶴という適任者がいるではないか」とスコットランドから返事が来た逸話がのこっているほど、竹鶴氏のスコッチ作りの技術は素晴らしいものであったようです。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120613_img04.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">スペイサイドの名門ホテル、クレイゲラフィーのバーに並ぶニッカ・ウイスキー</span></p>

<p>スコッチ以外はウイスキーではないとまで誇りを持つスコットランド。そのメッカ本殿とも言えるクレイゲラヒーホテルのメインバーのセンターにホテル名を冠した銘酒クレイゲラヒー（Craigellachie）と共に、堂々と白州、北杜、響、竹鶴が並んでいました。事前に調査はしていたのですがクレイゲラヒーのメインバーで見知った銘柄を見た時、日本人としてとても誇らしい思いがしました。そして竹鶴氏の弛まぬ努力と真摯な姿勢が、誇り高いスコットランドの方達にも通じた証のように思いました。竹鶴氏の話は今でも語り継がれ、我々が取材で訪れた時も日本人に対しての友好的な温かい視線を感じました。これも先達である竹鶴政孝青年の努力がスコットランドの人々に愛されている証だと思いました。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120613_img05.jpg" alt="" width="510" height="360" />
<span class="slead">余市蒸留所で作られた25年ものの原酒（記念にニッカウヰスキー株式会社からいただきました）</span></p>

<p>このウイスキーは別の仕事の時、たまたまアサヒビールの方と一緒になり、竹鶴氏の話で盛り上がり、その時にいただいたものです。あまりにも素晴らしいウイスキーなので2ショット飲んだだけで封印しました。まるで竹鶴さんが隣に座って話をしてくださっているような味わいでした。このウイスキーの醸造所のある余市は、スコットランドととても似た気候です。気候だけでなく風景や環境までもが良く似ているそうです。酒やチーズはその土地土地の気候や風土が育てると聞きました。竹鶴氏がウイスキーの蒸留所の場所として北海道にこだわったわけがわかるような気がします。そういう意味ではこのウイスキーが竹鶴青年の目指した夢、スコットランドと日本の文化の結晶のような気がしてきました。</p>

<h2>明治時代からの繋がり</h2>
<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120613_img06.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">グラスゴー大学構内</span></p>

<p>そのほかにも日本とスコットランドとの結びつきは深く、スコットランド銀行発行の20￡紙幣に描かれている「フォース鉄道橋」建設に関わった3人の技師、その中の1人は渡邊嘉一氏といい、彼もグラスゴー大学に学んだ日本人です。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120613_img07.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">1890年に完成したフォース鉄道橋</span></p>

<p>背景には明治政府が1970年から1973年までの3年間で海外に750人の留学生を送り出した経緯があります。その中の多くはこのスコットランド・グラスゴー大学で学んだという歴史がありました。当時の日本は西洋から学べと多くの文化を輸入しています。現在では日本の歌とされている「蛍の光」「むすんでひらいて」「霞か雲か」「庭の千草」などもスコットランドやアイルランドの曲であることをご存じの方も多いと思います。</p>

<p><img src="/img/lab/blog/sound/sound_120613_img08.jpg" alt="" width="510" height="340" />
<span class="slead">グラスゴーの町</span></p>

<p>遠く離れたスコットランドですが、とても親近感を覚えるのは気質や気候が似ていることもありますが、歴史的に日本と強い繋がりがあることがわかりました。子供の頃から聞いていた音楽や成人して飲んだウイスキー、そんな身近なところにもケルトやスコットランドの文化が生きていることを強く感じました。先達たちの大変な努力の中に今があることと、長い歴史の中で育んできたスコットランドとの繋がりにとても豊かな思いがいたしました。</p>
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