MUJIキャラバン

「はじめに」カテゴリーの記事一覧

ついに出発しました!

2012年04月04日

出発は無印良品の記念すべき第1号店の青山店。

この青山店は昨年11月より、「Found MUJI青山」という
新しいお店に生まれ変わりました。

もともと、ものをつくるというよりは、
「探す、見つけ出す」という姿勢で生活を見つめてきた無印良品。

永く、すたれることなく活かされてきた日用品を、世界中から探し出し、
それを生活や文化、習慣の変化に合わせて少しだけ改良したものを集めた専門店です。

私たちも、この旅のお供にと、
民族服の知恵と日本の技法を生かして作られた
これらのパンツを購入しました!

前たたみパンツ(左)とサルエルパンツ(右)

旅にピッタリのスタイルです!

さて、この後キャラバン隊は以下のように進んでいく予定です。

※ルートに関しては予告なく変更する場合もございます

旅のスタイルは、各都道府県に約1週間ずつ滞在し、
「民泊」という民家・民宿に泊まらせてもらう形を取りながら、
出来るだけその地の生活を肌で体験しながら巡ります。

一体、どんな出会いが待ち受けているのやら‥。
今から高鳴る気持ちが抑えられません。

郷に入れば郷に従えの精神で、
何事も恐れずに体験し、
"生活者の視点"で率直に感じた感想をお伝えします。

ちなみに、このキャラバンカーとも
1年間のお付き合い。

出発後、千葉の成田山新勝寺で交通安全祈祷を受けました。

安全運転を心がけます。

両親からもらったダルマにも
今回の旅の安全を願って、目玉を入れました!

無事に旅を終えて、
右目も入れられますように・・・。

なお、キャラバン隊の活動期間とブログ更新に多少のタイムラグがございます。
各地の情報をお寄せいただける際には、上記の予定を参考に
Twitter(@muji_caravan)まで教えていただけますと大変助かります!

また、ご意見や情報提供頂く内容にすべてお応えできない旨、
あらかじめご了承いただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願い致します。

世界一周から、日本一周へ。

2012年03月28日

私たち夫婦は1年間で世界41カ国を渡り歩き、
"世界のくらし"を見てきました。

例えば、インドでは1日に何度も
ラッシー(ヨーグルトドリンク)やチャイ(ミルクティー)を飲みます。

インド人の多数がヒンドゥー教徒であり、宗教上お酒を飲まないため
ラッシーやチャイがお酒の代わりである、という話も聞きましたが、
彼らがこれらの飲み物を飲むのにはある理由がありました。

それは彼らの多くが菜食主義者(ベジタリアン)であるため、
ラッシーやチャイ等の乳製品を頻繁にとることで
タンパク質やミネラルを補給しているんだとか。

ラッシーの素焼きの器は使い捨てです

大人気のチャイやさん

続いて、こちらはアフリカ大陸南西に位置する、
ナミビアに暮らす少数民族のヒンバ族。

ヒンバ族の女性は赤土と牛の脂肪を混ぜたものを全身に塗っています。
アートのようなその姿ですが、そこにはある生活の知恵が隠されていました。

乾燥地帯であまり雨の降らないナミビアに住む彼らは、
一生涯水浴びをしないと言います。
そのため、塗りものは日焼けや乾燥、
虫から体を守るためのお化粧のようなものなんですね。

所変わってヨーロッパはドイツ。
ドイツで印象的だった光景がありました。

これは公園で日焼けをするカップルの様子なのですが、
この写真を撮影したのは平日の16時すぎのこと。

この日会社はお休みだったのかなぁ~
なんて思って見ていると、ドイツ在住の日本人が
面白いジンクスを教えてくれました。

『ドイツでは、日焼けをしている男性がモテる』
なぜだか分かりますか?

ドイツでは、日のある時間帯に仕事を終えて日焼けをしに行ける人は
仕事が速い、つまり仕事のできる人!と見なされるそうなのです。

ドイツの働き方を少し垣間みた気がしました。

これらは私たちが見てきた世界のくらしのほんの一部ですが、
ふと考えてみると、自分たちが日本のくらしについてほとんど知らないことに気づきます。

同じ日本国内においても、都道府県、さらには地域によって、
その習慣や生活スタイル、食べ物ひとつ取っても違いがあるはず。

また、そこの土地やコミュニティに根ざした
くらしの知恵が存在するのだと思います。

日本各地でどんな新しい発見があるか、今からわくわくしています♪

さぁ、MUJIキャラバン隊、「日本一周の旅」のはじまりです!!!

※MUJIキャラバンの活動は2012年4月1日~スタート致します

「MUJIキャラバン」はじめます。

2012年03月21日

『くり返し原点、くり返し未来。』

これは2010年に無印良品が企業メッセージとして発信した言葉です。

ひとり1人にとっての原点が生まれ育った地、すなわち故郷(ふるさと)であるならば、
無印良品にとっての原点は、「日本」。

無印良品は現在世界20カ国で展開していますが、
利用する海外の人は、その商品やサービスを通じて、
日本人のきめ細かい心遣いや美意識を感じ取るのだそうです。

例えば、切った爪が飛ばないようにカバーのついた爪切りだったり、
雨の日に買い物した荷物が濡れないようにカバーをかけるサービスだったり。

日本人にとっては当たり前のことでも、
外から見てみると驚く事実なのです。

私たち夫婦は昨年1年をかけて、世界41カ国を旅してきましたが、
その中で日本とは違う"世界のくらし"を見て驚いたのを覚えています。

そして、こうしたことは日本国内においても同様なのではないでしょうか。

関東地方では"親子丼"を食べることが多いけど、
関西地方では"他人丼"の方が人気が高い。

福岡の小学生は体育の時などに
座ったり立ったりする際、「ヤーッ!」とかけ声を言う。

ある一定の場所で暮らしていると見えないことが、
別の場所へ足を運ぶことで見えてくることがあるかもしれません。

私たち夫婦は今回縁あって、
「MUJIキャラバン」というプロジェクトを担当することになりました。

日本全国を旅しながら、それぞれの風土に根ざした「良い物」や「良い食」、
そして多様なくらしの営みから得られるヒントを
下記のステイトメント(活動指針)に沿って探していきたいと思います。

【7つのステイトメント】
●地元の人の日常生活を体験しながら、くらしの良さを見つけること
●いち消費者の目線で、素直に心を動かされるありのままの姿を伝えること
●知ったかぶりをせず、疑問は必ず訊ね、問題点についても取材すること
●世界一周で得た視点で、土地に根ざした良さをみつけること
●美しい風景には必ず足を止め、写真に収めること
●旅を共にする夫婦の心のやりとりも、照れずに伝えること
●いかなるときも自分らしさを忘れないこと

このプロジェクトは各地域のみなさんと共に創っていくものだと思いますので、
これから1年間どうぞよろしくお願い致します!